INTERVIEW / 積水ハウス / 比較

積水ハウスとセキスイハイムの違いは?両方を検討したH様が語る決め手

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積水ハウスとセキスイハイムって、名前が似すぎてて同じ会社だと思ってた。どう違うの?

どっちが性能がいいの?坪単価は?展示場が隣同士で、余計に混乱してる

実際に両方を真剣に検討した人の話が聞きたい。どっちに決めて、何が決め手だったの?

今回お届けするのは、積水ハウスとセキスイハイムの両方を本気で検討し、最終的にセキスイハイムを選ばれた施主H様に体験談をお聞きしました。

一般家庭にとって坪単価100万円超は遠く感じますが、見積もりだけでも取って判断軸を整える価値はあります。 最終候補に残すためというより、間取り・標準仕様・保証にどこまでお金をかける会社なのかを知ると、自分たちが削っていい部分と譲れない部分が早い段階で見えやすくなるからです。

積水ハウスと比較検討したメーカーの違い3点(構造・外壁・担当姿勢)のマトリクス図解
目次

そもそも積水ハウスとセキスイハイムは別会社、成り立ちから違う

積水ハウスとセキスイハイムは、現在は資本関係のない完全な別会社です。(2026年4月時点・各社公式サイト確認)

もとをたどると、1960年に積水化学工業が住宅部門を分社化して「積水ハウス」を設立しました。その後、積水ハウスは完全独立・上場企業となり、積水化学工業との資本関係は消滅しています。

一方のセキスイハイムは、1970年代に積水化学工業が再び住宅事業に参入してスタートしたブランドで、現在は「株式会社積水化学工業 住宅カンパニー」が展開しています。つまり、セキスイハイムの親会社は「積水化学工業」であり、「積水ハウス」とは株主も経営陣も別の企業です。

「同じ積水なのに展示場が隣同士」のなぜ

住宅展示場でこの2社が隣り合って出展していることがあります。同じ「積水」という名前がついていて、しかも物理的に隣にいる。混乱するのは当然です。

「積水ハウス」と「セキスイハイム」という2つの名前の差も紛らわしさに拍車をかけています。漢字とカタカナというスタイルの違いはあるものの、読み方が似ているため、「セキスイハウス」という存在しない社名で検索してしまう方も少なくありません。

1960年独立の兄と1970年誕生の弟、今は赤の他人

整理すると、積水ハウス(1960年独立)とセキスイハイム(1970年代スタート)はいわば「同じ親から育った兄弟のような出自」を持ちながら、今は完全に赤の他人。それぞれが独立した経営戦略・技術路線・ブランドを持っています。

この記事ではH様の体験を軸にしながら、この2社が「何がどう違うのか」を整理していきます。

  • 積水ハウスとセキスイハイムが別会社である理由
  • 工法(ユニット工法 vs 現場施工)の違いと住まいへの影響
  • 坪単価・総額の実際の差(H様の数字で整理)
  • 断熱・全館空調・外壁・耐震・保証の比較
  • セキスイハイムと積水ハウス、向いている人はどう分かれるか
  • 一条工務店との比較(編集部整理)
  • H様が最終的にセキスイハイムを選んだ決め手と後悔ポイント

施主H様が積水ハウスの展示場から帰ってきた夜の話

H様のプロフィール

項目内容
年代30代前半
家族構成夫婦+子1人(3歳)
就業状態専業主婦
居住エリア東海
建てたメーカーセキスイハイム
商品パルフェbjスタイル(鉄骨ユニット)
予算(総額)3,600万円台
延床坪数約36.5坪
外構費300万円
坪単価約92万円
引渡し2025年夏
比較検討先積水ハウス・ダイワハウス・パナソニック ホームズ・トヨタホーム

e戸建ての口コミを読み漁って「積水ハウスかセキスイハイムのどちらかにしたい」とぼんやり決めていたH様。でも最初は、鉄骨と木造の違いすら分かっていなかったと言います。

ぱぱ & まま

今日はよろしくお願いします。セキスイハイムを選ばれたH様が積水ハウスとの比較について話してくださると聞いて、詳しく聞きたいなと思ってきました。

あ、そうなんです。e戸建てで「積水」って検索したら、積水ハウスとセキスイハイムの口コミが両方出てきて。で、どっちも「鉄骨で建てた」みたいな書き込みがあるから同じ構造だと思ってたんですよ。でも実際はハイムの鉄骨ユニットと積水ハウスの軽量鉄骨って全然違うんですよね(笑)

ぱぱ & まま

それに気づいたのはいつですか?

工場見学に行ったときです。ユニットが丸ごと出来上がってるのを見て、「あれ、積水ハウスってこうやって作ってないよな?」ってなって。そこから初めて工法の違いを調べ始めました。

e戸建ての口コミには断片的な体験談が多く、構造や工法の違いまで丁寧に解説してくれるものは少ないです。

e戸建てって施主のリアルな不満は見えるんですけど、「なぜこの構造にしたか」みたいな経緯は書いてないんですよね。だからちゃんとまとまった記事を探し始めたんです。

ぱぱ & まま

そのあと、積水ハウスの展示場にも行かれたんですか?

行きました。なんか…行ったらもう、かっこよすぎて。担当さんのプレゼンも丁寧で、設計の自由度についていろいろ教えてくれて。帰り道で夫が「ここにしてもいいよ」って言い出して、私も「そうかも」ってなって。

ぱぱ & まま

でも最終的にセキスイハイムを選ばれたんですよね。何があったんですか?

その夜に「積水ハウス セキスイハイム 違い」って検索したんです。展示場でふわっといい気分になって帰ってきたんですけど、「ちゃんと比べてないな」ってなんか引っかかって。
それで2社の違いをちゃんと調べたら、工法がそもそも全然違うっていうのを知って。「あ、これは展示場の雰囲気で決めちゃいけないやつだ」と思いました。

「情報収集して良かった」という体験がここにあります。展示場の熱に流されそうになった夜、ちゃんと立ち止まって調べた。その夜の検索がH様の家づくりを変えました。

工法の違いが、すべての差を生む根本理由

積水ハウスとセキスイハイムの違いを語るとき、工法を外すことはできません。この2社は、家の作り方の「思想」が真逆に近いからです。

セキスイハイムの「ユニット工法」とは何か

セキスイハイムは工場でボックス状のユニットを製造し、現場ではクレーンで積み上げて接合する「ユニット工法」を採用しています。工場生産率は約80%(セキスイハイム公式サイト参照。2026年4月確認)。

柱・梁・床・天井が一体化したボックス構造なので、地震時の変形エネルギーをユニット全体で受け流せます。また、天候や職人の経験値に左右されない均一な品質が担保されやすいのが特徴です。

工場見学に行ったとき、夫が「これは信頼できる」ってすごく感動してて。工場の中でもう家の形になっていて、それを見て「これが家になるんだ」って実感しました。

ユニット工法には制約もあります。壁の位置を調整できるのが45cmピッチ単位という構造上の制約があり、自由な間取り設計には限界があります。後ほどH様がこれで困った話も出てきます。

積水ハウスの「現場施工・自由設計」が生む余白

積水ハウスは、鉄骨系(イズ ステージ・イズ ロイエ)も木造系(グラヴィス ステージ・シャーウッドBF)も、現場で組み上げる自由設計が基本です。間取りや形状の自由度が高く、「こう暮らしたい」を設計に反映しやすい。

凹凸のある外観、変形土地への対応、大空間リビングなど、ユニット工法では難しい設計が実現しやすいのが積水ハウスの強みです。

展示場で「こういう吹き抜けが欲しい」「ここをつなげたい」って話したら、担当さんがその場でサラサラっとスケッチしてくれて。「ああ、このメーカーは本当に自由度が高いんだ」って感じました。

ぱぱ & まま

それだけ自由度が高かったのに、積水ハウスを外したんですよね。

…そこなんですよね。ちょっと待ってください、順番に話しますね(笑)

H様(積水ハウスイズ ステージ・36.5坪)の建築スペック一覧(メーカー・商品・坪数・坪単価・総額・建築時期)

坪単価と総額、実際に見積もりを並べたら何が見えたか

本体価格の出方がそもそも違う

積水ハウスとセキスイハイムでは、坪単価のレンジがかなり違います。

項目セキスイハイム積水ハウス
坪単価目安70〜110万円85〜150万円(ボリュームゾーン110〜130万円)
H様の坪単価約92万円(パルフェbjスタイル・36.5坪)見積もり:約113〜115万円(イズ ロイエ相当)
H様の総額(外構込み)3,600万円台4,700万円台の見積もり

※数値は施主実例および各種住宅メディア調査に基づく目安。建築地・時期・仕様により変動あり。(2026年4月時点)

H様の場合、積水ハウスから出てきた見積もりはイズ ロイエ相当で総額4,700万円台でした。セキスイハイムは総額3,600万円台で着地しているので、総額で約1,000万円の差がありました。

積水ハウスの見積もりが出てきたとき、もう「ゲってなった」という感じで。総額で3,600万台に収めたかったのに、積水ハウスだとどうやっても4,700万は超えますって言われて。
「オプションを削ればどうにかなりますか」って聞いたら、「削れるものが思ったより少ないんです」って担当さんに言われて。

オプション込みの総額で比べないと損をする

最終的に、外構・付帯工事・諸費用まで含めた総額でH様は2社を比較しました。

  • セキスイハイム(H様):総額3,600万円台(建物本体+付帯工事+外構300万+諸費用)
  • 積水ハウス(H様への見積もり):外構・付帯・諸費用を合算すると4,700万円台

その差、約1,000万円。

夫と「1,000万円の差額で何ができるか」を話し合ったんですよね。子どもの教育費とか、老後の備えとか。数字で並べたら、「積水ハウスの設計の自由度に1,000万円払えるか」というシンプルな問いになりました。

ぱぱ & まま

その問いへの答えが「払えない」だったんですね。

というより…「払う必要はない」という結論になった、という感じです。自由度よりも品質の均一さと維持コストを優先しようという夫婦の結論がまずあって。それに合うのがセキスイハイムだったので。

H様が最初は「ハイムのほうが安い」という先入観で動いていたことも告白してくれました。

最初は「セキスイハイムって坪単価が安いんでしょ」って思ってたんですけど、全館空調の快適エアリーを採用したり、磁器タイルのグレードを上げたりすると、一気に坪単価が上がるんですよ。「思ってたより安くない」って中盤で気づきました。

H様のような体験は珍しくありません。積水ハウスの坪単価と実例については、こちらの記事でM様に詳しく聞いています。

H様も、比較を重ねてやっと総額の全体像が見えたと話していました。

断熱・全館空調で暮らしの快適さはここまで変わる

H様が最終的にセキスイハイムを選ぶうえで、大きな比重を占めたのがこの「快適エアリー」でした。

東海って夏が本当に暑くて。子どもが小さいから、家の中が常にちょうどいい温度でいてほしかったんですよね。「廊下も洗面所も、どこに行っても暑くない家」って。

ぱぱ & まま

それがセキスイハイムの快適エアリーにつながったんですか?

そうです。床下から温調空気を送るシステムなんですけど、展示場で実際に体感して、「なんか家全体がぬるっと同じ温度」って感じで。夏でも廊下がひんやりしてるんです。子育て家庭には刺さりますよ、あれは。

快適エアリーは、花粉やPM2.5を除くフィルター機能も持っています。H様のお子さんが3歳ということもあり、室内の空気質は優先度の高いポイントでした。

一方、積水ハウスの全館空調(エアシーズン)はオプション扱いが主流で、初期設計に組み込む場合は別途費用が必要になります。個別エアコンを効かせやすい高断熱構造ではありますが、「全館を均一に保つ」という点ではセキスイハイムに一日の長がある印象をH様は受けたと言います。

積水ハウスの担当さんに全館空調について聞いたら、「エアシーズンというシステムがありますよ」って説明してくれたんです。でも、セキスイハイムの快適エアリーより後付け感があって、なんとなく「これがメインの特徴じゃないんだな」と感じました。

なお、快適エアリーの導入は100〜200万円程度のオプション費用がかかります。H様は「ランニングコストの計算をちゃんとしなかった」という後悔も後ほど話してくれます。

外壁と耐震、10年・30年で差がつくポイント

「塗り替え不要」の磁器タイルと「30年メンテサイクル」のダインコンクリート

外壁の比較で、長期のコスト差が大きな議題になりました。

比較項目セキスイハイム(パルフェ)積水ハウス(イズ ロイエ等)
主力外壁磁器タイル外壁(レジデンスタイル等)ダインコンクリート・エコルデック・セラブリッド
塗り替え不要(目地は20〜30年で補修)30年メンテサイクル(目地補修が必要)
30年メンテ費用目安50〜100万円程度100〜200万円程度
高級感・重厚感タイル調。清潔感があるシンプルな質感ダインコンクリートは重厚・高級感が際立つ

※費用は素材・範囲・施工会社により異なります。(2026年4月時点・各種施工実例参照)

積水ハウスのダインコンクリートは、H様が展示場で「これだけで格が上がる気がした」と感動した外壁です。

ダインコンクリートって重厚感があって、ほんとに格好よくて。「このためだけに積水ハウスにしてもいい」ってちょっと思ったくらい(笑)でも冷静に調べたら、30年後のメンテ費用が磁器タイルより100万円以上かかるケースがあると分かって。

ぱぱ & まま

デザインへの気持ちと、コスト計算が戦ったんですね。

戦いました。担当さんに「ダインコンクリートが好きなんですけど、メンテ費用ってどのくらいかかりますか」って聞いたら、かなり正直に教えてくれて。「30年スパンで見ると磁器タイルより費用がかかることが多いです」と言われて。悩みましたね、本当に。

積水ハウスの外壁(ダインコンクリート等の選び方)については、こちらの記事でもS様が詳しく語っています。

GAIASS(ガイアス)とシーカス(SHEQAS)、耐震の考え方が違う

耐震についても、2社は「アプローチ」が異なります。

比較項目セキスイハイム積水ハウス
主な技術GAIASS(ガイアス)・ユニットボックスラーメン構造シーカス(SHEQAS)制震ダンパー
耐震等級(揺れへの強さの指標。3が最高で建築基準法レベルの1.5倍の地震力に耐える設計)等級3取得可(設計・商品による)等級3取得可(設計による)
アプローチユニットが地震力を面全体で受け流す建物の変形エネルギーをダンパーで熱に変換

どちらも耐震等級3クラスに対応できる技術水準を持っています。「どちらが絶対に強い」というより、「地震への向き合い方の設計哲学が違う」と理解するのが正確です。

シーカスの説明を積水ハウスの担当さんから聞いたとき、「制震ダンパーで揺れを吸収する」っていうのがすごくわかりやすかったんです。「これは安心できる技術だ」ってなりました。セキスイハイムのユニット構造の話もそれはそれで納得できて。どっちを聞いても「大丈夫そう」ってなるんですよ、でも(笑)

積水ハウスの検討ポイント3つ(H様の取材内容から)

保証とアフターサポート、30年後まで安心できるか

保証制度の比較です。数値で整理します。

比較項目セキスイハイム積水ハウス
初期保証(構造)30年構造・防水30年無償保証
無償点検の期間60年間保証期間内(30年)
延長保証有償メンテで永年保証ユートラスシステム(有償メンテで永年対応)

※セキスイハイムの保証内容は商品・プランにより異なります。(2026年4月・各社公式サイト確認)

積水ハウスの保証制度については、こちらの記事でY様が詳しく語っています。

最も目立つ違いは無償点検の期間です。セキスイハイムが60年間の無償点検を打ち出しているのに対し、積水ハウスは30年保証内の無償点検体制です。どちらも有償メンテナンスを継続することで永年保証が受けられる仕組みである点は共通しています。

60年点検って聞いたとき、「自分がどうなるか分からない年数じゃん」ってなって(笑)でも「それだけ長期で面倒を見ます」という会社の姿勢として受け取りました。積水ハウスも30年無償保証でしっかりしてるんですけど、期間の数字としては分かりやすかったです。

ぱぱ & まま

アフターサポート全体の印象はどうでしたか?

正直、どちらも大手だから大きな差はないかなと思います。でも、担当さんとの相性というか…「この人と30年の付き合いができるか」という感覚で選んだ部分もあります。

セキスイハイムと積水ハウス、向いている人はこう分かれる

ここまでの比較を整理すると、2社にはそれぞれ「合いやすい人」の傾向が見えてきます。

セキスイハイムが合いやすい人

  • 品質の安定性を最優先したい人:工場生産率約80%の均一な仕上がりを評価する
  • 全館空調(快適エアリー)で家中の温度を均一にしたい人:特に子育て世帯・花粉症の方
  • 外壁のメンテナンスコストを長期で抑えたい人:磁器タイルは塗り替え不要
  • 工期を短くしたい人:ユニット工法は据付が1日、完成も2〜3ヶ月が目安
  • ZEH(ゼッチ・外皮性能と一次エネ削減で年間収支がほぼゼロを目指す住宅。補助金は年度・事業ごとに条件あり)・太陽光・蓄電池を最初から考えている人:スマートパワーステーション等が充実

積水ハウスが合いやすい人

  • 間取りの自由度・こだわりを最大化したい人:現場施工の自由設計が強み
  • 外壁のデザイン・高級感を重視する人:ダインコンクリートの重厚感は他社に代えがたい
  • 変形地・狭小地など敷地条件が難しい人:現場施工なので柔軟な対応が可能
  • 総額に比較的余裕がある人:坪単価・総額ともにセキスイハイムより高くなる傾向
  • 設計の自由度に見合う価値を感じる人

H様もそれを実感していると話しています。

私たちは「品質の均一さ・全館空調・メンテコスト」を優先したくて。その優先順位を夫と整理したあとで提案を比べたら、自然とセキスイハイムになった感じです。逆に「デザインへのこだわりが一番」という人には積水ハウスが合うと思います。

積水ハウスに関する読者の疑問と、H様の取材時の回答(Q&A図解)

ダイワハウス・パナソニック ホームズ・一条工務店との比較で気づいたこと

セキスイハイムと一条工務店の違い(編集部整理)

H様は一条工務店を検討していませんが、「セキスイハイム 一条工務店 比較」はよく検索されるクエリです。編集部が客観情報として整理します。

比較項目セキスイハイム一条工務店
工場生産率約80%(ユニット工法)約75%(自社工場・フィリピン工場)
構造鉄骨/木造ユニット木造(i-smartは2×6、グランセゾンは在来軸組)
坪単価目安70〜110万円65〜95万円(i-smart・グランスマートの場合)
断熱アプローチ快適エアリー(全館空調)EPS断熱材+樹脂トリプルサッシが標準
太陽光・蓄電池スマートパワーステーション(標準プランあり)標準搭載(HEMSと連携)
外観の自由度ユニット制約でやや画一的一条ルールで個性が出しにくい

両社は「工場生産率が高く品質が安定している」という点で共通しています。大きな違いは構造(鉄骨か木造か)と断熱のアプローチ(全館空調か超高断熱か)です。どちらを優先するかで選択が変わります。

ダイワハウスとパナソニック ホームズを外した理由

H様は積水ハウスの他に、ダイワハウスとパナソニック ホームズも検討しました。最終的にこの2社を外した理由を話してもらいました。

ダイワさんは、担当さんのプレゼンが「提案主導」って感じで。「こんな家はどうですか?」って向こうがどんどん持ってくる感じで。私の「聞いてから決めたい」っていうスタイルと合わなかったんです。

ぱぱ & まま

費用面はどうでしたか?

積水ハウスと同じくらい、もしくはそれ以上の見積もりが来て。全館空調が標準でつかないのも気になりました。

パナソニック ホームズについては、少し違う理由で外しています。

パナさんはもう設備の説明がすごく充実してて。パナソニック製品との連携で生活が便利になる、っていうのはすごく魅力的だったんですよ。でも、「この設備を自分がちゃんと使いこなせるか」という不安が出てきて。そこで「うちには合わないかな」ってなりました。

ぱぱ & まま

あ、設備の話が多すぎて、建物そのものの話が少なかった感じですか?

そうなんです!「家の性能より設備の話が多い」っていう。坪単価もセキスイハイムより高めだったので、最終的に外しました。トヨタホームも地場の展示場で見たんですが、正直営業の方と会話が弾まなくて、そのまま自然と候補から外れてしまった感じです。

積水ハウスではなくセキスイハイムにした決め手、後悔はあるのか

一番の決め手は、さっきも言いましたけど「総額の差」と「快適エアリー」ですね。あとは、工場見学で見た製造現場が夫に刺さったこと。夫が「この精度で作ってるなら安心だ」って言って、それで気持ちが固まりました。

ぱぱ & まま

夫さんが工場見学で納得してくれたんですね。H様自身の決め手は?

私は、担当さんが「落ち着いて聞いてくれる人」だったことが大きくて。積水ハウスの担当さんもすごく丁寧だったんですけど、「プレゼンが上手すぎて少しこわいな」って感じることがあって。うまく言えないんですけど、「この会社で建てたいから」より「この担当さんだから」っていう決め方は危ないって分かっててもやっぱり気になりますよね。

ぱぱ & まま

それは大事な感覚ですよね。後悔しているところはありますか?

…あります。間取りの自由度のこと。ユニット工法の制約で、リビングと和室のつながりをもっと開きたかったんですけど、「45cmピッチでしか動かせない」と言われて。打ち合わせが進んだ段階で知ったので、「もっと早く制約を確認しておけばよかった」って今も少し思います。

ぱぱ & まま

積水ハウスでは実現できていた間取りだったんですか?

そうなんですよ。積水ハウスの打ち合わせのときに「こういう広がりがほしい」って相談してて、「実現できます」って言われてたんです。それをセキスイハイムで断られたので、そこはちょっと…今でも思い出すとモヤっとします。

その後、快適エアリーのランニングコストについても聞きました。

正直これは、他の人に言いたくないくらい後悔してるんですけど。快適エアリーの導入費用は把握してたんですよ。でも、フィルター交換の費用とか、電気代が月々どのくらい増えるかを、ちゃんと計算に入れてなかったんです。「30年トータルの住居費」で比較していたら、もっと精度の高い判断ができたと思います。

ぱぱ & まま

それを教えてくれてありがとうございます。導入を後悔しているわけじゃないですよね?

快適エアリー自体は採用してよかったです。東海の夏、本当に快適で。ただ、計算が甘かったという後悔です。満足してるけど、ちゃんとコストを把握したうえで選んだわけじゃなかった、という。そこだけは今でも引っかかってます。

H様が家づくりで使って良かったもの

ツール使い方
e戸建て口コミの読み込み。積水ハウスとセキスイハイムの施主の本音を大量に比較した
Googleで検索「積水ハウス セキスイハイム 違い」等で仕様・工法の比較記事を探した
付箋展示場で聞いた話を帰宅後に整理。メーカーごとに色分けして冷蔵庫に貼っていた

付箋、地味にめちゃくちゃ使えましたよ。展示場に行くと頭がいっぱいになって、帰ったら何を聞いたか忘れるんです。だから帰り道に車の中で付箋に書いて、家に着いたら冷蔵庫にペタペタ貼ってました。それを夫が夜見て「これなに」ってなるんですけど(笑)

積水ハウスを検討する前に必ず確認したい5つのチェックリスト

まとめ|H様からこれから家づくりをする方へ

積水ハウスとセキスイハイムを両方本気で検討したH様の体験をまとめます。

  • セキスイハイム:工場生産率約80%のユニット工法。品質の均一さ・工期の短さ・全館空調が強み。間取り自由度は45cmピッチの制約あり
  • 積水ハウス:現場施工の自由設計。デザイン性・間取りの自由度が高い。外壁(ダインコンクリート等)の重厚感が際立つ。坪単価・総額は高くなる傾向

品質の均一さ・快適エアリー・長期メンテコストを優先し、セキスイハイムのパルフェbjスタイルを選択。総額3,600万円台(建物本体+付帯工事+外構300万+諸費用)、坪単価約92万円。積水ハウスとの総額差は約1,000万円。

名前が似てるからって同じだと思い込まないでほしいです。工法も、費用も、設計の自由度も全然違う会社なので。「どちらが自分たちの優先順位に合っているか」を整理してから、展示場に行くのが一番大事だと思います。
展示場に行くと雰囲気に流されやすいんです。私みたいに。だから事前に「うちはこれを一番大事にする」を夫婦で決めておいてほしいです。

ぱぱ & まま

ありがとうございました。H様の体験、すごく参考になりました。

あ、あと一つだけ。「担当さん、沼でした」って言いたかったんですけど(笑)担当さんの当たり外れってあるので、「この人じゃないとダメかも」ってなったら、もう一人のスタッフさんにも声をかけてみてください。メーカーの魅力と担当さんの印象は、切り分けて考えるのが大事です。

名前が似ているだけで同じだと思い込まず、自分の優先順位を整理してから比較してほしい。それがH様からのメッセージでした。

H様が「もっと早い段階で知れて助かった」と振り返っていた記事はこちらです。

この記事は、施主様の個人情報をお守りするため、個人情報保護のため一部表現を調整しています(金額・後悔点・比較内容は取材時の話に基づきます)。

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