INTERVIEW / 積水ハウス / 比較

積水ハウスと住友林業を比較した結果、私が積水ハウスを選んだ話|施主Y様インタビュー

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積水ハウスと住友林業って、どっちも「木造の高級メーカー」って聞くけど、実際何が違うの?展示場に行っても営業さんの話が良すぎて、何を比較すればいいのか分からなくなってきた

見積もりを並べてみたけど、項目の出し方が会社ごとに違いすぎて、どっちが高いのか安いのかすら判断できない

積水ハウスも住友林業も「木造」って言うのに、なぜか構法の名前が全然違う。シャーウッド?BF構法?どっちがどう優れてるの?

積水ハウスと住友林業の比較について、5社を比較検討し、最終的に積水ハウス・里楽(シャーウッド構法・平屋)で建てたお話を伺ったY様の体験を整理しました。

高価格帯メーカーを最初から候補外にせず、性能と総額を並べて見比べてから判断する方が後悔を減らしやすいです。 最終候補に残すためというより、間取り・標準仕様・保証にどこまでお金をかける会社なのかを知ると、自分たちが削っていい部分と譲れない部分が早い段階で見えやすくなるからです。

積水ハウスと比較検討したメーカーの違い3点(構造・外壁・担当姿勢)のマトリクス図解

積水ハウスも住友林業も高いから無理かなと思っていましたが、里楽42.3坪で坪単価113万円、外構290万円まで分けて見ると、何に払うかが見えて怖さが減りました。BF構法の大空間も魅力でしたが、うちは平屋なのでベルバーンの手間の少なさも含めて納得できました。

目次

積水ハウスと住友林業、まず結論から

積水ハウスと住友林業は「どちらも木造の高級ハウスメーカー」ですが、家づくりの思想がまったく異なります。

積水ハウスのシャーウッド構法は木造軸組+金物接合で耐力壁をバランスよく配置する設計。住友林業のBF構法(ビッグフレーム構法)は560mm幅のビッグコラム(大柱)で構造を支えて壁を減らし、大開口を実現する木造ラーメン構造です。「同じ木造」でも、設計の自由度へのアプローチがまったく違います。

「どっちが高い?」については、坪単価レンジは近く、積水ハウス(シャーウッド系)は85〜148万円、住友林業(BF構法)は85〜130万円が目安です。ただし外壁材の選択や外構費の差で総額は変わるため、坪単価だけで比較すると判断を誤ります。

「どっちを選ぶべき?」については、「木の質感と大空間」重視なら住友林業(無垢材・BF構法)、「外壁の耐久性と設計の安心感」重視なら積水ハウス(ベルバーン・60年耐用外壁)が合いやすい傾向があります。ただし個人の優先順位で答えは変わります。

「積水ハウスのイズ ステージとイズ ロイエの違いは?」については、これらは積水ハウスの鉄骨シリーズです。イズ ステージが鉄骨最上位(坪単価110〜140万円目安)、イズ ロイエがハイグレード(100〜135万円目安)。本記事で比較するシャーウッド構法(木造)とは構造が異なります。

  • 積水ハウス(シャーウッド構法)と住友林業(BF構法)の根本的な違い
  • 坪単価・見積もりを並べて見えてくること
  • 構法の違いが暮らしにどう影響するか(シャーウッド vs BF構法)
  • 外壁・断熱・窓、10年後に差がつくポイント
  • 保証制度の比較(積水ハウス30年 vs 住友林業60年)
  • 平屋で建てるなら:里楽 vs グランドライフの比較
  • お話を伺ったY様が積水ハウスを選んだ判断基準、住友林業を比較対象から外した理由
  • 積水ハウスが向いている人・住友林業が向いている人

テーマ別早見表(積水ハウス vs 住友林業)

比較項目積水ハウス(シャーウッド系)住友林業(BF構法)
構法シャーウッド構法(木造軸組+金物接合)BF構法(木造ラーメン・ビッグコラム)
坪単価目安里楽: 95〜125万円 / グラヴィス ステージ: 110〜148万円グランドライフ: 90〜115万円 / マイフォレストBF: 100〜130万円
外壁(上位)ベルバーン(陶版外壁・耐用60年)シーサンドコート(吹付塗装・15〜20年で再塗装)
断熱材高性能グラスウール(16K相当以上)高性能グラスウール(24K相当)が標準
初期保証構造・防水30年無償構造・防水30年無償
最長保証10年ごと有償延長可(ユートラスシステム)最長60年(10年ごと有償メンテナンスで延長)
大開口・大空間耐力壁が必要なため設計に制約ありビッグコラムで壁を減らせる=大開口に強い
木材へのこだわり金物接合で木材欠損を最小化無垢材・BF構法の大空間が特徴
平屋商品里楽(シャーウッド構法・平屋専用)グランドライフ(BF構法・平屋)

※坪単価は(総額-外構費)÷延床坪数で算出。商品・建築地域・時期により異なります。

ご注意:費用・仕様はハウスメーカー、建築地域、時期によって異なります。 最新情報は施工会社で確認しておくと安心です。

この手の数字は単体では判断しにくいので、比較材料を先にそろえておくと納得感のある見方ができます。

お話を伺ったY様が積水ハウスを選ぶまでの話

お話を伺ったY様のプロフィール

項目内容
年代40代前半
家族構成夫婦+子2人(取材当時10歳・6歳)
就業状態共働き
居住エリア関東(郊外)
建てたメーカー積水ハウス
商品里楽(シャーウッド構法・平屋)
予算(総額)5,000万円台
延床面積約42.3坪
坪単価約113万円
外構費約290万円
比較した会社住友林業・パナソニック ホームズ・スウェーデンハウス・ミサワホーム(計5社)
引渡し2023年秋
世帯年収約900万円
情報収集で使ったもの住宅相談窓口・住まいの解剖図鑑・クリアファイル

共働きで週末も忙しい中、「平屋で建てたい」という明確な希望を持ちながら、「でも本当にこのメーカーでいいのか」という不安を払拭できないまま5社の展示場を回り続けたお話を伺ったY様。「納得するまで次に進まない」スタンスで、住友林業にも真剣に向き合いました。

今日は積水ハウスと住友林業の比較について聞かせてください。最初に、お話を伺ったY様が住友林業を本気で検討するようになったきっかけから教えてもらえますか?

SUUMOの口コミ掲示板をずっと読んでたんですよ。「積水ハウスと住友林業どっちがいい?」みたいなスレッドを。でも正直、答えが「好みによる」で終わるものがほとんどで。
「ちゃんと両方で見積もりを取って、選んだ方のブログが読みたい」ってなって。そこから家を建てた方のブログを探し始めました。

それで住友林業の展示場にも行ったんですね。

行きました。夫と2人で。最初は「積水ハウスで決まりかな」くらいの気持ちで行ったんですけど…
これが想定外で。

想定外?

住友林業の展示場に入った瞬間に、木の香りがするんですよ。で、無垢材の床をスリッパなしで歩くと「あ、全然違う」ってなって。
正直あの瞬間、「積水ハウスでよかったのかな」ってなりました。それくらい住友林業の木の質感は印象に残ったで。

それは揺らぎますね。そこからどうしたんですか?

帰宅してから、住友林業のBF構法を調べ始めました。でもまずその時点で「BF構法ってなに?」ってなって
展示場で営業さんに「うちはBF構法です」って言われたとき、「ビッグフレーム構法です」って説明されて。「ビッグフレーム?何がビッグなの?」って頭の中がクエスチョンマークだらけで。帰宅後に調べてやっと「柱を太くして壁を減らす構法なんだ」って理解したんです。

あー、それは私も展示場で同じことを思ったかも事前に知識がないと「ビッグフレーム」だけ聞いてもピンとこないですよね。

でしょう。住宅用語って分かった気になるんですよ、名前が格好いいから。でも「で、それって暮らしにどう関係するの?」を自分で調べないといけない。
そこから私、かなり真剣に住友林業を調べ始めました。

積水ハウスと住友林業は「同じ木造」でも何が違うのか

構法の違いって、打ち合わせで感じましたか?

感じました。住友林業の打ち合わせで「大開口にできる」って何度も言われたんですよ。
LDKの掃き出し窓を大きくしたいっていうのが私の希望だったので。「BF構法なら壁を減らせるから、横3〜4mの大窓が実現しやすい」って。

積水ハウスはどうだったんですか?

里楽でも大きな開口は作れるんですけど、耐力壁が必要な分、設計に制約が出ることがある、って担当さんが正直に教えてくれて。
「開口を大きくしたい場所と、耐力壁が必要な場所をうまく調整する」ってプロセスがある、って。

それって困りませんでした?

最初はちょっと「え、希望が通らないの?」ってなりました。でも間取りを組んでもらったら、私が欲しいと思っていた南側の大窓はちゃんと実現できて。
「平屋は条件が合えば大開口が作りやすい場合がある」ってことも教えてもらって。2階建てより柱と梁の負荷が分散されるから、って。

積水ハウスのシャーウッド構法と住友林業のBF構法、技術仕様を並べると以下のようになります。

項目シャーウッド構法(積水ハウス)BF構法(住友林業)
正式名称シャーウッドハイブリッド構造ビッグフレーム構法
構造分類木造軸組+金物接合木造ラーメン構造
柱の太さ通常(約105mm角)ビッグコラム(560mm幅)
壁の自由度耐力壁が必要=大開口に設計調整が必要柱で支える=壁を減らして大開口が実現しやすい
耐震等級(揺れへの強さの指標。3が等級の上限で、建築基準法レベルの1.5倍の地震力に耐える設計)等級3取得可等級3取得可
接合方法ハイブリッドS-MJ金物接合(木材欠損を最小化)メタルタッチ接合
お話を伺ったY様(積水ハウス里楽・42.3坪)の建築スペック一覧(メーカー・商品・坪数・坪単価・総額・建築時期)

坪単価と見積もりを並べたら、見えてきたものがあった

見積もりを取って比べてみたんですね。どんな状況でしたか?

居間のテーブルに積水ハウスの見積もりと住友林業の見積もりを並べて、夫と2時間にらめっこしました。
で、最初の感想が「なんで項目が全然違うんだ」でした

項目が違う、というのは?

積水ハウスは「建物本体工事」「付帯工事」「諸経費」みたいな大きな括りで出てきて。住友林業は「木材一式」「基礎工事」「内装工事」ってもう少し細かく出てきて。
何と何を比較すればいいか分からなくなって、そこから3週間くらい見積もり沼にはまってました。

見積もり沼…わかります。同じ総額でも中身が全然違ったりしますよね。

そうなんですよ。外構費の扱いも会社によって全然違って。私の場合、積水ハウスの見積もりには外構が入っていなかった。住友林業は一部の外構費用が入っていた。
だから「坪単価で比べると積水ハウスの方が高い」「でも外構抜きで比べると?」って計算し直す作業が大変で。

見積もりを並べるとき「坪単価の定義」を揃えないと比較できない

お話を伺ったY様の実数値を参考に整理します。坪単価の定義を(総額-外構費)÷延床坪数で統一すると、以下のようになります。

お話を伺った方メーカー / 商品坪単価外構費総額
お話を伺った方A積水ハウス / 里楽(平屋)約113万円290万円5,000万円台
お話を伺った方B住友林業 / マイフォレストBF約113万円470万円5,300万円台
お話を伺った方C住友林業 / マイフォレストBF約119万円260万円4,900万円台
お話を伺った方D住友林業 / フォレストセレクション(規格)約99万円290万円4,200万円台

※坪単価は(総額-外構費)÷延床坪数で算出。外構費が不明な事例は除いています。総額は商品・契約時期・地域で異なります。

このお話を伺った方Bのように、坪単価が同じでも外構費が全然違うんですよ。お話を伺った方Aと方Bが同じ坪単価113万円でも、外構費は290万と470万。
坪単価だけ見てたら「あ、同じくらいね」ってなるけど、総額は300万近く違う。外構費って、建物の見積もりとは別に動く部分なので、込みで比較するのが安心です。

積水ハウスと住友林業で、同じくらいの坪数・坪単価でも、外構次第で総額が大きく変わるってことですね。

そうです。「坪単価が似たようなもんなら、どっちも同じじゃない?」って思いがちなんですけど、外構のやり方や設計仕様次第で、最終的な支払い額は全然変わってくる。
だから早い段階で「外構込みの総額」で比べないと、判断を間違える気がしています。

お話を伺ったY様が話していたように、坪単価はあくまで「建物部分の比較軸の一つ」にすぎません。積水ハウスの坪単価については別記事でお話を伺ったM様に詳しく聞いています。

構法の違いが暮らしにどう影響するか

お話を伺ったY様が「BF構法って何ですか?」と聞いた日のこと

BF構法を自分で調べてみて、どうでしたか?

…うーん。
正直に言うと「どっちもすごい」ってなりました積水ハウスの金物接合も、木材の断面を傷めないためにあの形状になってる、とか。住友林業のビッグコラムも、あの太さにする理由がある、とか。

知れば知るほど、どちらも良く見えてくる。

そうなんです。「どっちが上」じゃなくて「どっちのアプローチが自分の家づくりに合ってるか」の問題だって気づくのに、3か月かかりました

じゃあ最終的に「BF構法より里楽のシャーウッド構法の方が合ってる」と判断した理由はどこだったんですか?

平屋で建てる予定だったことが大きかったです。
BF構法の「大開口・大空間」っていうのは、2階建てで1階の壁を減らしてリビングを広くするときに特に強みが出るんですよ。でも平屋の場合、構造上そもそも2階の荷重がないから、大開口が作りやすいんです。
で、平屋での設計比較をすると、里楽の方が「平屋専用設計」として長年積み上げてきた実績がある、という判断になった。

大開口と柱のない空間、設計の自由度はどう違う

展示場を見て比べたとき、設計の自由度の違いって実感できましたか?

住友林業の展示場は、開放感がすごかったです。LDKに柱が見当たらない空間で「これは広い…」ってなりました。
積水ハウスの展示場も広いんですけど、なんていうか、柱の配置で空間を区切る感じがある。それがデザイン的に上手いんですよ、里楽の場合は特に。

デザインで柱を活かす、という感じ?

そうです。里楽って木のテイストが強いので、見せ柱というか、木の柱をあえてデザインの一部にするアプローチで。住友林業の「柱を見せない、壁を減らす」とはアプローチが違う。
「どっちがいい」じゃなくて、好みの問題だと思います。私は里楽の木柱のある空間が好みでした。

外壁・断熱・窓、10年後に差がつくポイント

外壁ってどうやって比べましたか?

夫が「外壁は10年後・20年後のメンテナンスコストで比べよう」って言い出して。夫は数字を出して比べないと気が済まないタイプなんですよ。
で、外壁のメンテナンスサイクルを会社に確認したんです。

確認してみてどうでしたか?

積水ハウスのベルバーン(陶版外壁)は、60年耐用で目地だけ30年で打ち替えが推奨されている、って。住友林業のシーサンドコート(吹付塗装)は、15〜20年ごとに再塗装が必要、って。
これ並べたとき、夫が「ベルバーンって割高に見えるけど、30〜40年単位でトータルコストを計算すると違うかもな」ってなって。

外壁のメンテナンスサイクルが違う

外壁メーカー耐用年数目安メンテナンス
ベルバーン(陶版外壁)積水ハウス60年耐用(目地は30年で打替え推奨)再塗装不要
シュクシュク・塗装系積水ハウス15〜20年で再塗装定期塗装が必要
シーサンドコート(吹付)住友林業15〜20年で再塗装定期塗装が必要
SODO(サイディング系)住友林業30年メンテフリー長期間メンテ不要

※積水ハウスの外壁については別記事で詳しく解説しています。

里楽は木のテイストが強い商品なので、ベルバーンだけじゃなくて木質系の外壁との組み合わせが多くて。その木質部分のメンテナンスも考えないといけないんですけど。
トータルで見て「積水ハウスの外壁の方が私たちの手間は少なそう」っていうのが正直な感想でした。

断熱はどうでしたか?

これは…正直、数字だけ見てもよく分からなかったです住友林業が断熱材の密度が高いらしい、とか、積水ハウスは商品によって断熱等級が違う、とか。

積水ハウスと住友林業の断熱・窓の主要スペックを整理します。

項目積水ハウス(シャーウッド系)住友林業
断熱材高性能グラスウール(16K相当以上)高性能グラスウール(24K相当)が標準
断熱等級目安等級4〜5(里楽)、等級5〜6(グラヴィス ステージ)等級5〜6(マイフォレストBF)
Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)。トリプルガラス対応可
換気第1種換気(全熱交換型)が基本第1種換気(全熱交換型)が基本
積水ハウスの検討ポイント3つ(お話を伺ったY様の取材内容から)

保証とアフターサポート、30年後まで見据えた比較

保証についてはどうでしたか?

住友林業が「60年保証」って言うじゃないですか。最初それを聞いたとき「積水ハウスより長くて安心?」ってなりました。
でもよく調べると、「30年無償+その後10年ごとに有償メンテナンスを受けると最長60年まで保証が続く」ってことで。

積水ハウスも同じ仕組みでしたか?

積水ハウスも初期30年は無償保証で、10年ごとの有償点検・補修で延長可(ユートラスシステム)という仕組みでした。
実は保証の基本構造は似ていて、「延長を続ければ長期間カバーされる」という点では両社とも同じ方向性なんです。

違うポイントはありましたか?

定期点検の回数が微妙に違うんです。積水ハウスは引渡し後3か月・1年・2年・5年・10年・15年・20年・25年。住友林業は3か月・1年・2年・5年・10年・20年・30年。
正直どっちも手厚い、っていう感想でした。「この点検のタイミングの差が決め手になる人いるの?」っていうくらい。

ただ「ユートラスシステム」って積水ハウスが公式サイトでかなり詳しく説明してるんですよ。夫が「どういう条件でどういう補修が入るか」を公式で確認して、「ちゃんと透明に書かれてる」って言ってました。
住友林業の60年保証の条件詳細は、担当さんに聞かないと全部は出てこなかったので。

「保証年数が長い = 安心」とは限りません。30年後・40年後の保証継続に必要な有償メンテナンスの条件・費用は、契約前に具体的に確認しておくのがおすすめです(保証内容は商品・契約時期で異なります)。お話を伺ったY様も「保証の名目より、継続条件を確認するほうが現実的」と振り返っていました。

「平屋で建てるなら」で比較した里楽 vs グランドライフ

お話を伺ったY様は最初から平屋希望でしたよね。平屋商品の比較はどうでしたか?

平屋で比べると、積水ハウスが「里楽」、住友林業が「グランドライフ」なんですけど。
里楽は平屋専用の商品シリーズとして設計されてるんですよ。柱や梁の組み方が平屋用に最適化されてる、って担当さんが言ってて。
グランドライフは「BF構法を使った平屋」という商品で、設計の考え方が少し違う感じがしました。

どう違う感じがしましたか?

屋根の設計かな。里楽って「大きな屋根を生かす設計」が特徴で、深い軒や広い屋根面積をデザインの軸にしてるんですよ。勾配屋根・陸屋根のラインナップも豊富で。
住友林業のグランドライフも素敵なんですけど、どちらかというとBF構法の大空間を平屋に展開してる感じで、「屋根のデザインが主役」という感じは里楽の方が強かったです。

屋根の設計思想が違う

項目里楽(積水ハウス)グランドライフ(住友林業)
設計コンセプト平屋専用設計・大屋根を生かしたデザインBF構法の大空間を平屋に展開
屋根の特徴勾配屋根・深い軒・屋根の多様なデザイン大開口と連続する屋根のデザイン
坪単価目安95〜125万円90〜115万円
木の質感木質テイスト(複合フローリング等)無垢材・BF構法の大空間

平屋の積水ハウスについては、別の記事でも詳しく語ったので参考にしてみてください。

※積水ハウスの平屋については別記事でお話を伺ったY様に詳しく話を伺っています。

両方の平屋モデルを見て、決め手になったのはどちらでしたか?

…これが、正直今も言いにくいんですけど。
住友林業のモデルハウスで、グランドライフの無垢材の床を歩いたとき、「これ気持ちいいな」ってなったんですよ。
里楽の床って複合フローリングで、「これはこれで十分きれい」なんですけど。あの質感の差は、正直今でも忘れられないです。

それでも積水ハウスを選んだ。

積水ハウスを選んだことに後悔はしていないんですけど、「住友林業の無垢床の質感だけは、正直今も忘れられない」って気持ちは今でもあります。
これは私の未解決のやつです

お話を伺ったY様が選ばなかった側の良さも素直に認めていたのは、「100%満足」を装わない率直さの表れと感じます。

積水ハウスに関する読者の疑問と、お話を伺ったY様の回答(Q&A図解)

お話を伺ったY様が積水ハウスを選んだ判断基準、住友林業を比較対象から外した理由

最終的に積水ハウスを選んだ決め手を教えてもらえますか?

3つあります。
1つ目は「里楽という平屋専用シリーズの実績」。平屋に特化したシリーズとして長年設計・施工されてきた蓄積が、私には安心材料でした。
2つ目は「外壁のメンテナンスサイクル」。夫が計算して「ベルバーンを選べば30〜40年の再塗装コストを抑えられる」という判断を出した。
3つ目は「担当さんと設計士さんが、私の質問の量に慣れてくれてたこと」。これは理屈じゃないんですけど。

質問の量に慣れてくれたそれは具体的に?

私って、一度気になったことは納得するまで聞き続けるんですよ。「この仕様ってこういうケースでどうなりますか?」「他の方がこの条件でどうだったか事例ありますか?」みたいな。
住友林業の打ち合わせのとき、あるタイミングで「ちょっとそこまでは…」みたいな空気になったことがあって。

それは辛かったですね。

営業さん自体はとてもいい人なんですよ。悪い人じゃないんです。でもなんとなく「これ以上突っ込むのは難しいかな」ってなる雰囲気になったとき、私の中で「あ、積水ハウスの担当さんとは違うな」ってなりました。

住友林業を断る電話も大変でしたよね。

本当に辛かったです…。営業さんがとても良い人だったので。「もう少し考えさせてください」を3回言ってから、やっと「他社にします」って言えたんです。
「断る電話ってなんでこんなに消耗するんだろう」って思いながら。

「他社にします」って言えるまで3回…それはお話を伺ったY様らしいですね。

ママ友には黙ってるんですよ、あの3か月を「すんなり決まったんでしょ」って思われてると思いますよ。住友林業とどっちにするか本気で迷ったことなんて、とても話せない。
でも実際は、毎週末展示場に行って、見積もり並べて、夫とにらめっこして、という3か月だったんです。

積水ハウスが向いている人、住友林業が向いている人

お話を伺ったY様のインタビューを踏まえ、両社の「向き不向き」を整理します。

積水ハウス(シャーウッド系)が向いている人

向いている人理由
外壁のメンテナンスを最小化したいベルバーン(60年耐用)で再塗装コストを抑えられる
平屋を建てたい里楽という平屋専用シリーズの実績・設計ノウハウがある
木造で耐久性の高い外壁を優先したいベルバーンの耐候性は陶版外壁の強み
設計の打ち合わせに時間をかけたい担当・設計士との密なやり取りに慣れている営業体制
大手HMの安心感と木造を両立させたい積水ハウスの規模感と木造の設計力を合わせ持つ

住友林業(BF構法)が向いている人

向いている人理由
木の質感を最優先にしたい無垢材・BF構法の大空間は木質感が別格
壁の少ない大開口のLDKをつくりたいBF構法のビッグコラムで壁を減らした大開口が強み
60年まで保証を延長できる安心感が欲しい60年保証システムの名目は住友林業の特徴
設計の自由度を最大化したい柱で支えるラーメン構造は間取りの自由度が高い
断熱材の密度にこだわる24K相当の高性能グラスウールが標準

お話を伺ったY様が「使って良かった」もの

最後に、家づくりの過程で使って良かったものを教えてもらえますか?

まず「住宅相談窓口」です。最初のハウスメーカー選定で「平屋専用シリーズがある会社」を絞り込んでもらえて。あれがなければ里楽に辿り着いてなかったかもしれない。
次が「住まいの解剖図鑑」って本。家の構造・断熱・工法の基礎知識がついて、展示場で「ビッグフレームって何ですか?」ってならずに済むようになった…はずだったんですけど
あとは「クリアファイル」。展示場で受け取った資料を全部入れて、見積もりを並べるときに一覧できる状態にしておく。

クリアファイルってシンプルだけど、効いてる気がしますね。

2社以上で見積もりを取ると、資料が増えてくるんですよ。積水ハウスの資料・住友林業の資料・比較のメモ…全部まとめてファイルに入れておくと、夫と一緒に見るときも散らからないし。

積水ハウスを検討する前に確認しておきたい5つのチェックリスト

まとめ|お話を伺ったY様からこれから家づくりをする方へ

最後に、積水ハウスと住友林業で迷っている方はメッセージをもらえますか?

1社だけ見ていた時期は、「これでいい」のか「これがいい」のかが分からなかったです。
積水ハウスと住友林業を並べて初めて「構法のアプローチが全然違う」「外壁のメンテサイクルが違う」「見積もりの出し方が違う」って分かった。比較して初めて「じゃあ自分の家にはどっちが合うか」が考えられるようになった。

3か月かけて迷ったことを後悔はしていないんですよ。あの3か月があったから、今の家に「ちゃんと選んだ」って思えてる。
住友林業の木材質感だけは今でも少し引きずってるんですけど、それも含めて自分の選択だと思ってます。

お話を伺ったY様が「判断を急ぐ前に読めてよかった」と話していた記事はこちらです。

この記事は、施主様の個人情報をお守りするため、一部再構成しております。

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