数年前くらいから、近所に片流れ屋根の新築がどんどん増え始めました。
我が家も新築時にハウスメーカーの営業さんから片流れ屋根の提案を受けたのですが、最終的には瓦の半切妻の屋根にしました。
もし、太陽光パネルを乗せるなら片流れ屋根なんだろうな〜と思いつつ、当時かなり調べたデータが残っていたので、シェアしますね。
- 新築するけど屋根の形状はどうしよう?
- 片流れ屋根にしたいけど、ダサいかな?
- 片流れ屋根で失敗したくない!
という人の悩みを解決します。
結論から言うと、ダサいかどうかは感じ方次第だけど、数年後数十年後に「あの時は片流れ屋根が流行ってたからね〜」という扱いになるんじゃないかな?と思っています。
やばくなったら、すぐ消します。
屋根の種類とメリット・デメリット
屋根は家の顔とも言われる重要な要素。
適切な種類を選ぶことで家全体の耐久性や、何より自己肯定感に繋がります。
家に帰るたび、「この屋根を選んだ私。さすが!」と思うあれですね。
切妻屋根
切妻屋根はこんなタイプの屋根。
メリットとデメリットはこんな感じです。
屋根といえば切妻!という方も多いかもしれないですね。
我が家も最初、屋根のイメージは切妻でした。
寄棟屋根
寄棟屋根は、こんなタイプの屋根。
メリットとデメリットはこちら。
昔のおばあちゃんの家とか、こういうの多かったよね。
安定感があってどっしりしてるから、地震の起きやすい日本に適しているのかも。
半切妻屋根
半切妻屋根はこんな感じです。
メリットとデメリットは
なかなか街で見かけない半切妻。間違いなく目立つ屋根にできますね。
片流れ屋根
今回の主役の片流れ屋根。
メリットとデメリットは
こんな感じ。太陽光発電を採用する場合は、実質片流れ屋根1択になりそうですね。
陸屋根
陸屋根はこんな感じの平らな屋根。
屋上を作れる陸屋根。ちなみに読み方は「りく」屋根と「ろく」屋根の2種類あるそうですよ。
差しかけ屋根
差しかけ屋根はこんな感じで屋根が段違いになっている形状。
我が家も一部差しかけ屋根を採用しました。
部屋が明るくなるのは確かに実感できますね。
屋根材の種類とメリット・デメリット
屋根の形状もそうですが、屋根材にも種類がたくさん。
ここでは、よく選ばれる3つ+銅板を紹介しますね。
スレート
スレートはこんな感じの見た目で
メリットとデメリットは
個人的には屋根の耐久性が低いのは我慢できないポイントですね。
瓦
瓦は海沿いの家でよく見るあの瓦。
ちなみに我が家は瓦を採用しましたが、タマホームの標準だったのでコストは変わらずでした。
ガルバリウム
ガルバリウムは多分今一番採用されている屋根。
瓦とガルバリウムで悩みましたが、どちらも標準だったので瓦を選びました。
最近はガルバリウムの屋根がかなり多い印象ですね。
銅板
銅板は希少種ですが、いまだにたまに見ますね。
我が家は銅板屋根が飛んで新築を決めたので、できれば銅板屋根は選ばない方が良いと思っています。
片流れ屋根のよくある失敗や後悔
では、今回の主役の片流れ屋根のよくある失敗や後悔を見ていきましょう。
雨漏りのリスクが高くなる
片流れ屋根は雨水の流れが悪くなりやすく、雨漏りのリスクが高くなります。
新築から10年以内の雨漏り事故
— 田村 啓/住まいと暮らしのサスティナブル・ベンチャー (@tamurakey) September 3, 2021
43.9%が片流れ
そのうち73.7%が片流れ金属屋根葺き
近年、片流れ屋根が爆増しているので、片流れでの雨漏り数が増えるのは理解できる
が、切妻よりシェアが低いのに事故割合が18.3%も高い
特に片流れの軒ゼロは雨漏り待ったなし
現場の実感としても、よく発生している pic.twitter.com/E4WVdaQmnz
このように、雨漏り事故の4割強が片流れ屋根のようです。
外壁が汚れる
片流れ屋根の形状上、軒が小さくて外壁に汚れが溜まりやすくなります。
外壁のメンテナンスが必要となり、手間とコストがかかるという後悔もありがちです。
通風口から雨が入る
片流れ屋根は、通風口の位置によっては、雨水が入り込むことがあります。
これも軒が小さいことが原因なので、通風口の位置は気をつけたいですね。
窓に当たる雨音がうるさい
軒が小さいことで、窓に雨が当たりやすくなります。
その結果、台風の時はとてもうるさいんですよね。
窓を厚くすることある程度解決はできますが、気になる方は屋根の形状か窓の位置を見直したいところです。
日差しを遮れない
軒が小さいことにより、日差しもあまり遮れません。
なので、夏の暑い日は窓から入る日光の量が増えてしまいます。
気になる場合はブラインドやカーテンを工夫する必要がありますね。
ダサい
良かれと思って片流れ屋根にしたものの、いざ建ててみたらダサいということも。
新居の図面が最終段階に入りました。
— NOKKO👦🏻小3子育て🌷庭作り (@NOKKO42554780) March 8, 2021
一番変更点があったのは外観。
最初はこんな感じ。
三井ホームは小屋裏が売りなので、そのスペースを作るために片流れ屋根になっています。
しかしあまりにものっぺりしすぎていてダサい。
→ pic.twitter.com/VcJyLXXwP9
見る方向によってはスタイリッシュでおしゃれなんですけど、裏から見たら「…」となることも。
どこから見ても変わらないデザインは難しいですが、ダサいっていう後悔は一番きついかもしれませんね。
片流れ屋根で失敗しないために重要な3つのポイント
片流れ屋根を選んで失敗しないために、先人たちの後悔から、重要な3つのポイントをご紹介しますね。
雨漏り対策をする
勾配や屋根材をできるだけ工夫して、「雨漏りしづらい片流れ」を作るようにしましょう。
我が家は銅板の屋根が吹き飛んだ時に、一度雨漏りした経験があるのですが・・・
家が雨漏りすると本当に家の中がお通夜状態。ため息のオンパレードになります。
ハウスメーカーや工務店と相談して、雨漏りしづらい工夫をできるだけしてもらいましょう。
家の向きに注意する
特にソーラーパネルを設置する場合なんかは、家の向きをきちんと太陽に向けないと、あまり意味がなくなってしまいます。
そうでなくても、隣の家に雪や雨がなるべく落ちないような方向に屋根を設置したりしないと、後々トラブルの原因となることも。
勾配に気をつける
勾配に気をつけることで、雪の落ちる量や、雨漏りのしやすさが変わってきます。
屋根裏スペースの兼ね合いなどもありますが、できるだけゆるい勾配にした方がトラブルには繋がりづらいですね。
まとめ
今回は、片流れ屋根についてお話してきました。
現状は、ソーラーパネルを設置する家がかなり多いので片流れ屋根が流行っていますが、将来的には「あの時は片流れが流行ってたね〜」という状態になるんじゃないかと思っています。
そうなると、なんだか没個性でダサいという気持ちになるかも。
とはいえ、デメリットに注意してポイントを抑えれば、後悔しない片流れ屋根は十分に可能です。
ていうか、人の家見て「ダサいな」なんて思わないような気がします。
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