
コンセントの位置って、後から変えられないの?
リビングのエアコン位置、施工後に「あれ、ここじゃなかった」ってなった人いる?
新築でコンセントの数が足りなくて後悔してる…みんなどこに何個つけたんだろう
家づくりで迷いやすい論点を施主の声からひもとく『おうちづくりドットコム』です。 今回の記事では、注文住宅のコンセント位置・エアコン位置の後悔について、実際に地元工務店で建てられた施主M様に赤裸々にお話を伺いました。

コンセント位置の後悔あるある、一言でまとめると
「設計段階で生活シーンを想像しきれなかった」が原因のほぼ全部です。 コンセントの位置や数は工事完了後には変えられません。後から「ここにあったら…」と気づいても、移設には追加工事費がかかります。 エアコン位置も同様で、設置場所を一度決めてしまうと専用コンセントの位置も固定されます。一体どこで迷い、どこで後悔するのか。M様のケースを通じてリアルな失敗パターンを知っておいてください。
この記事で分かること
- 注文住宅でコンセント位置を後悔しやすい場所と理由
- リビング・エアコン位置の失敗パターン
- 新築でコンセントの数が足りなくて後悔したM様の体験
- コンセント・エアコン位置を決めるときに確認すべきこと
- M様が家づくりで使って良かったもの
コンセント・エアコン位置の判断早見表
| 場所 | よくある後悔 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| リビング(テレビまわり) | コードが丸見え・数が足りない | 家具配置を決めてから位置を決める |
| リビング(エアコン) | 窓・カーテンと干渉する位置になった | エアコンの吹き出し方向と家具の位置を確認 |
| キッチンカウンター | 家電を置いたら届かない | 家電の設置場所を先に決めてからコンセント位置を決める |
| ダイニング | 掃除機が届かない死角になった | 掃除ルートを想定してから決める |
| 洗面・脱衣所 | ドライヤー使用時にコードが届かない | 鏡横に1個は必須 |
| 寝室 | スマホ充電しながら手が届かない | ベッドのサイド両方に1個ずつ |
| 廊下・ホール | ルンバ充電場所を考えていなかった | 隅に1個は必ず設置 |
※ 上記は施主・家垢の実例をもとにした一般的な後悔パターンです。住宅の間取り・設計により異なります。
※ご注意:費用・仕様はハウスメーカー・工務店、建築地域、時期によって異なります。最新情報は必ず施工会社にご確認ください。
暮らし方との相性が出やすいテーマなので、先に複数案を見ておくと「うちならどう使うか」が考えやすくなります。

施主プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施主 | M様(40代前半・北陸・信越在住) |
| 家族構成 | 夫婦+子2人(10歳・6歳) |
| 就業状態 | パート |
| 世帯年収 | 約592万円 |
| 建てたメーカー | 地元工務店(北陸・信越) |
| 商品ライン | 標準+断熱カスタム |
| 総額 | 3200万円台 |
| 延床坪数 | 約46坪 |
| 坪単価 | 約64万円(外構費除く) |
| 引渡し | 2025年春 |
| 比較検討した会社 | 一条工務店・タマホーム・セキスイハイム |
週末の展示場めぐりが精神的にきつくなってきたころ、「地元の工務店でいいじゃん」と夫が言い出して決断した施主M様。断熱仕様には徹底的にこだわり抜いた一方で、コンセント・エアコン位置の打ち合わせは「気づいたら終わっていた」状態だったと振り返ります。子育ての合間に家づくりの情報を集めながら、一番リサーチ不足になりやすい電気系の設計で後悔したリアルな体験を語っていただきました。
ぱぱ & まま今日はコンセント位置やエアコン位置の話をじっくり聞かせてください。そもそも、設計段階ではどうでした?



うーん。正直ね、コンセントってあんまり真剣に考えてなかったんですよ。電気系は夫に任せちゃって。「これは夫がやってくれるでしょ」って思ってたら、夫もぼんやりした状態で打ち合わせに臨んでたっていう(苦笑)。



あー、それすごくわかります。なんかコンセントって地味なんですよね。壁紙とかキッチンに比べたら。



そうそう。壁紙は30分で決めたのに、コンセントに30分かけなかった、みたいな。間取り沼にはまってた時期が長くて、設備の細かいところまで頭が回ってなかったんです。
コンセントの数が足りなかった場所と、その理由



住んでみて一番最初に気づいた後悔ってどこでしたか?



あ、最初に気づいたのはダイニングです。引越して1週間も経たないうちに「コードが…」ってなって。



どんな感じで?



ダイニングテーブルの近くに、ホットプレートとか電気ケトル置くんだろうと思ってたんですけど、コンセントがテーブルから遠い位置にしかなくて。コードが床を這う形になっちゃって。子どもが引っかけそうで怖いし、見た目も嫌だし。



えー、それは毎日ストレスですね…。設計段階で気づけなかった理由って何かありますか?



図面で見てたんですけど、図面って平面じゃないですか。「ここにコンセント」って記号が書いてあっても、実際に家具を置いた状態が頭の中で浮かばなかったんですよね。担当さんが「ここどうしますか?」って聞いてくれたんですけど、そのときまだダイニングセットも決まってなかったから「まあ普通でいいか」って言ってしまって。



「普通でいいか」って言いたくなる気持ち、わかります…。家具が決まる前に電気工事の打ち合わせがあるって、順番的にきつくないですか?



そこなんですよ。でも順番的には先に電気系を決めないといけないって言われて。「家具決まってからでもいいですよ」とか言ってほしかったけど、たぶん工程的に無理だったんでしょうね。担当さんのせいじゃないと思うんですけど…まあ、でも、今でも引っかかってる部分ではあります。



ダイニング以外にも後悔した場所はありましたか?



えーっと、洗面所です。鏡の横にコンセントを付けてもらったんですけど、位置が少し低くて。ドライヤーの重みでコードが引っ張られる感じがして、毎日地味に気になってます。



あと、子ども部屋。小学生の子が「Switch充電しながらやりたい」って言うんですけど、ベッドの頭の方にコンセントがなくて。机側だけにつけてたんですよ。まあこれは予測できたといえばできたんですけどね…。



子ども部屋は今後のこと、なかなか読めないですよね。



…うーん。



でも正直、「読めなかった」って言い訳は半分で、もう半分は「ちゃんと想像しなかった」だと思ってます。SNSで「コンセント 後悔」って調べたら先人の教えが山ほど出てくるのに、当時の私はそこまでやってなかった。ブログ記事を読み始めたのが着工後なんですよ。着工前に読んでたら違かったかもしれない。



着工後にブログ記事を読み始めた…それはつらい。



SNSはずっと見てたんです。でも、SNSって完成写真ばかりで。コンセントの後悔とかエアコン位置の失敗って、流れていっちゃうじゃないですか。そういう地味な情報がちゃんと残ってるブログを探せばよかったって思いました。
リビングのエアコン位置を後悔した理由



エアコンの位置の話も聞かせてください。



あー、これも後悔してます。正確に言うと、エアコンの位置というより、エアコン専用コンセントの位置ですね。



どういうことですか?



リビングのエアコン、掃き出し窓の横の壁に付けたんですけど、そこにカーテンレールがあって。カーテンを開けると、エアコンの吹き出し口ギリギリまでカーテンが来るんですよ。風がカーテンに当たって、冬に暖気が循環しにくい感じがして。



えー、それって設計段階で確認できたんですかね?



担当さんから「エアコンどこにしますか?」って聞かれたとき、「窓の横でいいです」って言っちゃったんです。でもカーテンのことまで話に出なかった。というか私もその時点でカーテンを何にするか全然決めてなくて。



夫が「それくらい自分で考えたらよかっただろ」って言ったんですよ。そのときはムカッとしたんですけど、まあ…否定はできないです(苦笑)。



あ、でも設計士さんから一言あってもよかったのでは、って思う気持ちもわかりますよ。



そこなんですよね。「カーテンの長さによっては干渉することがあります」とかひと言あれば。でも工務店さんもすごく誠実な会社で、全体的には満足してるので…。ただ、これに関してだけは「なんで言ってくれなかったんだろう」って今でも思い返すことがあります。擁護できないというか。


エアコン位置の失敗で起きたこと・起きなかったこと



エアコンの位置の問題で、実際に生活上の支障はありましたか?



大きな問題ではないんです。ただ、冬にリビングが全体的に暖まるのに時間がかかる気がして。断熱カスタムで気密性は上げてるんですけど、エアコンの吹き出しがカーテンで遮られると、暖気がリビングの奥まで届きにくいのかなって。



それは住んでみて初めてわかることですね。



担当さんに聞いたら、「少しカーテンを手前側にすれば改善できます」って言ってくれて。それで今はカーテンの吊り下げ位置を少し変えてます。対処できたのでよかったんですけど、最初から知っておきたかったな、とは思います。



ちなみに、M様が家づくりで「比較してよかった」と思ったことってありますか?エアコン・コンセント以外で。



断熱のところはちゃんと比較してよかったです。一条工務店を見てたので、断熱への意識がすごく上がって。地元工務店でも「断熱等級(住宅性能表示制度。2025年4月から省エネ基準として等級4適合が義務化、等級5以上はZEH水準・誘導基準クラス)上げたい」って伝えたら、追加オプションで対応してくれて。



もし最初から地元工務店1社だけ見てたら、「この土地・気候にはこのくらいの断熱でいいですよ」って言われて終わってたかもしれない。他社の提案を見てたから「もっと上を目指せる」って気づけたんです。だから比較はしてよかったと思ってます。



コンセント・エアコンも複数社の図面を並べて比較すれば、視点が広がったかもしれませんね。



そうなんですよね。電気配線の設計図って、メーカーによって提案の粒度が全然違うって後から知ったんです。コンセントを細かく一緒に決めてくれる会社もあれば、「お任せします」で進む会社もあって。私が見てた会社はどっちかっていうと後者だったかな、と。
コンセント後悔の「解決策」を正直に言うと



住んでから後悔したコンセント・エアコン位置、今は何か対処していますか?



ダイニングはね、延長コードを使ってます(苦笑)。見た目はあまりよくないけど、とりあえず使えるから。洗面所は位置が少し低いだけだから慣れました。子ども部屋は、USBポート付きのタップを置いて解決してます。



延長コードって、なんか悔しいですよね。新築なのに。



悔しい…そうなんです。正直ね、これが一番ちゃんと言いたいことかもしれないですけど、延長コードって、新築の家には似合わないんですよ。すっきりした内装を頑張ったのに、コードがうねうねしてると台無し感があって。



移設工事って、壁を開けないといけないから、今の住み心地を考えると踏み切れないんですよね。「そのうちやろう」って思いながら1年過ぎちゃってます。



その「そのうちやろう」がずっと続く感じ、なんとなくわかります。



これだけはね、次に家を建てる人には本当にちゃんと考えてほしいです。コンセントって地味に見えて、実は毎日の暮らしに関わる話なので。
M様が「もっとこうすればよかった」と思うこと



設計打ち合わせをもう一度やり直すとしたら、何を変えますか?



うーん。まず、家具を先に決めてからコンセントの打ち合わせをしたかったです。順番的に難しいのはわかるんですけど、せめてテーブルとソファの位置だけでも仮決めして、「ここからこのくらいの範囲に家電置く」って確認してから決めたかった。



あと、コンセントの位置をリスト化して「ここは絶対」「ここは不要」って整理する作業をやっておきたかった。夫婦で役割分担して、リビングは私が、水まわりは夫が担当して、全部屋洗い出しするくらい。設計士さんに「お任せ」にしたのが一番の失敗だったと思います。



エアコン位置はどうでしょう?



エアコンは、カーテンの仕様を先に決めてから、エアコン位置を決めたかったです。あと、エアコンを付ける壁の向きと、部屋の形と、人がどこに座るかを全部一緒に考えておくべきでした。担当さんに「エアコンはどこにしますか?」って聞かれたとき、ぼんやりした状態で答えてしまったのが悔しい。



コンセントのチェックは何か道具を使えばよかったと?



そうですね。メモ帳は持ってたんですけど、ふわっと書くだけで終わってたので。「部屋ごとに何を使うか」って書いて、それぞれにコンセント必要か確認する、みたいな使い方ができてたらよかったです。ツールはあったのに使い方が甘かった。


家づくりで使って良かったもの



家づくり全体を通して、使って良かったツールやサービスがあれば教えてください。



一括資料請求サービスは地味に良かったです。設備のチェックリストとか、各メーカーの特徴をまとめた情報が整理されてて。打ち合わせ前に「何を聞くか」を整理するのに使ってました。一括資料請求サービスの間取りプランも、最初に資料を取り寄せたときに「こういう視点で提案してくれる会社なんだな」ってわかって。



あと、TimeTreeで夫婦の打ち合わせスケジュールを共有してました。メモ帳はアナログですけど、図面に書き込んだことをスマホのメモにも転記しておく感じで使ってて。



そういうのを活用できてたのに、コンセントだけチェックできなかったんですね。



それが悔しいんですよね…。ツールはあったのに、使い方がふわっとしてた。「コンセント位置リスト」みたいな具体的な使い方をしていればよかったと思います。
コンセント・エアコン位置は「生活シーン」で決める



最後に、これから家を建てる方へのアドバイスをいただけますか?



コンセント位置って、図面で考えないほうがいいです。



図面で考えない?



違う、そうじゃなくて、「図面だけで考えない」ってことで。図面の記号を見ながら位置を決めるんじゃなくて、「朝起きてリビングに行って、テレビつけて、ソファで何をするか」って、生活の場面を頭の中で動画再生しながら決めるべきなんです。



「どこで掃除機を充電するか」「どこでアイロンをかけるか」「夜中にスマホを充電しながら寝るのはどこか」を一個ずつ確認して、そこにコンセントがあるかチェックする。それだけで後悔の半分は防げると思います。



エアコン位置はどうでしょう?



エアコンは、カーテンとの関係と、家具の配置と、部屋のどこに人が集まるかを全部セットで考えてほしいです。あと、北陸って冬が長いので、暖気の届き方にはわりと敏感でした。地域の気候によっても大事な視点が変わってくると思うので、地元工務店の担当さんにしっかり聞くといいと思います。



私の失敗でいえば、比較検討した一条工務店やタマホームの担当さんに、コンセントの考え方を聞いていればよかった。他社の提案を聞くだけでも視点が広がるから。


まとめ|施主M様からこれから家づくりをする方へ
M様がコンセント位置・エアコン位置で後悔した理由は、一言でいうと「生活シーンを設計段階で想像しきれなかった」ことです。図面上の記号を見ながら打ち合わせするのではなく、実際の暮らしの動線や家具の配置、カーテンとの干渉まで含めて考えることが必要でした。
コンセントは工事後に移設すると追加費用と壁工事が必要になります。「なんとなく」で決めた場所が、毎日の暮らしのストレスになり続けます。
M様がいまも悔やんでいるのは、「担当さんに任せきりにした」という点でした。担当さんが悪かったのではなく、自分がもっと積極的に確認すればよかった、という話です。
M様が複数のメーカーを比べてよかったと感じたのは断熱部分でした。電気配線の設計やコンセント計画も、複数社の提案を並べて見ることで「どんな視点がある会社かどうか」がわかるはずです。
M様が「家づくりの序盤で触れておきたかった」と言っていた記事はこちらです。
この記事は、施主様の個人情報をお守りするため、個人情報保護のため一部表現を調整しています(金額・後悔点・比較内容は取材時の話に基づきます)。