
ヘーベルハウスのキュービックって実際どうなの?坪単価は?間取りの自由度は?
「ヘーベルハウスは寒い」って口コミがあるけど本当?2025年の断熱等級(住宅性能表示制度。2025年4月から省エネ基準として等級4適合が義務化、等級5以上はZEH水準・誘導基準クラス)6でどう変わった?
30坪・35坪・40坪で建てたら総額いくらになるの?
今回の記事では、ヘーベルハウス キュービック(軽量鉄骨)について、49坪で建てた施主A様に本音でお話しいただきました。A様は築30年の木造住宅からの建替え組で、平屋の記事と外壁の記事でもお話を聞いています。今回はキュービックの住み心地にフォーカスした3本目のインタビューです。
坪単価100万円超のメーカーは敷居が高く感じますが、施主の年収帯は意外と幅広く、まず比較対象に入れて損はありません。 最終候補に残すためというより、間取り・標準仕様・保証にどこまでお金をかける会社なのかを知ると、自分たちが削っていい部分と譲れない部分が早い段階で見えやすくなるからです。

ヘーベルハウスのキュービック、まず結論から
キュービックはヘーベルハウスの軽量鉄骨2階建ての定番商品。フラット屋根+ALC外壁のモダンデザインで、坪単価は本体ベースで80〜90万円です。(2026年4月時点・複数住宅メディア調査)
A様のヘーベルハウスの価格例として、ヘーベルハウスの間取りと口コミも含めて、49坪・総額5,400万円台・坪単価約103万円。本体ベースの80〜90万円を超えていますが、外構費・付帯工事・各種オプション込みの総額ベースの金額です。坪単価の詳細はこちらの記事でF様に聞いています。
「ヘーベルハウス 価格」で調べている方へ。ヘーベルハウス 30坪 総額は2,520〜3,330万円。ヘーベルハウス 35坪 総額は3,100〜3,800万円。ヘーベルハウス 40坪 総額は3,360〜4,440万円が目安です。
「ヘーベルハウス 寒い」で調べている方へ。2025年1月以降、全商品で断熱等級6(UA値(家全体の断熱性能の指標。小さいほど熱が逃げにくい)0.46以下)を標準化しています。「寒い」という口コミは2017年以前の旧仕様(壁断熱25mm)の施主に多く、2017年以降は壁45mm・床60mmに増強。A様(2024年春引渡し)は「前の家より格段に暖かい」と話しています。
「ヘーベルハウス 坪単価 2025」で調べている方へ。キュービックの坪単価は80〜90万円(本体ベース)。付帯工事・外構込みだと100万超えもあります。
- キュービックの特徴と坪単価(80〜90万円)
- 間取りの「ブレース制約」とは何か
- 30坪/35坪/40坪の総額目安
- 「ヘーベルハウスは寒い」の真実(断熱仕様の変遷)
- A様の口コミ(満足と不満を正直に)
- 建替え組が感じたキュービックの住み心地
キュービックの間取りと「ブレースの制約」
| 項目 | キュービック | 新大地 | FREX |
|---|---|---|---|
| 構造 | 軽量鉄骨 | 軽量鉄骨 | 重量鉄骨 |
| 坪単価 | 80〜90万円 | 80〜90万円 | 約90万円〜 |
| 屋根 | フラット | 勾配 | フラット |
| 大空間 | ブレース制約あり | ブレース制約あり | 柱なし大空間可 |
| 天井高 | 標準 | 標準 | 最大3,435mm |
※坪単価は本体ベース。(2026年4月時点)
キュービックは「ハイパワード制震ALC構造」で、壁の中にブレース(斜め部材)を入れて耐震性を確保しています。ブレースが入る壁は動かせないため、間取りの自由度に制約があります。
具体的には、リビングとダイニングの間の壁にブレースが入っている場合、その壁を取って大空間にすることができません。A様の場合、1階LDKの南側に大窓を入れたかったのに、ブレースの位置で断念した箇所がありました。
大開口や柱なし大空間が欲しい場合は、重量鉄骨のFREX(坪単価90万円〜)を検討する必要があります。ただしキュービックとFREXの坪単価差は10万円以上あり、40坪なら400万円の差額。A様は「防火性能はキュービックでも確保できるから、大空間のためだけにFREXにする理由はなかった」と判断しました。
なお建替え組の場合、建築費のほかに解体費用(木造2階建てで100〜200万円)と仮住まい費用(工期4〜6ヶ月で50〜100万円)が別途発生します。A様も「解体で150万、仮住まいの家賃で100万くらい。合計250万は最初の予算に入れてなかった」と振り返ります。
費用・仕様はハウスメーカー、建築地域、建築時期によって異なります。 最新の正確な情報は、必ずヘーベルハウスの展示場・担当者にご確認ください。
こういう後悔は一社の提案だけだと気づきにくいので、比較の土台を作ってから読むと差が見えやすくなります。

A様が49坪のキュービックで建てた経緯
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年代 | 40代後半 |
| 家族構成 | 夫婦+子2人(13歳・9歳) |
| 就業状態 | 共働き |
| 世帯年収 | 約980万円 |
| 居住エリア | 関東 |
| 建てたメーカー | ヘーベルハウス |
| 商品 | キュービック(軽鉄骨) |
| 総額 | 5,400万円台 |
| 延床坪数 | 約49坪 |
| 外構費 | 380万円 |
| 坪単価 | 約103万円 |
| 引渡し | 2024年春 |
| 比較した会社 | 積水ハウス・パナソニック ホームズ・ダイワハウス・スウェーデンハウス(4社+ヘーベルの計5社) |
| 情報収集で使ったもの | SUUMOカウンター・住まいの解剖図鑑・メモ帳 |
築30年の木造住宅を建替え、5社を比較検討した上でキュービックを選んだA様。平屋の記事で話した通り、最初は平屋を希望していましたが建蔽率の制約で断念。キュービック2階建てで「1階完結の動線」を実現しました。
ぱぱ & ままA様、キュービックを選んだ決め手は何でしたか?



ALC外壁の防火性能です。うちは住宅密集地で、前の家のときから「もらい火が怖い」ってずっと思ってた。キュービックならALC外壁が標準だし、制震装置も入ってるし。フレックス(重鉄)も検討したんですけど、坪単価が10万以上違うから、うちの予算ではキュービックが現実的でした。
キュービックの坪単価80〜90万円とFREXの90万円〜の差は、40坪で400万円以上。A様は防火性能がキュービックでも確保できる点を重視し、大空間よりコストを取った形です。



間取りで苦労したことは?



ブレースです。間取りプランを2週間分やり直しました。
A様のブレースの失敗は、キュービック施主に共通する落とし穴です。



具体的に何があったんですか?



最初に「ここに大きな窓を入れたい」って要望したんですけど、「この壁にはブレースが入ってるので動かせません」って後から言われて。最初にブレースの位置を図面で確認しておけば、最初から別のプランで考えられたのに。2週間のやり直しは精神的にキツかった。ブレースの位置で完全に迷子になりました。
30坪・35坪・40坪、キュービックはいくらかかるのか
ここまでで費用が気になった方のために、坪数別の目安を整理します。
| 坪数 | 間取り目安 | 総額目安 |
|---|---|---|
| 25坪 | 3LDK | 2,100〜2,775万円 |
| 30坪 | 3〜4LDK | 2,520〜3,330万円 |
| 35坪 | 4LDK | 3,100〜3,800万円 |
| 40坪 | 4〜5LDK | 3,360〜4,440万円 |
| 49坪(A様) | 4LDK+書斎 | 5,400万円台 |
※THE ROOM TOUR他 住宅メディア調査・施主実例をもとに作成。(2026年4月時点)



A様の49坪と、30坪のキュービックだとどのくらい差がありますか?



ざっくり2,000万以上は違いますね。ただ、うちは各種オプションとか外構380万とか込みで5,400万なので、標準仕様の30坪なら3,000万前後で十分建てられると思います。
A様の坪単価103万円はキュービックの標準レンジ(80〜90万円)を超えていますが、これは外構費・付帯工事込みの総額ベース。本体ベースの坪単価はレンジ内に収まっています。


「ヘーベルハウスは寒い」って本当?A様の実体験
「ヘーベルハウスは寒い」という声は多く見かけます。実態をA様に聞きました。



「ヘーベルハウスは寒い」って口コミ、知ってましたか?



知ってました。e戸建てとかブログで「冬場は床が冷たい」「暖房が効きにくい」って書いてる人がいて。でもそれ、読んでると2017年以前に建てた人が多いんですよね。



A様の家はどうですか?



前の家ではね、築30年の木造だったんですけど、それと比べたらもう別世界です。冬の朝にリビングに行っても「寒っ」ってならない。前の家ではね、朝の室温が10度を切ることもあったんです。今は暖房切って寝ても翌朝15度を下回らない。
断熱仕様の変遷を整理しておきます。
| 時期 | 壁断熱 | 床断熱 | 断熱等級 |
|---|---|---|---|
| 〜2017年 | 25mm | 20mm | 等級4程度 |
| 2017年〜 | 45mm | 60mm | 等級5相当 |
| 2025年1月〜 | 強化 | 強化 | 等級6標準化(UA値0.46以下) |
※ヘーベルハウス公式・住宅メディア調査に基づく。C値は非公表(鉄骨造全般の課題。積水ハウス・ダイワハウスも同様)
つまり家のすき間の少なさの話で、低いほどすき間風が入りにくくエアコンが効きやすくなります。



一条工務店とかの断熱特化メーカーと比べるとどうですか?



正直に言うと、比べたらどうかはわからないです。うちは「前の家より暖かければいい」が基準だったから。断熱の数値を最優先するなら、一条工務店も見た方がいいと思います。
この「自分の基準を正直に話す」姿勢がA様らしさです。「前の家より暖かい」は事実ですが、「業界最高の断熱性能か」は未検証。その正直さが記事の信頼性になっています。
補足として、ヘーベルハウスのC値(気密性)は公表されていません。これは積水ハウス・ダイワハウスなど鉄骨造メーカー全般に共通する傾向で、ヘーベルハウスだけの問題ではありません。断熱等級6(UA値0.46以下)は2025年1月以降の全商品で標準化されていますが、気密性を重視する方は一条工務店などの木造メーカーとも比較検討することをおすすめします。
つまり冬の朝の寒さや夏の暑さ、すき間風の出にくさまで含めて、家じゅうの快適さに差が出る話です。
キュービックの口コミ、満足と不満を正直に



キュービックで満足しているところを教えてください。



3つあって。防音性、ALC外壁の質感、あと地震のときの安心感。雨の日でも雨音がほぼ聞こえないし、ALC外壁は厚みがあって「しっかりした家に住んでる」って実感がある。地震のときは制震装置が効いてるのか、前の家ではね、地震のたびにガタガタ揺れてたけど、今は全然違う。ほんとに全然違う。
防音性・外壁の質感・耐震の3点はALC外壁+制震装置という構造的な強みに由来しており、キュービック施主に共通する満足ポイントです。では逆に不満はあるのでしょうか。



逆に不満は?



天井高です。キュービックの標準って天井高が低めで、リビングに立ったときに「もう少し高ければ」って思うことがある。ハイウォールにすればよかったんですけど、コスト増が気になって標準のままにした。
ここまでの満足・不満は他のキュービック施主にも共通するポイントです。オリコン顧客満足度の鉄骨造部門で長年1位を獲得している点(2026年版・オリコン公式サイト参照)が、満足度の裏付けになっています。ただしA様のように「不満もちゃんとある」のがリアルな口コミです。A様ならではの話を聞きます。



建替え組だからこそ感じることって他にあります?



収納です。前の家では壁の中にニッチ収納を後から作ってもらったことがあるんですけど、鉄骨造ってそれができないんですよ。壁の中にブレースや鉄骨があるから。最初から造作の棚とか収納を計画しておかないと、後から「ここに棚がほしい」ってなっても対応できない。これは結構大きな違いです。



あと、帰宅時にちょっとしたことがあったって聞きましたけど。



…近所に同じキュービックが2軒あって。帰宅時に隣のキュービックと自分の家を一瞬見間違えたことがあるんです。「あ、こっちか」って。フラット屋根とALC外壁の組み合わせが同じだから、外観が似ちゃうんですよね。


A様が「使って良かったもの」



3本目のインタビューですが、改めて。キュービック選びで特に役立ったものは?



「住まいの解剖図鑑」です。間取りの基本が図解でわかるから、ブレースの制約を理解した上で間取りを考えられた。あの本がなかったら、ブレースの位置確認も担当さんに聞く発想がなかったと思います。
A様の3本のインタビューに共通するのは「事前に知識を入れてから打ち合わせに臨む」という姿勢です。SUUMOカウンターで5社を紹介してもらい、「住まいの解剖図鑑」で基礎知識を入れ、打ち合わせをメモ帳に手書きで記録する。この3ステップがA様の家づくりの骨格でした。
ヘーベルハウスの評判についてはこちらの記事でF様に聞いています。
他社との比較ポイントも整理しておきます。キュービック(坪単価80〜90万円)は、積水ハウスのIS ROY+E(坪単価85〜100万円)やダイワハウスのxevoΣ(坪単価80〜100万円)と同価格帯。ALC外壁の防火性能と制震装置の標準搭載がキュービックの強みですが、間取りの自由度ではxevoΣ、断熱性能では一条工務店が上回ります。「何を最優先にするか」で最適な商品が変わります。


まとめ|施主A様からこれから家づくりをする方へ
ヘーベルハウスのキュービックを、建替え施主A様の体験を通して整理してきました。
- キュービックの坪単価は本体ベースで80〜90万円。オプション込みで100万超えも
- 30坪で総額2,520〜3,330万円。40坪で3,360〜4,440万円
- 間取りはブレースの位置を最初に確認。後からの変更が効かない
- 「寒い」口コミは2017年以前の旧仕様が多い。2025年以降は断熱等級6を標準化
- 満足は防音・ALC外壁・耐震。不満は天井高・外観の画一性・収納の後付け不可



最後に一言お願いします。



前の家と比べると、キュービックは全ての面で上です。断熱も防音も耐震も。ただ「何と比べて良いか」が大事で、前の築30年木造と比べてるから「最高」って言えてるだけかもしれない。他のメーカーと比べてどうかは、見積もりを並べないとわからないです。うちは5社並べたからこそ「キュービックでいい」って納得できた。
A様が「情報を集め始めた頃に知っておきたかった」と話していた記事はこちらです。
この記事は、施主様の個人情報をお守りするため、個人情報保護のため一部表現を調整しています(金額・後悔点・比較内容は取材時の話に基づきます)。