お金持ちはどんなハウスメーカーで家を建てるんだろう?
高級な邸宅を建てるならどこを選べば良いんだろう?
お金持ちじゃなくても建てられる高級住宅ってあるかな?
そんな疑問に答えます。
我々おうちづくりドットコムは1000人以上の施主の方とやりとりをしてきましたが、高級ハウスメーカーで建てている方は面構えが違います。
高級ハウスメーカーならではの提案や設計、価格を理解した上で満足して建てている人が多い印象ですね。
ということで、早速ですが金持ちが建てるハウスメーカーをランキング形式で6社紹介していきます。
要素はこんな感じ。
順位も点数も独断と偏見、というか私の好みがありえないくらい反映されているのであまり気にしなくてもOKです。6位が1位に劣っているとかそういうわけではありません。
また、この記事における「金持ち」は、「土地+建物で1億円以上払える人」としてみました。特に意味はないかもですが。笑
やばくなったら、すぐ消します。
金持ちが建てるハウスメーカーランキング1位:積水ハウス
堂々の第一位は、積水ハウス。
累計着工棟数は当然(?)1位。圧倒的なブランド力と実績を引っ提げて、今日も高級住宅を建てまくっています。たぶん。
それぞれ見ていきましょう。
今日は積水ハウスの展示場行きました!積水オンリーの展示場!ちょう金持ちバージョンの家とかも見せてもらったけどすごかった…普通に生活してたら招待すらされないような豪邸(笑)日常で喧嘩ばっかだけど決まるのかしらお家…
— K (@i0cask) October 21, 2016
積水ハウスの坪単価【100点/100点】
坪単価は高いです。当然ですが高いです。
というより、今回紹介するハウスメーカーはどこも高いです。笑
おうちづくりドットコムの調べでは99.2万円が平均坪単価でしたが、数年前のデータも含まれていたので、今現在では105~125万円くらいが目安になりそうです。
もちろん、コストを抑えるための提案をしてくれるメーカーでもあるのですが、それでも高級なもんは高級です。
積水ハウスの住宅性能【85点/100点】
シンプルに断熱性能や気密性能だけを見たら、日本一のハウスメーカーはたぶん一条工務店です。
じゃあなんで一条工務店は今回入ってないの?
それは、高級住宅志向の人のニーズには合わないから。
住宅性能を上げる目的は、突き詰めてしまえば「光熱費を削減すること」です。
もはや近年の注文住宅は、快適なのは当然なのです。どこのハウスメーカーでも空調を効かせれば快適になります。
ただ、断熱性や気密性を上げたほうが「快適になるために必要なコスト」が安くなるということですね。
で、なんで光熱費を安くすることが高級住宅志向の人のニーズに合わないかというと、高級住宅志向の人はある程度収入も高いので、光熱費を必死になって抑える必要がないのです。
もちろん光熱費は安い方が良いのですが、住宅性能と設計やデザインはトレードオフです。どちらかを取ればどちらかを妥協しなきゃいけないです。
そのため、積水ハウスは断熱性能や気密性能に力を入れるというよりかは、風や日光を計算して快適な空間を作るのに比重を置いています。
といっても、断熱性能や気密性能も十分高水準ですけどね。
積水ハウスの設計・デザイン力【100点/100点】
設計事務所なんかだとさらなる提案を受けられる「かも」しれません。
ですが、会社としての設計力は積水ハウスがナンバーワンでしょう。
それを裏付けているのがこの2つ
- チーフアーキテクト制度
- 累計260万戸以上の圧倒的なノウハウ
チーフアーキテクトとは、積水ハウスに在籍している約3000人の一級建築士のうち、厳しい社内評価や審査に通過した上位8%だけに与えられる称号。2年に1度更新されるので、称号はく奪されないためにも皆さん超必死なワケです。
他のハウスメーカーの話を聞いても「積水のチーフアーキテクトはマジでレベルが高い」とのことなので、設計力の強さの肝はチーフアーキテクトにあります。
また、累計260万戸以上を建てている圧倒的なデータ量・ノウハウは積水ハウスにしかないものです。
誰でも数をこなせばこなすだけ質が上がってきますよね。
260万以上のデータの上に、チーフアーキテクトが立っているんだからそりゃ設計力・デザイン力は段違いに高くなります。
積水ハウスのアフターフォロー【100点/100点】
積水ハウスは、約10%の社員がアフターメンテナンスの専任です。
その時点でアフターフォローのレベルの高さがうかがえると思います。
初期保証は30年と、ハウスメーカーでは最長水準。
その後は、ユートラスシステムという再保証を受けることで、「建物がある限り」保証を受けられます。
一方、積水ハウスの弱み(?)として、施主支給がしづらいという部分もあります。
ですが、裏を返せば「積水ハウスで責任を取るため」新築の段階で他社製品を入れさせないという捉え方もできます。
実際、施主支給品が原因でトラブルが起きた場合、保証が受けられなくて困るのは施主ですもんね。
積水ハウスの外構・庭【95点/100点】
積水ハウスは、内と外をつなげた提案を得意としています。
そのため、「家は積水ハウスで建てるけど、外構は地元の業者に頼むよ」みたいなのはNGです。
厳密にいえば出来るんでしょうけど、積水ハウスである意味がなくなっちゃいますよね。そこケチるのかよ!って感じで。
先ほどもちらっと紹介しましたが、積水ハウスは日光や風を計算して快適さを作る家づくりが得意です。
そこまで計算して間取りを作っているので、外構だけ別の業者にしちゃうと、「意図がくみ取れない人」が庭づくりをすることになっちゃうんですよね。
外構・庭まで全部ひっくるめて、積水ハウスの高級感は完成するわけです。
積水ハウスはやっぱりすごい
独断と偏見による「金持ちが建てるハウスメーカーランキング」堂々の1位は積水ハウスでした。
大開口や大空間といった構造や設計のレベルの高さだけでなく、ちょっと色合いや巾木の使い方など、すごく細かい部分まで徹底するのが積水ハウスの本当の魅力。
ぶっちゃけ庶民には手が出る価格帯ではないような気もしますが、無理して建てたくなるような極上の提案が受けられるんですよね。
ちなみに我が家は庶民すぎて候補にすら入れてませんでした。見るだけでお腹いっぱい。
金持ちが建てるハウスメーカーランキング2位:住友林業
惜しい!金持ちが建てるハウスメーカーランキング第2位は住友林業です。
住友林業で建てる人のうち、4割は平屋を選択します。平屋と木のトップに君臨するのが、住友林業です。
それぞれ見ていきましょう。
住友林業で建ててる人は金持ちオーラがするな#住友林業
— 林檎証券 (@apple428s) January 29, 2024
住友林業の坪単価【95点/100点】
おうちづくりドットコム調べの住友林業の坪単価は平均89.4万円でした。
ですが、今はもう少し高くて95~115くらいが目安になります。
また、2階建ての住宅より平屋住宅の方が高い傾向にあるので、平屋であれば100~120くらいが目安になりそうですね。高級です。
ちなみに、平屋の方が高い理由としては、平屋の方が「基礎」と「屋根」が大きくなるからです。特に基礎は非常にコストがかかるので、平屋は高額になりがちです。
住友林業の住宅性能【90点/100点】
積水ハウスの住宅性能のところでもお話しましたが、そもそもこの辺の高級メーカーは無理に住宅性能を上げようとしていません。
といっても、住友林業が採用している「360度トリプル断熱」は、普通に高性能でどこの地域でもZEH基準は満たせます。
また、木材自体が鉄骨に比べると断熱性能が高いので、より良い木を使っている住友林業は、木材の性能でも安心できますね。
住友林業の設計・デザイン力【95点/100点】
住友林業の最も大きな強みが、設計・デザイン力です。
ビッグフレーム構法を用いているので、木の家でありながらも大開口や大空間を得意としています。
そして大開口や大空間が得意ということは、間取りに制約を受けづらいということ。
また、木の質感には徹底的にこだわりぬいていて、住友林業の床材は「ストーリーの提案」があります。
例えば「オーク」という木材があるのですが、オークのストーリーはこんな感じ。
オークがウイスキーを琥珀色に。芳醇な香味にも大きく影響。
蒸溜したばかりのウイスキーは無色透明です。あの美しく輝く琥珀色は、オークの樽で眠りつづけることでついていきます。長期間にわたり、樽は静かに呼吸し、オークに含まれるポリフェノール類がウイスキーの中に溶け出していくのです。この成分が、ウイスキーを琥珀色に染めます。ポリフェノール類はウイスキーの香味にも大きく影響し、糖蜜香や穀物香、フルーツ香などが強まり、ウイスキーならではのまろやかで芳醇な香味の華を咲かせます。
引用:住友林業
こんな話を聞いたら、オークの床でオークの椅子に座ってウイスキーを飲みたくなっちゃいますよね・・・
質感のデザイン力も、唯一無二なのが住友林業です。
住友林業のアフターフォロー【95点/100点】
住友林業の保証内容は、初期保証30年で最長60年保証です。
初期保証30年は積水ハウス同様、大手ハウスメーカーではトップクラス。
一方、積水ハウスの永年保証に比べると60年保証は短めですね。
いや、短めといってもめちゃくちゃ長いのでもはや誤差だと思いますが。笑
住友林業の外構・庭【100点/100点】
庭園力・外構力は住友林業が最強なのではないでしょうか。
住友林業としても、建物と外構・庭はセットで考えているため、かなり早い段階(家づくりの初期段階)から、外構に関しての提案を行っていきます。
それもそのはずで、間取りが変われば外構が変わるからです。
我が家のように、とりあえず家を建てて後で外構、みたいなのは住友林業では許されません。
庭と家を切り離して考えないで、一つながりの空間としてとらえるからこそ、住友林業では魅力的なお庭をたくさん作っているんですよね。
住友林業は木と緑のスペシャリスト
積水ハウスとよく比較になる住友林業が、「金持ちが建てるハウスメーカーランキング」2位でした。
ビッグフレーム構法はとても優れているのですが、鉄骨も選べる積水ハウスと比べると選択肢の少なさは少し気になります。
とはいえ、木を選びたい人にとっては住友林業が間違いなくファーストチョイス。
提案力や設計力、デザイン力は積水ハウスにも引けを取らない強さなので、お庭を大事にしたい人にはかなりオススメです。高いですけどね。笑
高くても建てたくなるような家を作ってくれるのも住友林業の魅力でしょう。
金持ちが建てるハウスメーカーランキング3位:三菱地所ホーム
次に紹介したいのが三菱地所ホーム。
高級住宅街といえば三菱地所ホームで、赤坂とか杉並とか、いわゆる「金持ちが住んでいそうなところ」にしかモデルハウスがないのも特徴的です。笑
高級感といった意味では、今回紹介するハウスメーカーの中ではとびきりかもしれませんね。
やだっ!そんなに食べた?塩分によるむくみと信じたい体重増。とりあえず近所の三菱地所ホームの工事進捗をかってに見るルートでジョギングしてきた🤭でっかい2階建て!金持ちだなー
— 織部緑子 (@OliveGreeeen) March 14, 2023
三菱地所ホームの坪単価【130点/100点】
もう振り切っています。
坪単価100万円くらいという情報もあるにはありますが、そんな安い価格(!?)では三菱地所ホームでは建てられません。
スマートオーダーという規格型のプランもあってそちらは安いですが、今回は除外しています。
三菱地所ホームの坪単価の目安は120~200万円程度です。とにかく高い。
当然満足度も高いし、そもそも高級住宅街で土地を買って三菱地所ホームで家を建てるにはいくら必要なんでしょう・・・3億くらいかな・・・
三菱地所ホームの住宅性能【90点/100点】
住宅性能も当然高いです。さすがに性能を妥協できる価格帯ではありませんからね。笑
ZEH基準は満たしていて、ツーバイネクスト工法という工法で地震にも強く、遮音床を採用していて遮音性も高いです。
また、全館空調のエアロテックも導入しているハウスメーカーなので、ここまで紹介した積水ハウスや住友林業とは少し異なり、科学力も駆使した快適さも追及していますね。
イメージ的には高級なホテルのような家ですね。
三菱地所ホームの設計・デザイン力【100点/100点】
完全フルオーダーの自由設計だけあって、設計力は非常に高いです。
都心が多いだけあって狭小地も得意だし、地下室などにも対応可能。
分譲の高級マンション等のノウハウもあり、内装のデザイン力はさすがの一言です。
少し懸念があるとすれば、注文住宅に関して他のハウスメーカーほどのノウハウはないという部分でしょうか。
全国で建てられているようなハウスメーカーではないですからね。
三菱地所ホームのアフターフォロー【85点/100点】
長期50年保証をかかげているのが三菱地所ホームのアフターの特徴。
とはいえ、無償の初期保証は10年までで、その後10年ごとに有償建物診断が必要になります。
十分手厚い保証なのですが、他の高級メーカーに比べると控えめですね。
それで最長50年保証です。
とはいえ、リフォーム後も保証を継続してくれるのは流石といったところです。
三菱地所ホームの外構・庭【90点/100点】
高級メーカーですから、三菱地所ホームも当然外構には自信を持っています。
家と庭を分けて考えないというのは高級メーカーならではの考え方なんですかね?
庭園力や外構の提案力も当然高く、やはり家づくりの割と早めの段階からトータルでの提案がされます。
ただ、ここまで上げてきた積水ハウスや住友林業に比べると、庭の実例は少なめですね。
郊外や田舎(失礼)でも家を建てている積水やすみりんと比べると、土地が少なめな都心部で建てている傾向にある三菱地所ホーム。都心部と郊外だと庭に関する考え方も違うので、ノウハウ的な部分で差はありそうです。
まあそもそも三菱地所ホームで建てる人は郊外に建てないような気も・・・
三菱地所ホームは、THE・豪邸
所感ですが、一番豪邸らしい家は三菱地所ホームかもしれません。
一般家庭の方でも、他のハウスメーカーで建てている人は見聞きしますが、三菱地所ホームで建てている人って見るからにブルジョアというかマダムというか金持ちって感じです。
ハウスメーカーという括りでいいのかな?というくらい高級な会社なので、入れるか迷ったくらいです。笑
とにかく、お金にめちゃくちゃ余裕があって、THE・豪邸を建てる人は三菱地所ホームで決まりですね。
金持ちが建てるハウスメーカーランキング4位:ヘーベルハウス
一説には医師人気ナンバーワンのヘーベルハウスも、高級ハウスメーカーの一角です。
住友林業や積水ハウスと比べると、システマチックな感じで近未来的なイメージのあるメーカーですね。
それぞれ見ていきましょう。
一戸建てに住み始めてわかったこと。「ヘーベルハウスに住んでる人は金持ち」
— Kohei_Oka 74.50 (@aloha_koh) August 30, 2021
ヘーベルハウスの坪単価【90点/100点】
まずはヘーベルハウスの坪単価ですが、ここまで上げてきた他のハウスメーカーに比べると、安めです。
当然それでも高級であることに変わりはないのですが、95万円~110万円程度が坪単価の目安になりそうですね。
安い理由としては、性能や設計で劣るというわけではなく、高層の家が多いから。
2階建てに比べると、平屋は屋根や基礎の面積が大きくなるので坪単価としても高くなりがちです。
一方ヘーベルハウスでは、約2割の戸建てが「3階以上」の住宅。
つまり、たとえば同じ延床40坪の家でも、基礎の面積は平屋に比べるとかなり小さくなってコストダウンできるわけですね。
ヘーベルハウスの住宅性能【85点/100点】
ヘーベルハウスの住宅性能について語るときに欠かせないのが、ALC(へーベル板)です。
水に浮く軽さで建物を軽量化し、耐震や建物への負荷を軽減します。
さらに、コンクリートの約10倍の断熱性で熱を遮断、遮音性も高いのが特徴的です。
とはいえ、断熱材や窓ガラスは意外と普通のグレードのものを使っています。
また、鉄骨住宅なので、木造に比べるといくらへーベル板が優秀でも熱を通しやすいのは事実。
十分に高い性能ですが、トップクラスではないのが現実です。
まあ、そこまで住宅性能にこだわる人はあまり高級メーカーにこだわらないとは思いますが・・・
あと、へーベル板は放火されても大丈夫なくらいの耐火性能は超安心できるポイントですね。
ヘーベルハウスの設計・デザイン力【95点/100点】
設計やデザイン力のなかでも、目を見張るのが中層以上の住宅のデザイン力。
「アリオス」という住環境シミュレーションシステムを独自に導入していて、太陽光や風の流れだけでなく、影の影響をシミュレーションできるのがヘーベルハウスの強み。
都心部の3階建ての住宅でも狭さを感じさせない設計力は、ノウハウの賜物だと感じます。
また、2階リビングやアウトドアリビング「そらのま」を得意としていて、他人の視線が多い都会でも開放的な暮らしができる提案は随一って感じです。
あと、へーベル板の外観が普通にかっこいい。
ヘーベルハウスのアフターフォロー【95点/100点】
ヘーベルハウスのアフターフォローはかなり手厚く、初期保証30年の最長60年保証です。
高級メーカーでも最高クラスのアフターですが、「へーベル板」の耐久性の高さを考えればもっと安心ですね。
全く問題なく安心して暮らせるアフターフォローを持っていて、さすがにへーベルって感じです。
ただ、アフター部隊がそこまで多いわけではないので、機動力は少し不安があるかも・・・?それだけトラブルが起きない証拠でもあるかもしれませんが。
ヘーベルハウスの外構・庭【90点/100点】
ヘーベルハウスの外構や庭については、特色があるわけではありません。
バランス良く、設計やデザインと調和する外構を任せられるイメージです。
とはいえ、「そらのま」については特筆すべき部分でしょう。
外構や庭と言っていいか分かりませんが、「そらのま」は2階リビングやアウトドアリビングの総称です。
広い土地を確保しづらい都心部で、敷地内にカーポートを置いてしまうと、光や風を確保したり、季節を感じたりする庭は作りづらいのが現実。
そこでヘーベルハウスは、「そらのま」という、プライベートを活かしながらも自然を感じられる提案を強みに持っています。
子供たちにとっては徒歩0分の公園として、大人にとっては自然を感じてくつろげる空間として、楽しめる庭が作れます。
ヘーベルハウスは、近未来型の高級邸宅
ヘーベルハウスは、医師人気ナンバーワンということもあり、近未来の邸宅というイメージです。
価格帯的には比較的安く(全く安くないですが)、合理的な暮らしを追求できるので、やっぱり理系の人に好かれそうです。笑
個人的には、都心でも自然を感じられる「そらのま」は2階にも3階にも庭を作れるのは相当すばらしい提案だと思います。
科学力と自然のバランスの取れた住宅を提案できるヘーベルハウス、オススメです。
金持ちが建てるハウスメーカーランキング5位:三井ホーム
高級ハウスメーカーといえば!で有名な三井ホーム。
洋風建築であれば右に出るものはいないのが三井ホームです。
それぞれ見ていきましょう。
因みに注文住宅の世界では、「亭主に実権ある金持ちファミリーはヘーベルハウスを選び、かかあに実権ある金持ちファミリーは三井ホームを選ぶ」傾向にある。恐らくマンションブランドの嗜好度にも性差あると思う
— 新宿次郎 (@shinjukujiro) August 7, 2013
↑これすごくよく分かります。笑
三井ホームの坪単価【85点/100点】
三井ホームの坪単価は85~120万円。
三井ホームプレミアム、三井ホームオーダー、三井ホームセレクトと3種類の形式がありますが、高いのはプレミアムですね。
セレクトだと坪単価60万円程度で建ったりします。
といっても、豪邸とか高級感のある家にするにはプレミアムでしょうから、坪単価はそれなりに、というかかなり高いですね。
三井ホームの住宅性能【95点/100点】
まず三井ホームは「プレミアムモノコック構法」というかな~り強い構法を採用しています。
最新の実験では、震度7に60回(!)耐えたくらいの耐震性能。
木造なのでそもそも断熱性が高く、高性能グラスウールも相当突っ込んでいます。
屋根もダブルシールドパネルという断熱構造材が入っているということもあり、住宅性能に関しては申し分ないです。
また、高級メーカーとしては珍しく?「スマートブリーズ」という全館空調システムを導入。
三井ホームの家に住んで、快適じゃないな~ということはまずありえないですね。
三井ホームの設計・デザイン力【100点/100点】
三井ホームには「三井ホームデザイン研究所」があります。
そりゃあデザインは強いに決まっていますよね。笑
設計や間取り、デザインも、日本のハウスメーカーへ影響を与えまくっています。三井ホーム出身の優秀な設計者が色々なところにいます。笑
まず、外観デザインのおしゃれさ・高級感だけでいえば、相当なものでしょう。
作品として街で佇むように設計されているので、オシャレなだけでなく街並みの中で浮かないんですよね。
「三井ホームっぽいデザイン」は他社でもできるかもしれませんが、細かいところは見る人が見れば分かってしまいます。
また、「インテリアコーディネーター」を早くに導入した三井ホームなので、インテリアへのこだわりもさすがといった感じ。
そして、プレミアムモノコック構法の強さで、設計にも幅が出ます。
設計も三井ホームの強みなのですが、先に紹介したデザイン研究所など、建築家としての家づくりも得意なのが特徴的です。
設計事務所ではないのですが、設計事務所的な側面も持っているハウスメーカーです。
三井ホームのアフターフォロー【75点/100点】
三井ホームのアフターフォローは、正直ちょっと弱めです。
初期保証10年で最長60年保証と、十分な保証ではあるのですが
- 積水ハウスの永年保証
- ヘーベルハウスの初期30年保証
などと比べるとやはり見劣りはしてしまいますね。
三井ホームの外構・庭【80点/100点】
街に佇む邸宅を意識している三井ホームということもあり、特別な外構や庭を得意としているわけではありません。
ただ、街や家との調和を取れている庭が多く、外構・庭としてだけ見ればそこまでではありませんが、家との兼ね合いを見ると相当にオシャレです。
逆に言えば、クセのないバランスの取れた外構や庭を得意としているので、誰が建てても十分満足できるでしょう。
とはいえ、積水やすみりんのように、家づくりのスタートから外構も一緒に!という感じではないので、駆け足感は否めません。
おしゃれ豪邸を建てるなら、三井ホーム
アフターフォローが少し寂しい三井ホームですが、オシャレさだけでいけば間違いなくトップ。
もちろん好みにもよるので、間取りやデザインで積水ハウスや三菱地所ホーム、ダイワハウスあたりと比較するのはよくあること。
強いこだわりを持って豪邸を建てたい人には、三井ホームはとってもオススメです。
金持ちが建てるハウスメーカーランキング6位:ダイワハウス(希)
次は、ダイワハウスの「希」という超高級製品です。
ダイワハウス自体も高級ではあるのですが、かなり幅があります。
今回は、「希」という製品についてです。製品というか、一つのプロジェクトですね。詳しく説明していきます。
先に言いますが、予算オーバーを気にしないのであれば、たぶん最強です。
大和ハウスの『希』やばい
— dog (@Dob_ai) October 30, 2021
ダイワハウス(希)の坪単価【150点/100点】
ダイワハウスの「希」は、坪単価165万円から、です。
高すぎる。笑
完全に富裕層向けの価格帯です。
165万円からってことは、家によっては坪300万円くらいするのかな?
いずれにせよ、ちょっと興味がある、で手が届く価格帯ではありませんね。笑
ダイワハウス(希)の住宅性能【95点/100点】
住宅性能も、当然高いです。
木部に外張り断熱+遮熱技術、RC部に内断熱ということで、ダブル断熱ですね。
RC部のおかげで遮音性も高く、独自の全館空調も完備。
申し分ないレベルの住宅性能です。
また、構造材にはすべて「国産材」を利用しています。日本の四季への耐性も踏まえて、さすが最高級商品って感じです。
ダイワハウス(希)の設計・デザイン力【100点/100点】
そりゃあ100点でしょう。笑
「希」は超高級住宅のプロジェクトです。
一邸ごとにプロジェクトチームを設立し、トップのデザイナーだけで家づくりをします。
あらゆる構法・素材を駆使して、あなたの理想をかなえてくれます。
なので、理想の高さによっては100点どころか150点くらいになるんじゃないですかね?
ダイワハウス(希)のアフターフォロー【95点/100点】
ダイワハウス「希」の初期保証は30年、そして60年の長期保証です。
ヘーベルハウスと同じくらいですね。
アフターフォローの手厚さもさることながら、構造材も素材も設備も、どれも最高クラスを採用する「希」なので、ガタがきづらいのも特徴的。
あと、ものすごく金持ちな人が建てるので、もはやアフターフォローはあまり気にしていないかもしれません・・・
ダイワハウス(希)の外構・庭【95点/100点】
ダイワハウス「希」のプロジェクトには、当然外構や庭も含まれます。
超オシャレな豪邸!だけど外構は土!みたいなのはありえないですしね。笑
外と内のつながり、風を感じられるリビングの一角、外部の吹き抜け、なども含めてさすがは最高級というイメージ。
もはや理想次第でなんでも作れる夢のような商品なのが「希」です。
ダイワハウス(希)は、実質最強
なんで6位なのかというと、高すぎるからなのですが。
どこをとっても最強レベルの商品なのが「希」です。
出来ないことがないのが特徴的です。笑
あとは施主のセンスやこだわりを、プロジェクトチームとの化学反応でどこまで高められるかですね。
金持ちが建てる高級ハウスメーカーはどうして高いの?
というか、お金持ちが建てる高級なハウスメーカーはどうして高いの?
中堅やローコストのハウスメーカーと比べて、2倍以上の値段がすると思うんだけど、2倍以上の価格のものは使っていないよね?
鋭いですね。もちろんモノによっては、中堅ローコストの2倍以上の素材や設備を入れている場合もありますが・・・
ベンツやBMWの部品の原価が、トヨタやホンダの2倍なわけないですよね?
高級ハウスメーカーが高くなる理由はだいたいこの3つです
- 広告費
- 人件費
- 利益率
それぞれ紐解いていきますか!
あと、前提として「価格で勝負していない」というのは忘れないでくださいね。
高級ハウスメーカーは、広告費が高い
広告費といえばCMです。
積水ハウスやダイワハウスなんかは、よくCMで見ますよね。
でもそれで言ったら中堅やローコストもCMを見るよ。タマホームなんかよくCMやってるよ。
またしても鋭いですね。
広告費には、他にも「モデルハウスの建築・運営・維持費」もかかってきます。
当然高級ハウスメーカーのモデルハウスは豪邸が多いので、モデルハウスの費用もかなりコストがかかっています。
これが、高級ハウスメーカーが高い理由の1つ目です。
高級ハウスメーカーは、人件費が高い
ハウスメーカーは高額な商売なので、そもそも給料が高いで有名です。(有名?)
その中でも、優秀な人材を多く抱える高級メーカー、特に設計士なんかは、引き抜き防止のためにも高い給料を払ってつなぎとめています。当たり前ですよね。
- すごく強いスポーツチームが、良い選手に高い給料を払って出ていかれないようにする。⇒その結果、チームの人件費が高くなる。
みたいなのはありがちですよね。
また、同じ仕事をして給料が安い職場よりも、給料が高い職場の方が、当然人間ちゃんと仕事をするもんです。
仕事の質の担保のために人件費が高くなっていることも、高級ハウスメーカーが高い要因の一つです。
高級ハウスメーカーは、利益率が高い
ここで比較しましょう。
積水ハウスの「戸建て住宅事業」の2022年度の営業利益率は、約11%です。
一方ローコストのタマホームの2022年の営業利益率は、約4.9%です。
つまり、薄利多売を生業とする「ローコスト系」と違って、高級メーカーでは「じっくり満足のいく家を高いお金で買ってもらう」ようなスタイルなことが分かります。
どちらが良い悪いというわけではありませんが、そもそも家づくりのスタイルが違いすぎます。
当然高級メーカーのように、一邸ごとにじっくり時間をかける会社であれば、利益を取らないと会社がつぶれてしまうし。
建物そのものの利益率が高いことも、高級メーカーが高い理由の一つです。
金持ちが建てるハウスメーカーについてよくある質問
では「金持ちが建てるハウスメーカー」についてのよくある質問に答えていきます。
金持ちってどれくらいよ!?
まず金持ちの基準ですよね(笑)
この記事は、「土地+建物」で1億円以上払える人
を基準に作成してみました。
積水ハウスや住友林業、三井ホームやヘーベルハウス
このあたりなら、土地の値段にもよりますが建物だけなら4000~5000万円で建てることもできると思います。土地が安ければ6000~7000万もあれば豪邸が建ちそうです。
ですが、三菱地所ホームとダイワハウス「希」はちょっと別次元の高さなので、1億円以上資産があるか1億円以上借入ができる人じゃないと厳しいような気もします。というかダイワハウス「希」は1億円以上のプロジェクト専用商品みたいです。
保証内容ってどれくらいあれば安心できる?
保証内容は、高級メーカーに限らずですが初期保証で30年あるとある程度安心できると思います。
ローコストや中堅だと、やはり初期保証10年の会社が多めです。
10年を過ぎたあたりでガタが来だすことが多いので、保証期間は10年以上は少なくともほしいですね。
やっぱり固定資産税って高いよね?
高級メーカーで建てると、固定資産税は高くなります。
というより、固定資産税の計算は面倒で、
- 鉄骨or木造
- 工法の違い
- 延床面積
なんかで結構変わってくるんですよね。
鉄骨より木造の方が安くなりますが、高級メーカーだと普通のメーカーで建てるより間違いなく固定資産税は高くなります。
が、高級ハウスメーカーで豪邸を建てる人にとってはあまり関係ない話だったりもします。金持ちなので
いくらあれば豪邸は建てられるの?
難しい質問ですが、高級ハウスメーカーで豪邸を建てるなら、7000万くらいあれば建てられると思います。
もちろん土地抜きですが。
豪邸に見えるサイズ感が最低延床50坪くらいは必要です。
坪単価が100万円前後だとすると、建物だけで5000万円ほど。
庭や付帯費用も1500万円ほどかかると思います。
また、豪邸では家具も超重要です。家具や家電も500万円くらいを見ておけばちょうど良いと思います。
という計算で、7000万円です。笑
正直、豪邸を建てたことがないので分かりませんが、都心とかで豪邸を建てる人はもう予算とか気にしてないんだろうな~と思います。笑
【番外編】中堅・ローコストで高級感のある家を建てられるHM3選
豪邸を建てたい!高級感のある家を建てたい!
でも、7000万円とか無理なんだけど・・・
という人に朗報です。
中堅やローコストの価格帯で、高級感のある家を建てられるハウスメーカーを3社紹介しちゃいます!
アキュラホーム
まずはアキュラホームです。
アキュラホームの強みはこの3つ
- 完全自由設計で家が建てられる
- 住宅性能も非常に高い
- キリンと住めるくらいの大空間が可能
豪邸に必要な条件の一つとして、「広さ」でしょう。
超広い空間を作るには鉄骨が有利ですが、アキュラホームは木造でそれを再現する技術があります。
木造なので断熱性能は高いし、耐震等級も当然最高クラス。
また、設計や提案にもかなり力を入れていて、最近では「積水で建てたかったけど、予算の都合でアキュラにした」という方も増えています。
外構や庭の部分では劣ると思いますが、坪単価は70万円前後で豪邸を建てられるので、かなりおすすめなハウスメーカーです。
クレバリーホーム
次に、クレバリーホームです。
クレバリーホームの強みはこの3つ
- 高級感のあるタイル外壁が標準
- 設計自由度が高く強さもある工法
- 地元を知り尽くした職人による施工
なんといっても、ローコストから中堅くらいの、「坪単価55~70万円程度」でタイル外壁が標準なのが特徴的。
タイル外壁のためにクレバリーホームを設立したということもあり、並々ならぬ自信が伺えます。
まずタイル外壁なだけで外観の高級感は〇です。
そして、家の高さや地盤によって工法を使い分けることができる柔軟性も特徴。
工法が使い分けられるということは、空間や間取りの幅が非常に広いということでもあります。
また、施工するのは、地域を知り尽くした地元の工務店なので、地域特有の提案も受けられます。
フランチャイズなので、設計や提案はピンキリといえばピンキリですが、「当たり」ならかなりお買い得なハウスメーカーです。
ロビンスジャパン
最後は、私のお気に入り「ロビンスジャパン」です。
ロビンスジャパンは関東限定の会社で、「輸入住宅を建築家と創る」のが特徴。
- 坪単価30万円台の激安価格
- ↑のくせにZEH仕様も可能!
- デザイン性は唯一無二で自慢できる
我が家は当然建築エリア外なのですが、マジで建てたかった!!!
すごくすごくオススメな会社です。
ただ一点だけ注意点があって、「オシャレな家なので、家具で妥協できない」部分に注意してください。
家具代だけは高くつくと思います。笑
ロビンスジャパンのカタログは見てるだけでもワクワクするので、関東で家を建てる方はぜひ取り寄せてみてください。
ちなみに、アキュラホームやクレバリーホームと併せてまとめて集められる「ライフルホームズ(LIFULL HOME’S)」がめちゃくちゃ便利です。
我が家も6社分まとめてカタログを集めました。住宅最大手のホームズのサービスで、無料なんで安心です。
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まとめ:高級ハウスメーカーはやっぱりすごい
高級と呼ばれるだけあり、高級ハウスメーカーはどこも特色が色濃く出ててすごいな、という印象です。
- 「バランスが取れているんだけど、他のだれでもないあなたのためだけの空間」を作りたい人には積水ハウスを、
- 「木や緑と一緒に、のびのびと過ごしたい」という人には住友林業を、
- 「近未来感を感じる、都心部での豪邸づくりをしたい」という人にはヘーベルハウスを、
- 「個性的なおしゃれと、快適さを両立させたい」という人には三井ホームを、
- 「金ならあるのでなんでもしたい」という人には三菱地所ホームとダイワハウス「希」を
おすすめしたいです。
家づくりは高い買い物ですが、高級ハウスメーカーならなおさら高いです。
そのため、じ~~~~~~~っくりカタログを見比べてみてくださいね。
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