「絶対後悔する・・・」我が家が新築で床暖房を採用しなかった本当の理由

床暖房アイキャッチ

冬の寒さから足元をぽかぽか暖めてくれる床暖房は、新築住宅においてかなり人気のある設備です。


日本トレンドリサーチとロゴスホームの調査でも、家に欲しい設備として30%の人が床暖房を挙げています。



我が家は結局つけなかったのですが、真冬の寒い日の朝なんかは少し後悔したりします。


結論から言うと、寒がりな人で予算に余裕のある人は採用したほうが良いです!でも、優先順位はそこまで高くないですね。

床暖房、かなり費用かかるみたいだけどどうしよう?

エアコンだけで暖かいのかな、床暖房があったほうがいいかな

床暖房を設置してもしなくても、後悔したくないよ〜


という方必見です。


今回は、新築時に床暖房を採用するべき人はどんな人なのか


メリットやデメリット、特徴などを交えてお話していきますね。

やばくなったら、すぐ消します。

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目次

床暖房の種類と特徴

引用:リンナイ


床暖房には主に2種類あります。


電気式と温水式です。


厳密には他にもあるのですが、ここでは2種類について詳しく紹介しますね。

電気式床暖房


電気式床暖房は、電熱線が通っている床を温めるタイプです。

電気式床暖房のメリット
電気式床暖房のデメリット
  • 簡単に取り付け可能で、どの部屋でも設置できる
  • 部屋ごとに温度調整ができるので、効率的に使える
  • 床面からの暖かさが全体的に行き届くので快適
  • すぐに温まる
  • 電気代が高くなるので、ランニングコストがかかる
  • 暖房能力が限定されるので、大きな部屋には向かない
  • 施工後の床高が高くなるので、畳やカーペットとの相性が△
  • 選択できない床材があるため注意

温水式床暖房

温水式床暖房は、熱源として温水を使用し、床下を通ったパイプを通じて床を温めるタイプです。

温水式床暖房のメリット
温水式床暖房のデメリット
  • 電気式に比べると、ランニングコストが低い
  • 大きな部屋でも使うことができる
  • 施工時に配管工事も必要になるため、導入のハードルが高め
  • もちろん導入のコストも高め
  • 温かくなるまで時間がかかるものもある

床暖房のメリットってどんなものがあるの?


電気式と温水式についてサラッと触れましたが、では「床暖房」そのもののメリットを見ていきましょう。

  • 足元から暖かくなる
  • 部屋全体を均一に暖められる
  • ほこりが舞いにくい
  • 乾燥しにくい
  • エアコンのようにうるさくない
  • 掃除の手間が少ない
  • スペースを取らない
  • 子供が怪我をしにくい


詳しく解説しますね。

足元から暖かくなる


床暖房は、床面から直接熱が伝わるため、足元から暖かくなります。


逆にエアコンだと、風で温めるため、床まではなかなか暖まらないです。

部屋全体を均一に暖められる


床暖房は、空気の流れによる温度差が少なくなります。


そのため、部屋全体を均一に暖めることができます。


エアコンやストーブだと、1箇所だけが暖かくなってしまうこともありますね。

ほこりが舞いにくい


床暖房は、風を使わないので、ほこりが舞いにくいです。

アレルギー体質の人や、清潔好きな人にはかなりのメリットです。

乾燥しにくい


床暖房は、エアコンと比べると比較的乾燥しにくいです。

ぱぱまる

全くしないわけではありませんが、温風が当たらないだけでも乾燥度合いは変わってきますよね。

エアコンのようにうるさくない


床暖房は、エアコンのように

  • 室外機が霜取りをしたり
  • 強い風を出したり

してうるさくなることがありません。


そのため、静かな生活を送りたい人にもおすすめです。

掃除の手間が少ない


床暖房は、エアコンと比べるとホコリがたまりにくく、掃除の手間が少ないです。

エアコンのフィルター掃除はなかなか面倒なので、ズボラさんにもメリットですね。

ぱぱまる

エアコン掃除、したくない・・・

スペースを取らない


床暖房は、床下に設置するため場所を取りません。


ストーブだと物理的なスペースが必要ですし、エアコンだと、インテリアとの兼ね合いが難しいです。


床暖房だと気にせずスペースを使えるし、気にせずおしゃれな部屋づくりができますね。

子供が怪我をしにくい

床暖房は、ストーブのように直接火を使わないので、子供が触って火傷するリスクはありません。

でも実は、低温やけどのリスクもあったりします・・・お子さんが赤ちゃんの時期は厚みのあるラグやマットを敷きましょう。

床暖房のデメリット


メリットだけ見ると、後悔する理由なんてなさそうに見えてしまいますが、もちろん導入にあたってデメリットもあります。

  • 初期費用が高い
  • メンテナンスが大変
  • ランニングコストが高い
  • 暖まるまでに時間がかかる
  • 低温やけどの恐れがある
  • 採用できる床材が限られてしまう
  • 冬しか使わない
  • 床に食料品を置けない

それぞれ解説していきますね。

初期費用が高い


まず最初に出てくるデメリットが初期費用です。

例えば30坪の家で、全館床暖房を採用すると約150万円かかります。


エアコン3台が30万円だとすると、だいぶ高いですね。

ままりー

初期費用が半分くらいだったら、我が家も入れてたかも・・・

メンテナンスが大変

前提として、「電気式床暖房」の場合は、大きな故障でもない限り基本的にはメンテナンス不要です。

ですが、もう一つ紹介した「温水式床暖房」の場合は、

  • 専用の液体を2~3年に1度更新したり
  • 10~15年に1度大きな機械チェックをしたり

も必要になります。

もちろんエアコンもメンテナンスは必要になるのですが、床暖房に比べるとメンテナンス時のコストも速さもマシです・・・

ランニングコストが高い


初期費用も高いですが、電気代もなかなか高いです。


30坪の家で全館床暖房だとすると、月々15,000円近くの費用がかかります。


他にも、メンテナンスの費用がかかることもあるので、お金に余裕がないと維持をするのがきついかもしれません。


電気代やばくて床暖房使わないのは本末転倒ですよね・・・

暖まるまでに時間がかかる


床暖房は、部屋全体を均一に暖めるため、暖まるまでに時間がかかるというデメリットがあります。


急いで暖めたい時は、結局ストーブやエアコンに頼らないといけない、というケースも出てきてしまいます。


電気式であればある程度スピーディーに温まりますが、それでもじんわり全体を温めるのでスピードはゆっくり目です。

低温火傷の恐れがある


床暖房は床面から熱が発生するため、長い間座っていたりすると(設定温度にもよりますが)低温火傷を起こす可能性があります。


特に、小さな子供や高齢者がいる場合は、注意が必要です。


成人の場合、45℃で3時間接触し続けると低温やけどを起こすと言われています。温水式床暖房なら、通常接触面の温度は40℃前後を保つため、低温やけどの心配はほとんどありません。しかし、設定温度が40℃から上昇する場合には低温やけどを起こしてしまう可能性があります。また、皮膚が弱いお年寄りやお子様は低温やけどになりやすいのでご注意ください。

株式会社ユーダン

採用できる床材が限られてしまう


床暖房を採用する際には、採用できる床材が限られるため、設計段階で床暖房の設置を考慮する必要があります。


例えば人気の無垢材は使えなくなってしまいます。(厳密に言うと使えるのですが、使わないほうがいいイメージです)

冬しか使わない


床暖房は、冬季のみしか使用できないため、夏の暑さ対策には別途エアコンが必要になってしまいます。

ぱぱまる

であれば、夏冬両方使えるエアコンでよくない?


というのが、我が家が採用しなかった理由の一つです。

床に食料品を置けない


もちろん床暖房は暖かいです。

そのため、買い物から帰ってきてうっかり冷凍食品を置いたりすると、とけてしまいます。


他にも、化粧品なども間違えて置いてしまうと悪くなってしまうので、注意が必要ですね。

床暖房を設置するなら、場所によって考えを変えよう


床暖房を設置する場合、何も考えずに全館床暖房にしたり、部屋全体を床暖房にしたりするのはもしかしたら無駄かもしれません・・・

リビングやダイニングに設置する場合


家族が一緒に過ごすリビングやダイニングは、床暖房を設置する場所として最も人気があります。

ですが、リビングやダイニング全体に床暖房を設置すると、かなりの費用がかかります・・・

そこで、

リビングやダイニングに床暖房を設置したいけどコストが・・・


という人は、部分的に(10畳程度)な設置でも効果があります。

例えば、ダイニングテーブルの下や、リビングのソファ周りだけにする、などが有効ですよ。

寝室や子供部屋に設置する場合


寝室や子供部屋にも床暖房を設置したいと思う人もいるでしょう。


ですが、リビングやダイニングと違い、寝室や子供部屋で過ごす時間はそこまで長くないですよね。


そのため、コストを抑えるならこちらも部分的に採用するのがおすすめ。

床暖房で後悔している人の生の声

つけなくて後悔している人も!

床暖房の代わりになるものは?

床暖房は、暖かいしスペースもとらなくて設置したい!

でも、コスト的に予算オーバー・・・

という人がめちゃくちゃ多いと思います。

ままりー

我が家もそうでした。


そこで、次は床暖房の代わりになるものをいくつか紹介していきますね。

床下エアコン

引用:ECOホーム


床下シリーズのライバル(?)、床下エアコンです。


どう違うの?と思うかもしれませんが、簡単な特徴はこんな感じ。

  • エアコンで温めた空気を床下空間に送って、間接的に温める
  • 1台で1階全体を温めることができる
  • 専用の床材が不要
  • 低温火傷のリスクがない
  • 設置コストも床暖房(100~200万円)に比べると20万円ほどと圧倒的に安い


床下エアコンは耐久性や暖房効率では床暖房には劣りますが、費用面を考えれば現実的な選択肢になりそうですね。

ホットカーペット


床暖房なしで新築したものの、冬に何日か寒い日があった・・・


来年の冬はこんな思いをしたくない!!!

みたいな人におすすめです。

ぱぱまる

我が家のことなんですが。笑


わざわざリフォームするほどではないけど、床の温かさがほしい人にはピッタリ。


費用も床暖房と比べるとかなりお安いので、おすすめです。

こたつ

部屋の広さにもよりますが、こたつも床暖房の代わりの役割を果たすことができます。

床暖房と比べるとやはりかなり安いですが、家族の人数が多くて部屋が広いと、ちょっと役者不足かも・・・

電気ひざかけ

電気膝かけも、床暖房の代わりになります。

というのも、

子供やパートナーは寒くないけど、自分は寒い!床暖房が欲しかった!


みたいなパターンであれば、電気ひざかけを買って使ってれば事足りるからです。

断熱性能アップ

暖房器具ではないのですが、家自体の断熱性能を上げてしまえば、床暖房に固執する必要もなくなります。

最近の住宅は断熱性能もかなり高いので、エアコン1台で十分というケースも珍しくありません。

そのため、よっぽど寒い地域でなければ、断熱性能をアップしてエアコンで対応したほうが安上がりなことが多いです。

ぱぱまる

断熱性能が上がれば冬暖かいだけでなくて、夏も涼しいからね。

まとめ:床暖房を採用して、後悔しない家庭は限られる

ここまで床暖房について色々とご紹介してきましたが、結局

ぱぱ & まま

床暖房を採用して、後悔しない家庭は限られる

ということが言いたいです。

費用がかなりかかることや、床下エアコンや断熱性能アップで、ごまかしが効くことを考えると・・・

最優先で取り付けるものではないと思います。

もちろん

  • コストは気にせずとにかくいい環境にしたい
  • 自分で手入れしたりしたくない
  • 今まで床暖房で暮らしてきたから、無いなんて考えられない

といった人は、床暖房を採用しても後悔しないと思います。

ですが、なんとなく採用しようとしている人は、後悔する前に他の選択肢を考えるのがおすすめです。

ぱぱまる

さすがに我が家もマイナス13度くらいの時は床暖房羨ましかったけどね・・・

ままりー

でもマイナス10度くらいまでなら寒冷地仕様のエアコンで普通に暖かいです。

やばくなったら、すぐ消します。

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この記事を書いた人

1000人以上のハウスメーカー施主とやりとりしてきた、おうちづくりドットコムです!
コスパ至上主義の夫と、インテリアや間取り大好きな妻の2人で運営しています!

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