積水ハウスで家を建てたいんだけど、標準仕様が知りたいな
積水ハウスの標準仕様ってどうなの?
そんな悩みに答えます。
ハウスメーカーや工務店の標準仕様って、ほとんどの場合ホームページでは分からないんですよね。
積水ハウスでは
- 鉄骨住宅の「IS ROY+E(イズロイエ)」
- 木造住宅の「シャーウッド」
- 3階建の「ビエナ」
が人気商品ですが、基本的には特に人気のある鉄骨住宅の「IS ROY+E(イズロイエ)」の標準仕様について今回は徹底解説していきます。
一部、シャーウッドについても触れていきます。
耐震性が高い住宅は、割と間取りの制約を受けやすいですが、積水ハウスは設計の自由度もかなり幅広め。
また、基本的には標準仕様のグレードもかなり高めで統一されているので、きちんとチェックすることで大満足の家になる可能性大です!
の標準仕様について、どこよりも詳しく徹底的に解説していきます。
やばくなったら、すぐ消します。
積水ハウスの特徴はなに?どんな会社?
積水ハウスは、木造も鉄骨造も得意とする高級ハウスメーカー。
木造も鉄骨造もどちらのノウハウもあるので、独自開発した技術によって、耐震性能を維持しながら柱のない大空間を作れるのが特徴です。
ZEH基準を軽く満たせるような住宅性能なので、(価格はお高めですが)性能の高い家が建てられます。
社名 | 積水ハウス株式会社 |
---|---|
本社 | 〒531-0076 大阪市北区大淀中一丁目1番88号 梅田スカイビル タワーイースト |
設立年月日 | 1960年8月1日 |
資本金 | 2,025億9120万円 |
累積建築戸数 | 2,583,978戸(2023年1月31日現在) |
坪単価目安 | 70万円〜120万円 |
何より目を引くのが、累計建築戸数が250万超えなことでしょう。
もちろん分譲住宅をやっていたり、注文住宅以外の分野での戸数も含まれているため一概には言えません。
ですが、それにしても250万以上家を建ててるって相当スゴイですよね。すでに安心感が違います。笑
積水ハウス、標準仕様で価格や坪単価はどのくらい?
まず標準仕様よりも何よりも、価格や坪単価が気になりますよね。
ご存知かとは思いますが、坪単価とはトータル金額を坪数で割ったもの。
広い家なら安くなるし、狭い家なら高くなる傾向にあります。
そのため坪単価はいつも目安です。
今回メインで紹介していく鉄骨のイズロイエと木造のシャーウッドの坪単価の目安はこんな感じです。
- イズロイエ:80万円〜100万円
- シャーウッド:70万円〜80万円
となります。
試しにそれぞれ間を取ってイズロイエが90万円、シャーウッドが75万円だとします。
家の広さで平均的なのが約40坪なので
- イズロイエだと3600万円
- シャーウッドだと3000万円
が目安でしょうか。
さらに諸経費や工事費を含めれば、40坪の家だと
- イズロイエは4000万円
- シャーウッドは3500万円
ほどが目安になりそうです。
ちなみに、おうちづくりドットコム調べの積水ハウスの平均坪単価は99.2万円でした。
「やば、高!」と思った方はローコスト住宅も紹介しているのでそちらへどうぞ。
と言いたいところですが、たいていのハウスメーカーは予算を相談すれば、その予算に近づけた提案はしてくれます。
興味があるなら無料のカタログ請求から始めるのがおすすめです。
では、気を取り直して積水ハウスの標準仕様を見ていきましょう。
かなりハイレベルですよ。
積水ハウスの標準仕様【キッチン】
積水ハウスのキッチンの標準仕様は
- Panasonic「ラクシーナ」
- クリナップ「ステディア」
となっています。
どちらも大人気キッチンメーカーの大人気製品です。
グレード的には真ん中あたりですが、使い勝手的にはかなり高クオリティな製品ですよ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Panasonic「ラクシーナ」
Panasonic「ラクシーナ」は、調理をより簡単に、より楽しくするためのシステムキッチンです。
特徴としては、
- ほっとくリーンで、10年間ファンの掃除が不要なレンジフード
- ワイドコンロで、横並びのコンロなので調理もスムーズ
- 置きラク収納で、収納たっぷりで使いやすい
- 空間をおしゃれにできる人造大理石フリオカウンター
- スゴピカ素材ラクするーシンクで、傷にも汚れにも強い
- コンセントが手元にあり使いやすい
というものがラクシーナの強み。
段差がなくて掃除がめちゃくちゃラクなことや、
食洗機が深型で大容量なのも、家事を楽にしてくれるポイントです。
一個上のグレードだと、エルクラスという仕様になるのですが、かなり費用がかかるので要注意ですよ。
カラーバリエーションも豊富です!
クリナップ「ステディア」
もう一つの標準仕様は、クリナップのステディア。
リフォーム営業マン・プランナーが選ぶ住宅設備機器
「プロがおすすめしたい住宅設備 キッチン部門2年連続総合1位」です。
ステディアのテーマは「あなたの”がんばらない”を支える」
私たちの”がんばらない”を支えるための
ステディアの特徴が、
- デュアルトップ対面で開放感を出しつつ手元を隠せる
- 美コートワークトップで、傷にも汚れにも油にも強い
- 流レールシンクでゴミも汚れも綺麗に流れる
- 洗エールレンジフードで、2ヶ月に1回ボタンを押すだけでフィルターもファンも綺麗
- ツールポケット+スライドボックスで、キッチン用品に優先順位をつけて収納できる
- スライドパントリーは、収納タイプを自由に選択可能
- ステンレスエコキャビネットは、カビや匂いに強く日本の気候に適した素材
の7つです。
もちろん、良いところは他にもあるのですが、この7つが特に良い部分ですね。
Panasonicのラクシーナと並んで今最も人気のあるシステムキッチンです。
どちらを選んでも標準で後悔することはあまりなさそうですね。
デザインも豊富なので、好きな方を選びましょう。
積水ハウスの標準仕様【お風呂】
積水ハウスの標準のお風呂は、積水ホームテクノの「バスサルーン エスコート」
LIXILやTOTOじゃないの?
と個人的にも思いましたが、この積水ホームテクノ、なかなか凄いです。
言ってしまえば積水グループの「ユニットバス部門」
積水ハウス以外だと、
- 住友不動産
- 住友林業
- 三井ホーム
など大手で標準仕様として取り扱いのあるメーカーです。
そんな積水ホームテクノが、ユニットバスの開発を始めて50年、
集大成として発表した製品が「バスサルーン エスコート」
特徴としては
- グッドデザイン賞受賞のデザイン性
- 浴槽の形に曲線を取り入れ、同じ広さでも洗い場を大きく確保できる
- 高断熱床・高断熱浴槽で冬でもポカポカ
- カウンターの取り外しも可能で洗いやすい
- 浴槽は人造大理石で高級感もアリ
となっています。
特に高断熱浴槽は、4時間経ってもお湯の温度が2.5℃しか下がらないという神仕様。
また、浴槽にはステップもあるので半身浴も楽しめますよ。
もちろんオプションで別のメーカーのユニットバスも選択できますが、
「バスサルーン エスコート」はかなりレベルの高い仕様なので標準でも満足できそうです。
積水ハウスの標準仕様【トイレ】
積水ハウスのトイレの標準仕様は
- LIXIL「サティス」(タンクレス)
- TOTO「ネオレスト」(タンクレス)
- LIXIL「アメージュ」(タンクあり)
- TOTO「ピュアレスト」(タンクあり)
となっています。
基本的にはタンクありタイプが標準ですが、安めのオプション費用で、タンクレストイレも選択可能です。(準標準みたいなイメージ)
それぞれメーカーごとに見ていきましょう。
LIXIL「サティス」「アメージュ」
まずタンクレスのサティスです。
サティスは
- デザインカラーが豊富
- カタチに工夫していて長く座っていても疲れない
- 凹凸がない便器本体で、掃除がラクラク
なのが特徴。
タンクレストイレは、タンクがないことでトイレ空間が広くなります。
さらに長く座っていても疲れないので、トイレで過ごす空間がゆったり落ち着いたものになりますよ。
一方、アメージュは
- アクアセラミックでピカピカが長持ち
- フチレスでお掃除ラクラク
- 節水機能も高く、年間1万円分の節水が可能
なのが特徴。
タンクレスに比べると価格も安価ですが、それでも機能は十分。
特にこだわりがなければ、タンクありでも十分快適ですよ。
TOTO「ネオレスト」「ピュアレスト」
次はTOTOの紹介です。
まずはタンクレスのTOTO「ネオレスト」
ネオレストの特徴は
- 使用前に便器にミストを吹きかけ汚れを付きにくくしたり
- AIで使用時間を学習し、よく使用する1時間前から作動し、カートリッジで除菌したり
- リモコンボタンで汚れを浮き上がらせ、掃除しやすくしたり
とにかく清潔を保てるのがポイント。
もちろん手掃除もしやすいフチなし形状なので、基本的には掃除で困ることはなさそうです。
余談ですが、私の会社ではネオレストを使っています。確かに掃除しなくても綺麗ですね。掃除して欲しいですけど。誰か。
タンクありの方はTOTO「ピュアレスト」
ピュアレストの特徴は
- 凹凸がなく掃除しやすいデザイン
- トルネード洗浄で、節水しながら綺麗に洗浄
- タンクの高さを抑えて、空間も広い
というもの。
トイレで重要になるのが「掃除のしやすさ」なのですが、ポイントを抑えたいい製品です。
こちらもLIXIL同様、タンクレスにこだわりがなければ
タンクありでも十分満足できるトイレになりますよ。
積水ハウスの標準仕様【洗面台】
積水ハウスのイズロイエ、洗面台の標準仕様は
- LIXIL「エルシィ」
- Panasonic「ウツクシーズ」
の2種類です。
それぞれ見ていきますね。
LIXIL「エルシィ」(従来品)
LIXILのエルシィは、LIXILの洗面台の中で上から2番目のグレード。
価格帯もデザインも人気の洗面台です。
標準仕様もクレヴィに変更になるかは、問い合わせて見てくださいね。
特徴としては、
- キレイアップカウンターで、掃除がしやすい
- キレイアップ水栓で、水栓周りも綺麗を保てる
- 鏡面が曇りにくい
- 収納がたっぷりで、散らからない
- デザインはシンプルでどんな部屋にも合わせられる
と言ったものが特徴。
掃除のしやすさが一番の特徴ですが、扱いやすさも一級品でおすすめの洗面台です。
現在「LC」は廃盤になり、後継品として2023年4月3日に「クレヴィ(Crevi)」が発売しました。
標準仕様もクレヴィに変更になるかは、問い合わせて見てくださいね。
Panasonic「ウツクシーズ」
Panasonicは「ウツクシーズ」が標準。
- キッチンと同じく「スゴピカ素材」で汚れが付きにくく手入れもラクラク
- 明るく美しい照明で、シャープな印象の洗面台に
- タッチレス水栓で、衛生的
といった特徴があります。
こちらも、掃除のしやすさというか清潔感の保ちやすさに特徴がある製品。
見た目的にもウツクシーので、どんな洗面所にも合いそうです。
積水ハウスの標準仕様【外壁】
鉄骨イズロイエの標準の外壁は、「ダインコンクリート」
ちなみに、木造だと「ベルバーン」が標準仕様になります。
いずれにせよ、積水ハウスオリジナルの製品です。
ダインコンクリート
ダインコンクリートは、積水ハウスオリジナルの外壁材。
従来のコンクリートを積水ハウス独自の技術で進化させた、最高級の外壁材です。
特に、「タフクリア」という最先端の塗装技術が取り入れられていて、
塗り替えサイクルは30年!と通常の倍ちかい耐久性があります。
また、当然強さや耐火性にも優れているので、長い時間美しさを保てる外壁です。
- 10㎠のダインコンクリートに、13tのトラックが乗っても壊れないくらいの強さ
- 耐火性としては、表面が800℃を超えていても室内は40℃以下、すごい!
ベルバーン
木造住宅「シャーウッド」の場合は、陶版外壁のベルバーンが標準仕様です。
特徴としては
- 塗装不要で色褪せがほぼないこと
が挙げられます。
焼き物の原理で作られているので、紫外線での劣化がほぼありません。
また、ダインコンクリートとの大きな違いは、木造住宅ならではの木の温かみに調和させられることです。
シャーウッドの場合は、こちらが標準仕様となります。
しかもおしゃれです!
積水ハウスの標準仕様【床材】
積水ハウスの床材の標準仕様は
朝日ウッドテックの突板フローリング、「ライブナチュラル」です。
引用:朝日ウッドテック
床材は
- シートタイプ:合板に木目印刷のシートを貼り付けたもの
- 突板タイプ:合板に厚さ0.2mm程度のスライスされた無垢材を貼り付けたもの
- 挽き板タイプ:合板に厚さ2~3mm程度のスライスされた無垢材を貼り付けたもの
- 無垢材タイプ:1枚の木から作られているもの
の4種類が基本です。
中でも、積水ハウスで標準とされている突板タイプは、
- 無垢材の肌触り
- 合板の耐久性
のハイブリッド仕様になっています。
積水ハウスの標準仕様【壁紙】
積水ハウスも、壁紙の標準仕様は
- サンゲツ
- リリカラ
となります。
ほとんどのハウスメーカーがこの2社からの選択となります。
どちらも壁紙最大手のメーカーなので、種類が超豊富。
ある程度家づくりが進んだ段階で、このような分厚いカタログを渡されることになります。
標準仕様で満足できない場合は、オプションも選択可能ですが、1㎡あたり1000~3000円程度の追加費用がかかるので要注意です。
積水ハウスの標準仕様【玄関】
積水ハウスの玄関ドアの標準仕様は
- YKK AP
- LIXIL
の2社から選択が可能です。
どちらを選んでも標準でついている機能が
1アクション2ロック
1回の施錠で2重ロックができるシステムです。
詳しい情報は、防犯上の都合で(当たり前ですよね)開示されてはいませんが、とにかくそれくらい防犯効果が高いシステムです。
他にも、閉め忘れお知らせ機能がついているので、閉め忘れを確認することができます。
ちなみに閉め忘れお知らせ機能は、積水ハウス独自の仕様になっています。
デザイン的にもYKK AP、LIXILどちらも豊富なので、ぴったりの玄関ドアを選びましょう。
ちなみに、積水ハウスでは玄関ドアも「外構」として扱われるようです。
「外構はエクステリアトータルで考えられている」というのも家づくりへのプライドが感じられますね!
積水ハウスの標準仕様【窓・サッシ】
積水ハウスの窓は、
- SAJサッシという超高断熱アルミ樹脂複合サッシ
- Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)
が標準になります。
SAJサッシは、一般的なアルミ樹脂複合サッシよりも断熱性能が約1.4倍と非常に高いです。(一般的なアルミ樹脂複合サッシも、かなり断熱性能は高いのですが・・・)
そして、Low-Eペアガラスは、通常の樹脂ガラスよりも断熱性能が高く、熱を通さないアルゴンガスが入っていることでさらに断熱性能が上がっています。
また、1階の窓と2階バルコニーに面する窓には、防犯合わせ複層ガラスサッシが標準装備されています。
仮に窓ガラスを割って突入しようとした場合、
普通の窓ガラスに比べて30倍以上の時間がかかるということで、ほぼ空き巣不可能な仕様です。
積水ハウスの標準仕様【天井】
積水ハウスの天井高は、標準で2,470mmとなっています。
一般的なハウスメーカーの天井高は2,400mmが普通。
そのため、少し空間が広めに設計されているわけです。
たった7cmと思うかもしれませんが、
下がり天井や小上がりスペースを採用しても空間が狭くならないのは魅力的ですよね。
また、オプションで2,700mmに変更することも可能です。
ちなみに我が家は天井高さ2,500mmですが、広々空間ですよ~
積水ハウスの標準仕様【換気システム】
積水ハウスの換気システムは、第3種換気システムの「エアキス スタンダード」が標準仕様。
第3種換気は、排気のみ換気扇で行い、給気は自然に行う方式。
コストが安いのがメリットですが、冬場などは室温よりもかなり低い外気を取り込んでしまうというデメリットもあります。
オプションにはなりますが、
- 熱交換システム
- 全館空調システム
- 全館調湿システム
も選択可能なので、家族の健康や予算と照らし合わせてチョイスしたいところです。
ちなみに、
熱交換システムは、外気の気温を室温に近づけてから給気するシステムです。
我が家は第3種換気ですが、すぐにフィルターが汚くなるのでだいぶ効果を感じています。
その分フィルター掃除は面倒ですが・・・
積水ハウスの標準仕様【屋根】
積水ハウスのイズロイエの標準仕様の屋根は「陶器瓦」
スレートやガルバリウムを標準とするハウスメーカーが多い中で、
陶器瓦を標準で取り扱っているのはコスパ○ですね。
そして、「オリジナル瓦型太陽光発電システム」という
屋根に溶け込むデザインの太陽光パネルが設置できます。
売電収入も期待できる上、標準で瓦を選べるのはかなりコスパが良いです。
我が家も陶器瓦を採用しましたが、太陽光はつけませんでした。
陶器瓦のメリットとしては
- 耐久性がめちゃくちゃ高い
- メンテナンスフリー
- かっこいい
という印象です。
重いから耐震性能が落ちる、といった話もありますが、確かに重いです。
ですが、その重い屋根を支えるくらい、家自体も頑丈なので耐震性能の低下は心配しなくて良いです。
私自身も気になって色々なハウスメーカーに聞きましたが
「瓦を採用したからといって耐震等級が取れないことはあり得ない」
とのことでした。
積水ハウスの標準仕様【断熱】
家の性能で欠かせないのは断熱性能。
窓もかなり重要ですが、最重要なのは「断熱材」です。
積水ハウスの断熱材は、「ぐるりん断熱」が標準仕様。
ぐるりん断熱って何?
ぐるりん断熱は、断熱材をバランスよく全体に配置した積水ハウスオリジナル仕様です。
- 外壁:グラスウール
- 屋根:高性能グラスウール
- 天井:ロックウール
- 床下:ポリスチレンフォーム
- 基礎:ネオマフォーム
が敷き詰められていて、断熱性能もバッチリ。
鉄骨住宅は、木造に比べると断熱性も機密性も落ちてしまいます。
ですが、イズロイエはぐるりん断熱を採用しているので木造に匹敵するくらいの性能を再現することも可能。
ちなみに、断熱性能を評価するUA値は0.6~0.9と、なかなか高水準です。
鉄骨では最高クラスですね。
積水ハウスの標準仕様【構造・工法】
積水ハウスの構造・工法は
鉄骨イズロイエは「ダイナミックフレーム・システム」
木造シャーウッドは「シャーウッド構法」
が標準です。
それぞれ見ていきましょう。
鉄骨イズロイエ「ダイナミックフレーム・システム」
鉄骨のイズロイエで採用されている「ダイナミックフレーム・システム」は、
とにかく強度が特徴。
通常の梁の5~10倍の強度がある「ダイナビックビームR/K」という梁を採用していることで
- 柱のない30畳の大空間
- 8m幅の吹き抜け空間
など、通常の住宅では再現できないような設計が再現できます。
断熱性能や機密性能だけ見ると、木造に軍配が上がります。
ですが、木造では大抵不可能な設計ができるのは鉄骨ならではのメリットですよ。
木造シャーウッド「シャーウッド構法」
一方、木造のシャーウッドではその名の通り「シャーウッド構法」が採用されています。
シャーウッド構法は、
- 耐力壁が強く自信に強いモノコック構造
- 開口部を大きく取れるラーメン構造
のハイブリッド構法です。
積水ハウス独自で開発された構法で、木造の中ではかなり自由度の高い設計が可能となっています。
というか、積水ハウス色々と独自で開発しているのがすごいですね。
積水ハウスの標準仕様【耐震等級・耐震性能】
積水ハウスは、鉄骨のイズロイエも木造のシャーウッドも標準仕様で耐震等級3以上が採用。
イズロイエで採用されている「シーカス」
シャーウッドで採用されている「基礎ダイレクトジョイント・メタルジョイント接合システム」
それぞれについて見ていきますね。
イズロイエの制振システム「シーカス」
鉄骨造のイズロイエで採用されている制震システムが「シーカス」というもの。
これは、積水ハウスが10年以上研究して開発したシステムで、
地震のエネルギーを熱に変えて拡散し、揺れを逃すことができるものです。
その結果、地震があった際も住宅の変形量を従来の半分以下に抑えることができるのです。
変形量を抑えるということは、余震にも耐えられるということ。
安心なシステムですね。
また、「シーカス」は国土交通大臣認定のシステムでもあり、100年相当の耐久性が試験で確認されています。
木造シャーウッドは「基礎ダイレクトジョイント・メタルジョイント接合システム」
長い名前ですね。
木造のシャーウッドでは、「基礎ダイレクトジョイント・メタルジョイント接合システム」を採用。
これは何かというと、柱と梁を連結するために、独自開発した構造用金物を用いる仕組みです。
鉄骨のノウハウを木造にも活かしたこのシステムにより、
最高等級の耐震等級3を標準で獲得できる強さが生まれました。
積水ハウスの標準仕様【基礎(おしゃれ)】
積水ハウスでは標準仕様で、「布基礎」を採用。
個人的には一番驚いたポイントです。
なぜなら、耐震等級の高いハウスメーカーのスタンダードがベタ基礎だから。
それで、積水ハウスが布基礎を採用しているのにはきちんと理由があります。
それは、鉄骨住宅だから。
よく用いられるベタ基礎は、面で建物を支えるイメージです。
そのため、木造などの比較的軽いものは全体を支えることができます。
ですが、鉄骨のように家全体が重いと、ベタ基礎ではなかなか支えるのが難しい。
そこで布基礎です。
布基礎は、「点で支える基礎」
集中的にかかる重さに強いのが特徴なので、鉄骨にピッタリですね。
鉄骨住宅ではベタ基礎よりも布基礎の方がスタンダードになります。
さらに、積水ハウスは一味違います。
基礎は基礎なのですが、デザイン基礎と呼ばれる柄の入った基礎が使われています。
外観の美しさは基礎から!ということで積水ハウスの一流さが垣間見えますね。
積水ハウスの標準仕様【アフターフォロー】
積水ハウスのアフターフォローは、3ヶ月・1年・2年・5年、その後は25年経つまで5年ごとのメンテナンスを無償で受けられます。
- シロアリは10年保証
- 構造躯体や防水は引き渡し後30年保証
この期間内は無償でのフォローになるので、かなり手厚い保証です。
また、特筆すべきが「いえろぐ」
これまでのメンテナンス情報や修理情報を独自のデータベースに保存し、一邸ずつ確認できるようになっています。
この「いえろぐ」によって、補修箇所の確認や必要部材の手配などが迅速に行われるので、施主としては安心ですね。
さらに、おまけにはなりますが積水ハウスはリフォームやリノベーションにも対応。
30年後の最新機器や最新設備も気軽に導入できそうな未来が見えるので、今家を建てるのも将来リフォームするのも楽しみなハウスメーカーです。
積水ハウスの標準仕様【外構・庭】
他のハウスメーカーとの大きな差別化として、積水ハウスは庭にも力を入れています。
ハウスメーカーによっては、庭(外構)はないがしろにするメーカーもありますが、積水ハウスは違います。
それは、庭と家が一体化するような家づくりを心がけているから。
特に積水ハウスが「人と環境にやさしい暮らし」を作るために
力を入れている「5本の樹」という仕様はとても素敵。
“3本は鳥のために、2本は蝶のために”という積水ハウス独自の庭木提案。
庭木のセレクトブックから、安く5本の樹を植えることができるのです。
我が家のシンボルツリーとして、家と一緒に長い時間を過ごしていきたい樹を選ぶことができます。
もちろん、通常の外構的な提案・エクステリア的な提案もバッチリサポートしてくれます。
シンボルツリーのあるお庭素敵ですね〜
イズロイエで後悔することはあるの?
こんなに素晴らしい標準仕様をそろえたイズロイエ。
後悔している人もいるんでしょうか?ちょっと気になったので調べて見ました。
積水ハウスのイズロイエをけなしたいわけじゃないし、エアコンつければ問題ない程度にあたたまる点はいいんだけど、エアコン切ったあとの温度の下がり方が低気密を反映してるせいかほんとえげつないのじゃ
— とす (@tosu12345) May 26, 2023
やはり超気密な住宅に比べると、鉄骨なので気密は弱め。
そこを不満に思う方もいるようです。
いいなあ
— もぐし@積水ハウス設計中 (@niwaka_audio) May 7, 2023
せめて1切れたら幸せ
本当は0.5だけど、どうやってもイズロイエじゃ2.0きるのがいいとこだもんなあ
この方も断熱気密に不満がありそうです。
逆にいえば、断熱気密以外には不満がほぼ見られなかったので、その辺をオプションで補強すればかなり満足度は高くなりそう。(とはいえ、鉄骨の中では高水準なので、木造仕様を選ぶしかないというジレンマはあり得ます)
イズロイエ天井高2.7mの窓で大開口
— Hana🌸@積水 (@my_home_is_x) January 26, 2023
くっそ寒い❄️見た目優先した結果コレ🤣
厚手カーテンじゃなくてブラインドなのも
よくないだろうけど、デザインを取ってしまう😛
この方は天井高を上げて大開口にして空間を広く取った結果、寒いとのこと。
後悔はほぼ断熱・気密・寒い系でした。
逆にいえば、それ以外の後悔がないのがレベルの高さを表していますね。
シャーウッドで後悔することはあるの?
一方木造住宅の方のシャーウッドです。
マンションは買うだけ簡単。
— ゝ⃝とりのこされ₃⁹₆ (@otorinokosarEo) July 28, 2019
一軒家は打ち合わせやらなんやら無駄なことが多い
積水のシャーウッドの雰囲気クオリティ部材が好きで一軒家建ててますが、それ以外の部分でいいなぁとおもうことがない。残念やけど。
建築の知識あるない関係なしに。
でも建物と部材のクオリティは満足している。
個人の感想にはなりますが、好きになれるところが少ないとのこと。
で、シャーウッドに関しては実際に建ててマイナスな感想を抱いている人がほとんどいないです。
強いていうなら、値段が高いことくらい。笑
しっかりお金を払えば、しっかりした家が建つのが積水ハウスの魅力の一つかもしれないですね。
あのハウスメーカーで欠陥工事!と騒がれている世の中で、これだけマイナス評価が少ない商品はほとんどないように思います。
やばくなったら、すぐ消します。
積水ハウスの標準仕様【まとめ】
積水ハウスの標準仕様をまとめると
- 全体的に高水準
- 特に外壁や断熱・窓など独自で開発した仕様は素晴らしい
- コストは高いが、機能もかなり高い
といったものです。
積水ハウスと比較したいハウスメーカーは
木造なら
鉄骨なら
あたりになるでしょう。
積水ハウスでの家づくりは、幸せな時間になること間違いなし。
予算との相談になりそうなハウスメーカーですが、ちょっと奮発して高級注文住宅もアリではないでしょうか?
やばくなったら、すぐ消します。
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