
注文住宅の照明って、何がそんなに後悔ポイントになるの?
ダウンライトはやめたほうがいいって聞くけど、実際どうなの?
ウォークインクローゼットの照明、ダウンライトにしたら失敗したって声をよく見る。何がダメなの?
ここでは、注文住宅の照明計画で後悔した経験について、実際に地元工務店で建てられた施主M様に本音でお話しいただきました。

注文住宅の照明後悔あるある、一言でまとめると
「設計段階で実際に使う場面を想像しきれなかった」のが原因のほぼ全部です。 照明は完成後に移設や増設をしようとすると、大掛かりな工事が必要になります。ダウンライトの位置・数・色温度、間接照明の費用感、WICの照明選び。M様の失敗談を通じて、設計段階でどこに気をつければよかったかをリアルに知っておいてください。
この記事で分かること
- 注文住宅で照明を後悔しやすい場所と理由
- ダウンライトをやめたほうがいいケースと、そうでないケース
- ウォークインクローゼットの照明で失敗したM様のリアルな体験
- 下がり天井・折り下げ天井の間接照明にかかる費用感
- M様が家づくりで使って良かったもの
照明の判断早見表
| 場所 | よくある後悔 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| リビング(ダウンライト) | 増設できない・位置が家具配置とずれた | 家具配置が決まってから照明位置を決める |
| WIC | 奥まで光が届かない・影ができる・色が狂う | ダウンライト2個以上 or シーリングライト。昼白色(5000K前後)推奨。人感センサー付きが便利 |
| 洗面・鏡まわり | 顔が暗く見える・化粧の色が狂う | 鏡の正面に光が当たるよう横か上に設置 |
| キッチン | 手元が暗い・手が影になる | シンク・調理台直上に手元照明を追加 |
| 寝室 | 強すぎる・調光できない | 調光対応ダウンライトorシーリング |
| 下がり天井(間接照明) | 思ったより暗い・費用が想定以上 | 間接照明単体では主照明として機能しない。費用は20〜60万円程度 |
| 廊下・ホール | センサーなしで毎回つけ忘れ | 人感センサー付きを標準で入れる |
※ 上記は施主・家垢の実例をもとにした一般的な後悔パターンです。住宅の間取り・設計・メーカーにより異なります。
※ご注意:費用・仕様はハウスメーカー・工務店、建築地域、時期によって異なります。最新情報は必ず施工会社にご確認ください。
こういう後悔は一社の提案だけだと気づきにくいので、比較の土台を作ってから読むと差が見えやすくなります。

施主プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施主 | M様(40代前半・北陸・信越在住) |
| 家族構成 | 夫婦+子2人(10歳・6歳) |
| 就業状態 | パート |
| 世帯年収 | 約592万円 |
| 建てたメーカー | 地元工務店(北陸・信越) |
| 商品ライン | 標準+断熱カスタム |
| 総額 | 3200万円台 |
| 延床坪数 | 約46坪 |
| 坪単価 | 約64万円(外構費除く) |
| 引渡し | 2025年春 |
| 比較検討した会社 | 一条工務店・タマホーム・セキスイハイム |
断熱仕様には徹底的にこだわり抜いたM様ですが、照明に関しては「打ち合わせの最後のほうに流れで決めた」と苦笑いしながら振り返ります。コンセント位置の後悔と並んで、「住んでからじわじわ気になる」電気系の設計。特に毎日使うWICと、夫のたっての希望で採用した下がり天井の間接照明で、想定外のことが続いたそうです。
ぱぱ & まま今日は照明の話を聞かせてください。設計の打ち合わせ中、照明って意識してましたか?



…正直、全然意識してなかったです。断熱の打ち合わせがめちゃくちゃ白熱してたので、Ua値とか気密の数字を詰めてる間に、照明の打ち合わせが「終わってた」みたいな感じで。



「終わってた」って、どういう状態ですか?



あの、打ち合わせって複数回あるんですけど、確か照明は2回目の設備確認のときにまとめてやって。そのとき断熱オプションの見積もりをもらったばかりで、頭の中がそれでいっぱいで。担当さんに「こちらの提案でよろしいですか」って言われて「はい」って言ってしまったんです。今思うと、もう少し突っ込んで聞けばよかったって思うんですけど。
ウォークインクローゼットのダウンライト、なぜ失敗したのか



WICの照明はどんな状態だったんですか?



ダウンライトが1個だけなんですよ。真ん中に1個ぽつんと。



それで使ってみたら?



奥が暗い。特に下の棚が全然見えなくて。ダウンライトって上から光が当たるから、棚の奥が影になるんですよね。朝、急いで服選ぼうとすると色がよくわからなくて。スマホのライトで照らしながら服を取ってるときに「ああ、失敗したな」って思いました。



毎朝それはつらいですね。



夫に「なんかここ暗いね」って言われて。「そうだよ、あなたが照明の打ち合わせのとき別の話してたからだよ」って言い返しそうになりましたけど、まあ私も確認してなかったので(苦笑)。



あと、WICって服の色を正確に見たいじゃないですか。電球色で暖かい光にすると、白いシャツがクリーム色に見えたりするんですよ。昼白色にすればよかったって後から知りました。5000Kくらいの明るい白い光にすると服の色が正直に見えるって。



設計のときに担当さんからそういう説明はありましたか?



なかったですね。「電球色と昼白色どちらにしますか?」って聞かれたとき、「他の部屋は電球色で温かみを出したいので、WICも電球色で」って私が決めたんです。着替えのことを全然考えてなかった。



今は人感センサー付きの後付けライトをWICの棚のところに付けてます。開けたら自動でつく、小さいやつ。でもこれ、設計段階でダウンライト2個にして人感センサーも頼んでいれば、スマートに解決できたことなんですよね。後付けって、なんかみっともなくて。



最初からシーリングライトにするっていう選択肢は検討しましたか?



そういえば担当さんに「WICはシーリングライトでもいいですよ」って言われた気がします。でもなんとなく「WICにシーリングライトはダサい」みたいなイメージがあって、ダウンライトを選んだんですよ。でも実際に住んでみたら、WICって機能重視の空間なので、シーリングライトでもよかったかもしれない。調光タイプのシーリングライトにして手元を明るくすればよかったって今は思います。
ダウンライトは「やめたほうがいい」のか



ダウンライトって全体的にどうでした?リビングには採用しましたか?



リビングには採用してます。で、リビングはそんなに後悔してないんですよ。問題はWICと、あとキッチンですね。



キッチンも?



シンクの真上じゃなくて少しズレたところにダウンライトが来てて、手元に影ができるんです。夜に料理するとき、包丁を使う手が影になって。夫が「なんか暗いね」って言うたびにちょっとイライラします(苦笑)。これも生活シーンを想像できてなかった典型で。



ダウンライトが悪いというより、位置の問題ってことですかね。



そうだと思います。リビングのダウンライトは今の家具の配置とちょうど合ってて、むしろすっきり見えてるし好きなんです。問題はWICとキッチンで、家具の動線や作業内容と噛み合ってなかった。SNSで「ダウンライトやめたほうがいい」って投稿をよく見かけるんですけど、全部が悪いわけじゃないと思う。ダウンライトの失敗は「位置と数と色温度のセット」で起きるんですよね。


下がり天井(折り下げ天井)の間接照明、費用と実態



間接照明は採用しましたか?



夫がめちゃくちゃこだわって(笑)リビングに下がり天井(折り下げ天井)を作って、間接照明を入れてるんです。



それって費用はどのくらいかかりましたか?



えーっと、折り下げ天井の造作で25万円くらい、照明器具込みで全部で35万円ちょっとだったと思います。工務店によって全然違うと思いますけど。



実際に使ってみてどうでしたか?



雰囲気はすごく良いんですよ。夜、間接照明だけにするとカフェみたいな感じで。ただ、あの、夫が「間接照明だけで暮らせる」と思ってたらしくて。



あれ、間接照明だけだと足りないですか?



全然足りないんです(笑)間接照明って天井を照らすから、テーブルとか床とか手元が暗くなって。夜ごはんを間接照明だけで食べようとしたら、夫が「あ、これ暗いな」って言って。ダウンライトと組み合わせて使ってます。夫は「想定してた」って言ってましたけど、絶対してなかった。



でも採用してよかったとは思ってる感じ?



夫は満足してます。私は…お金がもったいなかったかなって思う気持ちはあります(苦笑)。あの予算をWICの照明に回せばよかったとは思ってないですけど。でも下がり天井の手入れとかはちょっとめんどくさくて。隅に埃がたまるんですよね、あの造作の溝のところに。掃除のたびに「夫のこだわりか…」ってなります。



ここまで聞いてきて、じゃあ照明計画のどこが一番の失敗だったとM様は思ってますか?



…そうですね。一言で言うと、照明って「感情で決めた」ところが多くて。「電球色の方が温かみがあって好き」とか「間接照明ってオシャレ」とか。そういう感覚で決めたものは軒並み後悔があって、「ここで何をするか」から逆算して決めたものは後悔がない。WICがまさにそれで、「着替えをする場所」なのに「部屋の雰囲気」で照明を決めてしまった。
住んでから対処できたことと、できなかったこと



住んでから何か対処しましたか?



WICは後付けライトで一応なんとかなってます。キッチンは夫が手元ライト(クリップ式のやつ)を買ってきてくれて、調理スペースに取り付けてます。見た目はあんまりよくないんですけど、機能的には改善しました。



対処できないものはありますか?



ダウンライトの位置はどうにもならないですね。移設しようとすると天井開けないといけないので、「やろう」とはなれなくて。毎朝WICで光を足しながら服を選んでるのは、しばらく続くと思います。



正直ね、コンセントの後悔と照明の後悔って、両方「住んでからじわじわ来る系」なんですよ。最初の1週間は気づかなくて、1ヶ月経ったあたりから「あ、ここ毎日気になるな」ってなる。で、改善しようとすると大工事になるから、延長コードとか後付けライトで乗り越えて、それが普通になっていく。でもね、本当は最初から設計に組み込んでほしかったんです。



M様の話を聞いてると、照明とコンセントって同じ「電気系の後悔」で、設計タイミングも近いんですよね。



そうなんですよ。担当さんも同じ打ち合わせで一緒に進める感じで。だから照明もコンセントも、両方「なんとなく」で終わってしまった。電気系の打ち合わせを軽く見てたんですよね、私たち。


「次に家を建てるとしたら」M様の照明計画



設計打ち合わせをもう一度やり直すとしたら、照明についてどうしますか?



まず、部屋ごとに「何をする場所か」を書き出して、その使い方に必要な明るさと色温度を先に決めます。WICなら「着替えをする=明るい昼白色が必要」、リビングの夜なら「くつろぐ=暗めの電球色でいい」って。感覚じゃなくて用途で決める。



あと、間接照明を入れるなら、ダウンライトとのセット設計を最初から考えておきたかった。間接照明だけで暮らせるわけがないんですよ、夫には申し訳ないけど(笑)「雰囲気」と「機能」を分けて考えて、両方ちゃんと確保した設計にしたかった。



ダウンライトの数や位置はどう変えますか?



WICは2個。真ん中1個じゃなくて、奥側と手前側に1個ずつ。色温度も昼白色で、できれば人感センサー付きで。あと、キッチンはシンクの真上に1個確実に入れる。それだけで全然違ったと思います。



担当さんがダメだったわけじゃないんです。聞けば教えてくれたと思うし、私が「WICって何個ダウンライトが必要ですか」って聞かなかっただけで。でも、そこを質問する発想すらなかったのが、情報収集が足りなかった証拠だと思ってます。複数の会社を見て、照明の提案を比べていたら、もっと視点が広がったかもしれない。
家づくりで使って良かったもの



家づくり全体を通して、使って良かったものがあれば教えてください。



一括資料請求サービスは使いました。各社の特徴がまとまってて、比較の取っ掛かりになるというか。あと、一括資料請求サービスで間取りプランを取り寄せたときに、一条工務店の担当さんが「照明計画はこう考えると後悔が少ない」って資料を出してくれて。それが一番参考になったんです。



照明の資料が参考になったって、それはよかったですね。でも地元工務店で建てる段階で活かせなかったんですか?



活かせてないんですよ(苦笑)。一条工務店は断熱重視で最終的に予算が合わなくて、地元工務店に落ち着いたんですけど、一条の担当さんに教えてもらった照明の考え方を、地元工務店の打ち合わせに持ち込めばよかった。「他社でこういう提案もらったんですけど、うちでも対応できますか」って聞けばよかったんです。比較した情報って、契約先に持ち込んでいいんですよね。気づいたのが後からで。



あとTimeTreeで夫婦の打ち合わせスケジュールは管理してて。それはよかったんですけど、照明の打ち合わせのときにどちらが担当するか決めてなかったのが失敗でした。コンセントは「夫任せ」、照明は「流れで二人で行ったけど頭に入ってなかった」って感じで。



照明って、家垢で情報収集できなかったですか?



照明は1ヶ月以上迷子になってたんですけど、SNSって「完成した照明がきれいな家」の写真ばかりで。「なぜその選択をしたか」「失敗した理由」みたいな深い話が流れてきにくくて。ブログを読み始めたのが照明の打ち合わせが終わってからだったので、手遅れで(苦笑)。SNSだけで情報収集してた時間を、ブログや比較サービスに使えばよかったって今は思います。


まとめ|施主M様からこれから家づくりをする方へ
M様が照明計画で後悔した理由を整理すると、「断熱仕様に集中しすぎて、照明の打ち合わせを流してしまった」ことに尽きます。WICのダウンライトの数と色温度、キッチンの手元照明の位置、間接照明の機能的な限界。どれも「先に知っていれば防げた」失敗でした。
照明はコンセントと同様に、完成後に変えようとすると大工事になります。「どこで何をするか」を先に決めてから、その用途に必要な光量・色温度・位置を逆算する。そのシンプルな手順を、M様は打ち合わせ段階でできていなかったと言います。
複数社の間取りプランを比べた施主が「照明の提案が会社によってこんなに違うとは思わなかった」と話すケースは少なくありません。M様が「一条の担当さんの照明資料が一番参考になった」と振り返るように、比較する過程で得られる知識が、最終的な設計の質を上げることがあります。
M様が「迷っていた時期にこれがあると整理しやすかった」と話していた記事はこちらです。
この記事は、施主様の個人情報をお守りするため、個人情報保護のため一部表現を調整しています(金額・後悔点・比較内容は取材時の話に基づきます)。