INTERVIEW

金持ちハウスメーカーはどこ?坪単価113〜139万円の大手5社と年収目安を6施主データで比較

大手ハウスメーカーの外観

ヘーベルハウスや三井ホームって実際いくら?普通の年収じゃ無理?

坪単価が高い家って、どんな世帯年収の人が建てているの?

大手で高級感を出すなら、どのメーカーが一番コスパいい?

「金持ちハウスメーカー」と呼ばれる坪単価113〜139万円のメーカーで実際に建てた6人の方のデータと、高級感を出すための判断材料を整理していきます。

独断ランキングではなく、家づくり経験者101人への取材記録から総額・坪単価・世帯年収の客観データで並べた、比較検討のための資料としてお使いください。

最初は“金持ち向け”だと思っていましたが、うちは世帯年収870万円で積水ハウスのグラヴィス ステージを建てました。坪単価約123万円でも、標準仕様で何が含まれるかを比べると、削る所と残す所が見えて不安が減りました。

目次

金持ちハウスメーカーのよくある疑問に、先に整理

「金持ちハウスメーカー」と呼ばれるのは、坪単価おおよそ110万円以上の価格帯のメーカーです。大手ハウスメーカーのなかでも上位グループにあたり、積水ハウス(グラヴィスなど上位商品)・住友林業・ヘーベルハウス・三井ホーム・三菱地所ホームなどが代表格です。

総額で見ると、延床37〜48坪程度で4,800万〜6,000万円台がよく見られる価格帯です。世帯年収はお話を伺った6人の平均で約1,033万円、870万〜1,155万円の範囲に収まっていました。

「金持ちでないと建てられない?」の答えは、別記事で紹介した事例では年収700万円台のケースもありました。ただし、本記事の6事例では世帯年収870万〜1,155万円で、年収1,000万円前後が中心というのが、家づくり経験者101人への取材記録の実データです。

この記事でわかることは次の6点です。

  • 「金持ちハウスメーカー」の価格帯(坪単価110万円以上が目安)
  • 実際に建てた6事例の総額・坪単価・世帯年収の客観データ
  • ヘーベルハウス・三井ホーム・三菱地所ホームが選ばれる理由
  • 同じメーカーでも坪単価が下がるケース(商品・地域)
  • 高級感を出すための具体的な工夫(デザイン・素材・設備)
  • 比較前に見るべき数字(坪単価・総額・保証)

坪単価113〜139万円の大手HM、実際に建てた6事例の早見表

家づくり経験者101人への取材記録から、坪単価113〜139万円で建てた6事例のデータを客観的に並べます。

お話を伺った方メーカー/商品坪単価総額延床外構世帯年収
お話を伺った方Aヘーベルハウス フレックス約139万円5,800万円台40坪290万円1,080万円
お話を伺った方B積水ハウス グラヴィス ステージ約123万円4,800万円台37坪310万円870万円
お話を伺った方C三井ホーム ルーカス約123万円5,900万円台46坪300万円1,093万円
お話を伺った方D三菱地所ホーム ONE ORDER 屋上テラス約118万円6,000万円台48坪410万円1,155万円
お話を伺った方E住友林業 MyForest BF約113万円5,300万円台43.3坪470万円950万円
お話を伺った方F三菱地所ホーム ツーバイ約113万円5,600万円台46.5坪390万円1,050万円

※出典:家づくり経験者101人への取材記録。坪単価は(総額−外構費)÷延床坪数で算出しています。比較検討には各メーカー公式の最新価格帯・仕様もあわせて確認してください。

  • 坪単価:平均約121万円
  • 総額:平均約5,600万円
  • 延床:平均約43.5坪
  • 世帯年収:平均約1,033万円

目的別に選ぶならこの5社

  • 防火・耐震を最優先:ヘーベルハウス フレックス(坪単価約139万円)
  • 標準仕様を細かく確認して選びたい:積水ハウス グラヴィス ステージ(坪単価約123万円)
  • 外観・内装のデザイン提案力を重視:三井ホーム ルーカス(坪単価約123万円)
  • 木質感とIC提案力を重視:住友林業 MyForest BF(坪単価約113万円)
  • 屋上テラス・高断熱高気密を重視:三菱地所ホーム ONE ORDER/ツーバイ(坪単価約113〜118万円)

※ご注意:坪単価・総額はメーカー・商品・地域・仕様・時期で大きく異なります。本表は2023〜2025年に引き渡された6事例の実費に基づく参考値です。最新情報は各メーカー公式や展示場でも確認してください。

ヘーベルハウス・三井ホーム・三菱地所ホームが選ばれる理由

rich-housemaker 要点カード

この価格帯で名前が挙がる3メーカーの選定理由を、お話を伺った方のコメントから整理します。

ヘーベルハウス(お話を伺った方A・坪単価139万円)

お話を伺った方A(30代後半・世帯年収1,080万円・関東)は、防火・耐震を重視する安全第一の姿勢で、ヘーベルハウスの重量鉄骨+ALCコンクリート(ヘーベル板)の組み合わせが決め手になったそうです。性能・保証の内容は商品・仕様・地域・契約時期で異なります。

防火性能を重視する都市部の事例で評価されていて、うちの優先順位にもはまりました。

ヘーベルハウスはお話を伺った6事例の中では坪単価が最も高い139万円でした。地震・火災・台風といった災害リスクへの備えを重視する層から選ばれていました。

三井ホーム(お話を伺った方C・坪単価123万円)

お話を伺った方C(30代後半・世帯年収1,093万円・関東)は、美意識が高く「雑誌で見るレベルの外観・インテリア」を本気で目指していた方でした。

ICの提案力が他社と比べて一段上で、色合わせや素材選びの迷いに対して、「こう組むと雑誌の写真と同じ空気感が出ます」という具体例で返してもらえたのが決め手でした。

三井ホームはモノコック構法による自由度の高いデザインと、プレミアム系インテリアの提案力で選ばれる傾向が強いメーカーです。

三菱地所ホーム(お話を伺った方D・F、坪単価113〜118万円)

三菱地所ホームはお話を伺った6事例のうち2人が選んでおり、ツーバイフォー構法の高断熱・高気密性と、ONE ORDER系のデザイン自由度が選定理由として挙がっていました。性能や仕様は商品・契約時期で異なります。

お話を伺った方F(世帯年収1,050万円)は「最高品質のためなら妥協は一切しない」姿勢で、お話を伺った方D(世帯年収1,155万円)は「屋上テラスへの強い憧れで一択」という選び方でした。

三菱地所ホームは、お話を伺った方が「標準化」と「上位グレード」の両方が揃っていると評価していました。特にONE ORDERの屋上テラス提案を高く評価していたとのことです。

お話を伺った6人の「ここで建てた理由」を一言ずつ

  • お話を伺った方A(ヘーベルハウス):「防火・耐震で比較した中で、うちの優先順位に納得感が高く合いました」
  • お話を伺った方B(積水ハウス):「数字で全部確認するタイプなので、グラヴィスの標準仕様の細かさが一番しっくり来ました」
  • お話を伺った方C(三井ホーム):「雑誌で見るレベルの家を現実化できるインテリアコーディネーターに出会えたのが、ここで決めた理由です」
  • お話を伺った方D(三菱地所ホーム):「屋上テラスを標準で組み込みやすい提案が魅力的で、憧れもあって選びました」
  • お話を伺った方E(住友林業):「ICとの打ち合わせが楽しすぎて、予算オーバーしても笑って契約できました。提案内容が自分たちの希望に合いました」
  • お話を伺った方F(三菱地所ホーム):「最高品質で妥協しない方針だったので、ツーバイの高気密・高断熱と両立した標準仕様が刺さりました」

同じメーカーでも坪単価が下がるケース

rich-housemaker 5つのポイント

同じ「金持ちハウスメーカー」でも、選ぶ商品・地域・延床で坪単価は変動します。お話を伺った6事例の中でも、住友林業のお話を伺った方E(坪単価113万円)と三井ホームのお話を伺った方C(坪単価123万円)では、同じ「大手の上位クラス」でも事例によって10万円の差が出ていました。

坪単価を下げる要因の主なものは次の通りです。

  • 商品グレードを標準寄りにする:各社とも「プレミアム系」と「スタンダード系」で20〜30万円変わることがある
  • 延床を大きめに取る:共通コスト(基礎・屋根・設備)が固定費的に乗るため、延床が大きいほど坪単価は下がる傾向
  • 地域(都市部の狭小地を避ける):地域差で10万円以上動くことがある
  • オプションを絞る:タイル外壁・床暖房・浴室乾燥などのオプションを抑えると坪単価は下がる

一方、坪単価を押し上げる代表要因は、重量鉄骨・ヘーベル板などの構造選択、屋上テラスなどの大型特殊構造、地下室、高グレードキッチン・浴室、外構の本格造園などです。

金持ちでなくても高級感を出す方法(お話を伺った6人の共通パターン)

今回お話を伺った6事例に共通していた、「価格に対して高級感の満足度が高い」判断ポイントを整理します。

大手の上位グレードは、外壁・窓枠・軒の線を極力シンプルに抑えて、素材の質感で勝負する傾向があります。タイル外壁・吹付塗装の高級仕上げ・深い軒など、1つの要素に集中投資するほうが、全体に散らばらせるより高級感が出やすいです。

天井高を2.5〜2.7mに上げる、窓をピクチャーウィンドウ化する、床材とキッチンの素材を揃えるなど、「空間の連続性」を意識した設計で高級感が出ます。

今回の6事例の共通点として、キッチン・浴室・洗面の3つはグレードアップしている傾向がありました。「リビングのクロスや子ども部屋の床材は標準で、毎日使う水回りに予算を寄せる」パターンです。

お話を伺った6事例の外構費は290〜470万円で、総額5,000〜6,000万円に対しておおむね5〜8%のレンジでした。この予算枠があると、門柱・植栽・照明のトーンを揃えやすくなります。「外構は契約後に別予算」と言われやすいので、最初から総予算に組み込んでおくと安心です。

比較前に見るべき3つの数字

この価格帯で検討する場合、最初に押さえたい数字は3つです。

  • 坪単価:(総額−外構費)÷延床坪数で算出。カタログ上の坪単価は「本体のみ」か「建物本体中心」になりやすいので、附帯工事・諸費用込みの総額で比較する
  • 世帯年収と返済比率:お話を伺った6事例の実レンジは世帯年収870〜1,155万円。月々返済・教育費・車・家具家電まで含めて、返済比率を試算しておくと安心です。
  • 外構費:本記事の6事例は290〜470万円、総額比でおおむね5〜8%。門柱・植栽・照明まで含め、契約前から総予算に入れる

編集部のひとこと:タマホームで建てた編集部から見た「金持ちハウスメーカー」

編集部は2022年10月にタマホーム(坪単価60万円台)で建てた立場です。この記事で扱った6事例とは価格帯が2倍以上離れている立場から、率直に書きます。

最終的にタマホームで決めた理由の一つは、「金持ちハウスメーカーの坪単価120万円帯は、うちの予算配分では外構・家具・家電の予算を削ることになる」と判断したからでした。家そのもののグレードを上げる代わりに、外構・家具・カーテン・家電にしっかり予算を割いて、「毎日の生活の質」を上げる方向にシフトした、というのが本音です。

一方で、展示場を複数回り、ヘーベルハウスや三井ホームのショールームも見学しました。そのときに感じたのは、「ここで建てられる方は、建てた後も庭・家具・旅行・教育に予算を配分できる余力がある」ということ。家本体以外にも予算を配分できる収入や貯蓄の余力が感じられました。

比較検討の段階で重要なのは、「坪単価だけで優劣を決めない」ことだと実感しています。坪単価60万円のタマホームにも、120万円の三井ホームにも、それぞれのハマる層がいます。

自分たちの優先順位と総予算の配分で、答えは変わります。お話を伺った6事例のデータを見ても、同じ「大手・坪単価110万円以上」の中でも113〜139万円の20万円差がありました。この振れ幅は、家族の優先順位が数字に表れた結果だと感じます。

お話を伺った6人が家づくりで使って良かったもの

お話を伺った6人は、知人紹介・複数社カタログ請求・Googleスプレッドシート・住宅ローン比較ツール・Pinterest・住宅雑誌・間取り作成アプリ・メジャーなどを併用していました。高価格帯の判断では「総額の金額感」と「30年スパンの家計影響」を第三者視点で確認したい意向が強く、複数社のカタログ比較は全員に共通していました。

向いている人・慎重に検討したい人

金持ちハウスメーカーが向いている人慎重に検討したい人
世帯年収1,000万円前後・総予算5,000万円以上総予算4,000万円以下でおさめたい
外構・家具・家電にもしっかり予算を回せる家本体に予算を集中させて他を抑えたい
デザイン性・素材感・保証の厚さを優先したいコスパ最優先で「標準で十分」派
長期保証・ブランドの安心感を重視ローコストメーカーでも構造性能が高ければOK
都市部狭小地の防火・耐震を徹底したい郊外で延床を大きく取りたい

「金持ちハウスメーカー」は価格帯の問題だけでなく、家族の優先順位・価値観のマッチングで決まる部分が大きい、というのがお話を伺った6事例の共通点でした。

よくある質問

住友林業 MyForest BFや三菱地所ホーム ツーバイの坪単価113万円帯が、今回の6事例では最も低いレンジでした。延床を45坪前後に取ると、総額5,000万円台前半〜中盤の事例があります。

今回の6事例では、積水ハウスグラヴィスで建てたお話を伺った方Bが世帯年収870万円で建てていました。総予算・頭金・金利・返済比率によっては、年収800万円台でも選択肢に入る場合があります。

必要ありません。編集部はタマホーム(坪単価60万円台)で建てましたが、外構・家具・カーテン・家電に予算を回すことで、「生活空間全体の高級感」を一定水準まで出せる判断をしました。

大手は「初期保証10年+有料メンテナンス条件で延長」が一般的ですが、延長保証の条件(いつ・いくら払うか)はメーカー差が大きいので、契約前に各社で個別に確認しておくと安心です。

rich-housemaker よくある質問

まとめ:金持ちハウスメーカーは、価値観と予算のマッチングで決まる

  • お話を伺った6事例のデータでは、坪単価113〜139万円、総額4,800万円台〜6,000万円台、世帯年収870〜1,155万円が実レンジ
  • 同じ大手でも、商品・延床・地域で坪単価は10〜20万円動く
  • 高級感は「坪単価の高いメーカーで建てる」だけで決まらない。素材の厳選・空間の連続性・外構予算の確保がセットで効く
  • 自分たちの優先順位と総予算で、答えは変わる

各メーカーの標準仕様・坪単価の最新情報は、注文住宅 坪単価比較の記事で35社横断でまとめています。

この記事は、施主様の個人情報をお守りするため、一部再構成しております。

>> 家づくり経験者が「これは買って良かった」と語ったもの