INTERVIEW / インタビュー

注文住宅の土地探しのコツ、1年以上かけた施主が教えてくれた「本当に使えたこと」

tochi-kotsu

注文住宅の土地探し、何から始めればいいかわからない。ネットで検索しても「エリアを絞って」「ハウスメーカーに相談して」みたいな話しか出てこない。

土地が全然見つからない。スーモで気になる物件を問い合わせたら「もう成約済みです」ばかり。こんなものなの?

土地の予算をどう決めればいいかわからない。建物と合わせてどのくらい見ておくべき?失敗したくない。

この記事では、注文住宅の土地探しのコツについて、土地探しに1年以上かけた末に中国地方でタマホームの木麗な家を建てたお話を伺ったY様の体験をもとに整理しました。

お話を伺ったY様(タマホーム 木麗な家・45坪)の建築スペック(メーカー・商品・坪数・坪単価・総額・建築時期のカード表示)

最初は「土地が先」だと思い込んで予算が怖かったんです。でもタマホームで木麗な家・45坪が総額2,800万円台と分かってから、土地に出せる額を逆算できて、押し売りされる不安もだいぶ薄れました。

目次

土地探しのコツ、まず結論から

注文住宅の土地探しで起きやすい失敗の一つが、「建物予算が確定していないまま土地だけ探しはじめること」です。土地と建物は合わせて予算を組む必要があるため、先にハウスメーカー候補を絞って「建物にいくらかかるか」の概算を出してから土地を探す方が、結果的に進めやすくなるケースが多いです。

土地探しの方法は大きく3つです。①不動産ポータルサイト(SUUMO等の土地検索)での検索、②ハウスメーカー経由での紹介、③地元不動産会社への直接相談。お話を伺ったY様の経験では、②のハウスメーカー経由がポータルサイトに出ない「未公開物件」や「建築条件なし土地」にアクセスする意味でも有効だったとのことです。

「土地 見つからない」と感じやすいのは、検索範囲・価格帯・優先条件が複数あって絞り切れていない状態が多いです。お話を伺ったY様は「通勤・通学・予算の3条件だけに絞った」ことでようやく候補が出てきたと話しています。

  • 注文住宅の土地探しを始めるときの正しい順番とコツ
  • ハウスメーカーに相談するタイミングと活用法
  • 土地と建物の予算をどう組み合わせるか
  • 土地が見つからないときに試せること
  • お話を伺ったY様が1年以上の土地探しで「本当に使えた」ツールと方法

土地探しの方法と使いどころ、一覧でまとめると

テーマ別早見表(土地探しの方法と特徴)

方法特徴向いているケース
ポータルサイト(SUUMOなど)掲載数が多い・自分で動ける・成約済みも混在まず全体感をつかみたいとき
地図検索型の土地ポータル詳細条件での絞り込みが得意・地図検索が見やすいある程度エリアが絞れてから
ハウスメーカー経由未公開物件・建築条件なし情報にアクセスしやすい建物メーカーが絞れてから
地元不動産会社地元の動きに詳しい・相談ベースで動ける特定エリアに強いこだわりがあるとき
Googleマップ/ストリートビュー現地確認の代替・周辺環境のチェックに有効候補地を絞ったあとの下見に
トナリスクハザード・治安・騒音等のリスク情報を一括で確認できる候補地を絞った後の安全確認に

※データは2026年時点の一般的な傾向です。地域・時期によって異なります。

費用・仕様はハウスメーカー、建築地域、時期によって異なります。 土地価格は特に地域差が大きいため、最新情報は施工会社や地元不動産会社で確認しておくと安心です。

こういう後悔は一社の提案だけだと気づきにくいので、比較の土台を作ってから読むと差が見えやすくなります。

お話を伺ったY様が「土地探しで1年溶けた」のはなぜか

お話を伺ったY様のプロフィールです。

項目内容
年代30代前半
家族構成夫婦+子1人(2歳)
就業状態共働き
居住エリア中国地方
建てたメーカータマホーム(木麗な家・中国地方仕様)
延床面積約45坪
外構費90万円
総額2,800万円台
坪単価約61万円
世帯年収約545万円
比較検討先レオハウス(ヤマダホームズ)・ユニバーサルホーム・クレバリーホーム・タクトホーム
引渡し2025年春
情報収集で使ったもの複数HMへのカタログ請求・Googleマップ/ストリートビュー・トナリスク

「子どもがまだ赤ちゃんのうちに建てたい」という焦りから土地探しを始めたものの、予算感が定まらないまま動いてしまい、候補地を見ては「高い」「遠い」を繰り返して1年以上が経過したお話を伺ったY様。「最初の3ヶ月はすっかり時間を無駄にしました」と笑います。

お話を伺ったY様、今日はよろしくお願いします。土地探しに1年以上かかったって聞いてますけど、何がそんなに大変だったんですか?

あーもう、最初のころは本当にひどかったですスーモで「いいな」ってなった土地を問い合わせるたびに「成約済みです」って返ってきて。

それ、よく聞きますね。

でもそのときの私、何がまずかったか全然わかってなかったんです。「早く問い合わせないといけない」って思い込んで、気になったらすぐ電話してたんですけど、そもそもスーモって掲載が遅れることが多くて。ポータルで「空き」ってなってても、実際はもう動いてることもあるって後から知って。

じゃあどうすればよかったんでしょう?

…うーん。なんて言えばいいかな。「土地だけで動かない」ってことかな、一言で言うと。

土地だけで動かない?

土地の話をする前に、建物にいくらかかるかを先に把握しておくべきだったんです。

私、最初は「土地が先、建物は後」って思い込んでたんですけど、それだと予算感がずれるんですよ。

「土地に2,000万使えるかも」って思ってたけど、実際は建物込みで考えると1,500万が限度だったとか、そういうことが後からわかって。

お話を伺ったY様(タマホーム 木麗な家・45坪)の建築スペック一覧(メーカー・商品・坪数・坪単価・総額・建築時期)

ハウスメーカーに「土地探しを手伝ってもらう」発想がなかった

ハウスメーカーを決める前に土地を探してたんですね。

そうなんです。「土地が決まったらメーカーを決めよう」って順番で動いてた。でも、これがよくなかった。
SNSで家垢さんの投稿を見てたら、みなさんメーカーと並行して土地探してたり、そもそもメーカー経由で土地の情報もらってたりして。「え、そういうやり方があるの?」ってなって。SNSだと完成した外観とか内装ばかりで、土地探しの過程って流れちゃうんですよね。結局ブログを探して読みはじめたのがその頃です。

ハウスメーカーって、土地の情報もくれるんですか?

くれます。うちはタマホームに問い合わせてから、「土地の条件はどのくらいですか?」ってヒアリングが始まって、「こういう物件が出ましたよ」って連絡が来るようになりました。
ポータルには出てない土地の話が来たこともあって。最終的に建てた土地も、タマホームの担当さん経由で知った物件です。

えっ、それはすごいですね。じゃあもっと早くハウスメーカーに相談してれば、1年もかからなかったかもしれない?

そうだったと思います。もうそこは正直、最大の後悔です。「メーカーに話したら押し売りされる」って警戒して遠ざけてたんですけど、蓋を開けたら普通に「いい土地ないか探します」って動いてくれて。あれは…今でも「もったいなかったな」って思います。

土地の予算をどう決めるか。「全体予算から逆算する」しかない

土地と建物の予算ってどうやって決めたんですか?

最終的には「住宅ローンで借りられる上限−建物の概算=土地の予算」って逆算です。でもこれ、建物の概算が出てないと計算できないんですよ。

それでハウスメーカーの概算を先に出すわけですね。

そうです。タマホームの場合は、45坪・木麗な家ベースで「○○万円台になります」って教えてもらって。そこから「土地は○○万以内」って逆算して、やっと絞り込めました。
実はこれも、最初の段階で複数社へのカタログ請求を使って、複数社に概算を出してもらえばよかったな、とは思ってます。1社だけに聞いてたら「この金額が標準なのか高いのか」がわからなくて。

比較することで予算の使い方が変わったんですね。

そうそう。4社に出してもらって比べたら、同じ45坪でも提案が全然違って。「この予算でこの広さが建てられるなら土地にもっとかけられる」ってなって、候補エリアが広がったんです。

あ、じゃあせっかくなので、実際に使ってよかったツールの話も聞かせてもらっていいですか?なんか途中から気になってたんですよね

あー、そっか、道具の話してなかった大事なのに。

家づくりで使って良かったもの、Y様が「本当に使えた」と感じたツール3選

実際に土地探しで使ってよかったツールって、どんなものがありましたか?

もう土地探し、すっかり沼にはまってた時期があったんですけど、この3つを使い始めてからようやく前に進めた感じです。地図検索型の土地ポータル、Googleマップのストリートビュー、トナリスクです。

順番に教えてもらっていいですか?

まず地図検索型の土地ポータル。スーモと比べて「地図で見る」機能が使いやすかった。通勤路に重ねて見られるから、「駅まで何分」だけじゃなくて、「この道を通るのか」って感覚でチェックできて。採用した土地の最終候補もここで見つけました。

ストリートビューはどう使ってたんですか?

候補地に行く前に雰囲気を確認する用です。実際に現地に行くとなると、2歳の子を連れて行くか、週末に夫と行くかで都合をつけないといけなくて。

あー、子どもがいると気軽に見に行けないですよね。

そうなんです。で、ストリートビューで「この道、思ってたより狭いな」「電柱がここにあるのか」って確認してから行くようにしたら、「わざわざ来たのに違う」ってなるのが減って。疑似体験として使ってました。

トナリスクは?

これ、夫が見つけてきたサービスなんですけど、候補地のハザード情報・治安・騒音・周辺施設のリスクを一覧で見せてくれるやつで。無料で使えるし。

水害とか、気になりましたか?

気になりましたよ。私たちが探した中国地方では近年、大雨の被害が話題になる地域もあって(個別地点で異なります)。「ここ洪水エリアに入ってる」「ここは土砂災害警戒区域の端」みたいなのを、住所入れるだけで確認できるのは本当に助かりました。
ある候補地、夫が「ここいいじゃん」って言ってた物件をトナリスクにかけたら洪水リスクが出て、不採用にしたこともあって。

ハザードマップって自分で調べようとすると結構めんどくさいですよね。

めんどくさいんですよ。市区町村ごとにサイトが違うし、「この地番は何に当たるの?」って読み取りが難しくて。トナリスクに住所入れるだけで出てくるのは楽でした。
それに、メーカー選びのほうは複数社へのカタログ請求でまとめて比較したのが結果的によかったです。「間取り提案を複数社からもらった」って感覚で使えたので、ハウスメーカー選びと土地探しを同時進行するのにちょうどよかった。

記事の検討ポイント3つ(お話を伺ったY様の話から)

「土地が見つからない」1年間から抜け出すきっかけになったこと

「土地が見つからない」って悩んでる時期、何を変えてみたんですか?

正直、最初の半年は変えてなかったです同じ方法で同じエリアを検索して「ない」「ない」って言ってた。

それはきつい…。何をきっかけに変えたんですか?

タマホームの担当さんに「今の条件で探すのは難しいです」ってはっきり言われたのが、ちょっとショックで
「通勤・通学・予算のうち、どれかを一つ変えられますか?」って聞かれて。それまで全部諦めないで動いてたんですけど、「全部欲しい」って思ってたら当然の結果だったな、と。

実際に条件を変えてみてどうでしたか?

駅からの距離を「10分以内」から「バス停3分以内」に変えたら、候補が一気に増えました。夫は最初「バスより駅がいい」って言ってたんですけど、「じゃあ、バスで毎日通えるか試しに乗ってみよう」って話して。実際に乗ってみたら「これ全然アリだね」ってなって。

試してみる、ってのが大事なんですね。頭で考えるんじゃなくて。

そう!「駅徒歩○分以内」ってこだわりが、実は根拠の薄い思い込みだったって気づいたのは、建ててからです。今住んでみてバスで全然困ってないので。もっと早く試してみてもよかったかな、とは思いますけど…。

土地探しと並行して「メーカー選び」も進んでいた

土地探しの1年間って、同時にメーカー選びもしてたんですか?

してました。最初はタマホーム一択のつもりだったけど、担当さんから「比較してから決めた方がいいですよ」って言われて、「え、自社で言う?」って思ったんですけど

それはめずらしい担当さんですね。

正直な人で。「うちが一番いいとは断言できないので、他社の見積もりも見てみてください」って言ってくれて。それでレオハウス(ヤマダホームズ)とユニバーサルホーム、あとクレバリーホームとタクトホームに話を聞きに行きました。

4社と比べてみてどうでしたか?

同じ45坪でも、見積もりの内訳が全然違うんです。「オール電化が標準」のところと「オプション扱い」のところがあったり、外構費の見せ方が違ったり(私たちが取り寄せた見積もりの範囲)。1社だけ見てたらまず気づけなかったと思います。

土地探しとメーカー選びを並行してたわけですね。

結果的にそうなって、むしろ並行してよかったです。「この土地で建てるなら、この予算で建てられる」ってのが具体的になっていくと、「じゃあこの土地は厳しい、次」って切り替えが早くなって。

ハウスメーカーに関する読者の疑問と、お話を伺ったY様の回答(Q&A図解)

ハウスメーカーに「土地探し」を依頼するときの注意点

ハウスメーカー経由の土地紹介って、注意点はありますか?

あります。一つは「建築条件付き」の可能性を必ず確認することです。ハウスメーカーが紹介してくる土地の中には、「この土地はうちで建てることが条件です」って物件が混ざってることがあって。

建築条件付きか建築条件なしかを確認するわけですね。

そうです。「この土地、建築条件はありますか?」って最初に聞けばいいだけなんですけど、知らないと「いい土地見つかった!」ってなってからタマホーム以外を選べなくなる、みたいな状況になりかねなくて。
うちは事前に「建築条件なしの土地を探している」と伝えてたので、担当さんが最初からそういう物件を探してくれてたみたいです。

もう一つあれば教えてもらえますか?

ハウスメーカーへの相談を急ぎすぎないことですかね。「土地を探してもらいたい」と伝えると、当然建物の話も進んでいくので。「まだメーカーを決めてないのに」ってプレッシャーに感じる人もいると思う。
私は「土地だけ探してもらって、建物はもう少し比較したい」って正直に言ったら、担当さんが「全然大丈夫です」って言ってくれて。メーカーを決める前でも相談してよかったと思ってます。

引渡しから1年。土地選びで今も悔しいと思うこと

実際に住んでみて、土地選びで後悔したことってありますか?

…あります。一つ、今でもたまに思い出すことがあって。

聞かせてもらえますか?

南側の隣地の日当たりです。「南向きで日当たりよし」って書いてあったんですけど、実際に住んでみたら冬の午後2時くらいから隣の建物の影が入ってきて。リビングが暗くなる時間が思ったより早い。

それは事前にわかりませんでしたか?

確認はしてたんです。でも見に行ったのが夏の日中だったから。冬の太陽の角度を意識してなかった。後から調べたら「日影図」っていう書類を確認すればよかったって知って…正直ここだけは悔しいです。担当さんに聞けばよかったのかもしれないけど、聞かなかった自分が悪いし。

その後悔は次に活かせるというか、これから探す人に伝えたいことですね。

そうです。これは強く伝えたいです。夏に見に行っても冬のことはわからないので、「冬至のシミュレーション」を担当さんに確認するか、インターネットの日射シミュレーターを使ってみてください。

ハウスメーカーを検討する前に確認しておきたい5つのチェックリスト

まとめ|お話を伺ったY様からこれから土地を探す方へ

お話を伺ったY様の土地探しのルートを振り返ると、「土地だけで動く→時間ロス→ハウスメーカーと並行して動く→土地が動き出す」という流れでした。

土地探しを早めに前進させるためのアプローチの一つが、①先に建物の概算予算を把握して、②ハウスメーカーの力を借りながら、③検索条件を実際に試して絞り込む、という3ステップです。

お話を伺ったY様が「土地探しの段階で、もっと早くいろんなメーカーの話を聞いておけばよかった」と繰り返し話していました。

お話を伺ったY様が「家づくりの序盤で触れておきたかった」と感じた記事はこちらです。

この記事は、施主様の個人情報をお守りするため、一部再構成しております。

>> 家を建てた方が選んだサービスの総まとめ